2008年7月 7日 (月)

(せ) 洗濯機 WASHER, WASHING MACHINE

Washer_in_kitchen ☆キッチンに隠れた洗濯機
 日本では洗濯機は風呂場前の洗面所に置かれているものだが、イギリスではバスルームではなく台所(キッチン)に設置されているのが当たり前だ。

 台所に洗濯機だなんて、使いにくいような気がするが、実際使ってみると案外そうでもない。イギリスの洗濯機は日本でも普及しつつあるドラム式が一般的。日本で主流のかくはん式(うずまき式)と違って、ドラム式の大半は上面から(top loading)ではなく側面から洗濯物を出し入れする(front loading)ので、洗濯機の上面スペースを利用することができる。
Washer_under_counter  だから、洗濯機の上が流し台横の作業スペースになっていたり、オーブンが設置されていたりと、見た目もすっきりのいわゆるビルトインになっている。そのため、調理の邪魔になることはない。
 

☆どうしてバスルームにないのか
 とはいえ、バスルームにあったほうが、入浴前に脱いだ服をすぐに洗濯機に放り込むことができるし、風呂の残り水を洗濯に利用することもできる。バスルームにあってもいいじゃないか、と考える人は多いのではないだろうか。
 しかし、残念ながら、イギリスではバスルームに洗濯機を置くことはかなり難しいようだ。これには幾つか理由がある。

Washer_vs_hob  まず、イギリスでは、一軒家でも、二階以上の階にバスルームがあることが多い。何十年、何百年という古いイギリスの家の階上に、振動を伴い、場合によっては水漏れの恐れのある洗濯機を設置することは、建物の劣化を増長させるため、避けたほうがよいようだ。ドラム式はかくはん式よりも重いのでなおさらだ。

 また、日本では、風呂場の水が洗面所にかからないように、扉により仕切られているのが普通だが、イギリスのバスルームは、普通の部屋にバスタブと洗面台とトイレがあるような感じで、風呂の部分と洗面所の部分にの間には、シャワーカーテン程度の仕切りしかない。

 入浴中のショートを避けるために、元々天井や壁などに設置されているもの以外は、電気カミソリぐらいの電化製品しか使えない仕組みになっていることが多い。コンセントも特別なものを除いては、バスルームの外に設置しなければならない。仮に洗濯機を置くことができたとしても、蛇口から 2.4m以上離さないといけないそうだ。いくらイギリスのバスルームが広くても、これは現実的にはかなり実現不可能なようだ。

 また、国単位では、バスルームに洗濯機を設置してはいけないという法律はないものの、行政によってはあるようだから、設置前には行政への確認が必要になる。
 こんなわけだから、よっぽど特別な理由でもない限り、バスルームに洗濯機を設置しようと思う人はまずいないなのかもしれない。
 
 また、イギリスの浴槽は体を洗った後に浸かるものではなくて、基本的に体を洗う場所。だから、入浴後の泡だらけの濁った湯を洗濯に利用しようと考える人もおそらくいないと思われる。
 

☆湯で洗えるドラム式が主流
 冒頭でも述べたとおり、イギリスの洗濯機はドラム式。私は日本でドラム式の洗濯機を使っていたのだが、ドラム式のいいところは、上面が利用できるほか、節水効果があることだ。また、日本のドラム式は乾燥機つきが殆どなので、洗濯物と洗濯洗剤を投入してスイッチを押せば、ほぼ全て完了。とても便利だった。だが、日本で故障の多さに悩まされたのも事実だ。何度修理の人に来てもらったことか。私だけかと思ったが、そうではなかったよう。

Washer_temperature  概して、日本の電化製品のほうがイギリスのものよりも優れているように思うのだけれど、このドラム式の洗濯機だけは別なように思う。故障も少ないようだ。洗い上がりも悪くないように思う。また、乾燥機は必ずしもついていないけれど、湯で洗うものが普通で、大抵の洗濯機は、30、40、60、90(!)℃といったように、洗う湯の温度を選択することができる。
 これには、平地が多く水不足になりやすい、夏でも水温が低い、汚れが落ちにくい硬水のところが多いといった、イギリスの水事情が考慮されているのかもしれない。
 

☆乾燥機付き洗濯機も普及
 イギリスの国家統計(National stastics)によれば、2004-5年の時点で、乾燥機付き洗濯機(tumble dryer)がある家庭は、全体の58%。日本では、2006年の調査(東京電力)によれば、ドラム式洗濯乾燥機がある家は12%だったそうだ。
 これはもしかして、イギリスにおける夏でも涼しい寒冷な気候と、雨が降ったり止んだりを繰り返しがちで、霧も比較的かかりやすい不安定な天候を反映しているのかもしれない。
 

Washer_old  ちなみに、イギリスのドラム式洗濯機は故障が少ないと言ったが、一度故障すると厄介だったりする。知人は、修理や買い換えがなかなか来ず、1ヶ月も洗濯機が使えないまま過ごしたそうだ。
 もう一つちなみに、おそらくドラム式の扉に洗濯物が挟まったままスイッチをオンにしたのだろう。洗濯中に外出して、部屋が水浸しになった別の知人は借家を追い出されてしまったそうだ。
 くれぐれもイギリスでの洗濯機の扱いにはご注意を。
 

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2008年3月24日 (月)

(ふ) 布団 [ふとん] -後編- DUVET, FUTON -part2-

 前半は、イギリスで一般的な温かく衛生的なポリエステル・ホローファイバーの掛け布団、デュヴェイ(duvet)についてご紹介した。しかし、”duvet”を英和辞典で引くと「羽毛布団」という訳が一番最初に載っている。
  

☆わたの布団よりも重い羽毛布団?
 ポリエステル・ホローファイバーに比べるとやや勢いが弱いような気もするが、もちろん、羽毛布団もイギリスで普及している。
 日本と同じように、鳥の種類はグース(goose、ガチョウ)かダック(duck、カモ)で、グースの方が品質も高いとされている。そして、羽毛の種類も同じようにダウン(down)とフェザー(feather)が出回っている。ご存知のとおり、ダウンは腹側に生えている軸の殆どない綿毛のような羽毛で、フェザーは軸の通ったいわゆる「羽根」だ。

 日本ではダウンの割合が多い「羽毛布団」が主流だが、イギリスではフェザーの割合が多い「羽根布団」が多く出回っており、フェザー100%というものもある。

←グースのフェザーとダウンを使った掛け布団 (amazon uk)

 フェザーの率が高いので、羽根の軸が飛び出さないように、表地にしっかりとした生地が使われていることが多い。軸の重さもあり、薄い割にかなり重く、ゴワゴワしているのが特徴だ。日本のフワフワの軽い羽毛布団に慣れた人にとっては、かなり寝心地が悪いかもしれない。
 値段は、羽毛布団の割にはそれほど高くなく、シングルの場合、50~80ポンド(約1万~1万6千円)もだせば13.5トグの羽毛布団を手に入れることができる。ポリエステル綿のもの同様に洗濯機で洗えるものも多いのもうれしい特徴だ。
 
 個人的には、ポリエステル綿の布団のほうが柔らかく軽いため気に入っている。逆に、掛け布団はしっかりと重みがなくては、という人には羽毛布団(羽根布団)のほうがよいのかもしれない。
 

☆日本のより短い?!布団の丈
Duvet_size_2  布団のサイズだが、ベッドと同じくシングル、ダブル、キング、スーパーキングサイズがある。一般的な掛け布団の大きさは、シングルが135X200cm、ダブルが200x200cm、キングが225x220cm、スーパーキングが260x220cm。日本は、シングルもダブルもキングも縦が210cm。つまり、不思議なことに、シングルとダブルでは、イギリスの布団ほうが、日本のものより10cmも短いのだ。

 シングルとダブルは、掛け布団だけでなくベッドもシーツも丈が短め。これはひょっとしたら、カップルの就寝の取り方と関係があるのかもしれない。
 日本では夫婦でもそれぞれシングルベッドで寝ることが多々あるが、イギリスでは同棲している恋人や夫婦は同じベッド、同じ布団で寝るのが一般的だ。この場合、ダブルの寝具で寝るという選択肢もあるが、これはかなり横幅が狭い。肥満率が高いこの国では、むしろキングサイズやスーパーキングサイズが選択されているのではないだろうか。

 そして、優雅な独身生活を満喫している人、又は(かつ)シングルベッドでは横幅が狭い人がダブルサイズを利用し、子供用ベッドを卒業した元気な若い人や一時客がシングルサイズを主に利用しているように思う。まぁ、どれも実際に一軒一軒寝室を覗いたわけではないので、かなりの憶測が入っているが。
 

☆英語になった布団
 冒頭で、敷布団はあまり普及していないと述べたが、日本の敷布団に近いものが、イギリスにもあることはある。”futon”だ。そのまま、ローマ字読みすると、「フトン」。日本語の「布団」に起源を持つ言葉だ。ただ、発音は、「フトン」ではなくて「フートン」。
 こちらでもかなりメジャーなもので、大抵の家具屋やデパートにはおいてある品だ。フートン・マットレス(futon mattress)と呼ばれることもある。

←TOKYOと名のついたフートン (amazon uk)

 名前は日本由来で、敷布団のように寝るときに敷いて使われるものなのだが、日本の敷布団のイメージとはだいぶん異なる。大抵、大きい折り畳みすのこのようなものやベッドの枠のようなものとセットになっており、寝具として使わないときには、ソファーとして使うようになっている。中身の素材も綿でなく、ウレタン素材であることも多い。色もとてもカラフル。
 つまり、敷布団というよりはソファーベッドの一種。普段はソファーとして使われ、来客などでベッドが足りない際に寝具として使われている。

 ソファー時のマットレス折り方と大きさによって、2種類のフートンが出回っている。一つは、マットレス部を縦に折り曲げて、半分を背もたれに半分を座面にする大型(3人掛け)のもの。もう一つは、横に3つに折り、3分の1を背もたれに、残りの2重になった3分の2を座面にする小型(2人掛け)のものだ。 

←3人掛けのフートン (amazon uk)
 左はソファー時、右はベッド時。
←2人掛けのフートン (amazon uk)
 左はソファー時、右はベッド時

 最初に住んだイギリスの家のリビングにも大きなフートンがあった。家具付きの家だったので大家が揃えたものだ。ずっとソファーとして快適に使っていたものの、ベッドになることが分かったのは、その家から引っ越して、次の家の大家に普通のソファーと普通のシングルベッドを揃えてもらった後のことだった。

 フートンのほうがソファーとしても座り心地がよく、おそらくベッドとしてもスプリングのベッドよりも寝心地がよかったに違いない。もっと早く知っておけば・・・。後悔した一件だった。
 

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2008年3月17日 (月)

(ふ) 布団 [ふとん] -前編- DUVET, FUTON -part1-

 「西洋人は布団(ふとん)ではなくベッドで寝る。」としばしばいわれるが、イギリスにもちゃんと布団はあるし、みんな布団で寝ている。

 確かに、ベッドで寝ているので、敷布団はあまり普及していない。ベッドの上には分厚いマットレスが置かれ、その上にマットレス・プロテクター(mattress protector)とか、マットレス・トッパー(mattress topper)と呼ばれる薄いキルト地のシートと、シーツ(bed cover、ベッドカバー)が敷かれるだけである。
 

☆日本のに近いイギリスの掛け布団、デュヴェイDuvet_bed
 しかし、掛け布団は、日本の布団に近いものが普及している。ホテルなどでは、シーツに巻かれた毛布や肌掛けが使われていることが多いが、家庭では、”duvet(デュヴェイ、発音に注意)と呼ばれるふっくらとした掛け布団を利用するのが一般的だ。

 この”duvet”という単語を英和辞典で引くと、「羽毛布団」、「羽根布団」や「キルトの掛け布団」となっているようだが、イギリスのデュヴェイの場合、中の素材は羽毛だけではないし、一般にイメージされるキルト布団よりもぶ厚い。中の素材は、ポリエステル綿か羽毛が一般的だ。
 

☆温かく、軽く、アレルギーフリーで洗濯機で洗える
Duvet_care_instruction  ポリエステル綿といっても、ポリエステル・ホローファイバー(hollowfibre、中空繊維)という、中が空洞になったポリエステル繊維。だから、保温性が高く、アレルギーフリーで、乾きやすく、何と洗濯機*で洗うこともできる。とても優れものの布団である。
 (注)*家庭用の洗濯機では入りきらない場合があるので、コインランドリーでの洗濯が推奨されています。

 この掛け布団をベッドから庭に持ち出して使っている人をTVのリアリティ番組で何度か見かけたことがある。最初見た時は、布団を庭で使うなんて、と大変驚いたのだが、洗濯機で簡単に洗うことができる布団なら、ある程度納得という感じがする。実際に家の庭や公共の広場でそうしている人はもちろん見たことはないが。

Duvet_compact  また、繊維の中が空洞なので、羽毛布団のようにとても軽いのも特徴。渡英したての頃はこの軽さと薄さを頼りなく思ったものだが、何年経ってもフワフワで心地よく、今では日本の布団以上に気に入っている。
 

☆温かさを表す単位トグ
イギリスの掛け布団は、断熱性を表す単位(tog、トグ)が表示されているのが普通で、暑がりの人も寒がりの人も、自分の好みにあったものを簡単に選ぶことができる。この単位はイギリスのシャーリー研究所(Shirley Institute)由来のイギリスオリジナルの標準規格だそうだ。
 全く覚えておく必要はないと思うが、「一方の面から反対の面への熱の流れが1平方メートルあたり1ワットの時の両面の温度差の10倍」を1トグとして計算するそうで、式に表わすと次のようになるそうだ。1tog = 0.1m2K/W

Duvet_tog_2  市場には4.5~15トグの商品が出回っており、一般的に、4.5は夏用の薄掛け、9.0-10.5は、春秋用、12.0-13.5は冬用、15は極寒用になっている。ただ、イギリス人は概して体温も高いせいか、寒さに強いので、日本人の場合は 12.0や13.5トグなどのものを購入するほうがよいように思う。

 我が家は13.5トグのダブルサイズを使っているが、傍らで寝息(イビキ?)をたてる連合いの発熱のおかげもあって、寒い冬場でもこれ一枚でそれほど困ったことはない。イギリスは夏も涼しいため、うちでは一年中この布団を利用している。とても重宝している布団なのだが、価格はびっくりするほどお手ごろだ。
  トグの値が高いほど断熱効果も高くなり、値段も高くなるのだが、例えば、13.5トグのシングルサイズのものでも16~20ポンド(約3、4千円)ほど。枕もセットになっているものも多い。

←15トグのシングルサイズのポリエステル・ホローファイバーの掛け布団(amazon uk)。12.95ポンド(約2600円)
←日本でも少し割高ですが販売されているようですね(楽天市場)。

 温かく衛生的なポリエステル・ホローファイバーでできたイギリスの掛け布団のデュヴェイ(duvet)。だが、辞書の意味にあったように羽毛布団のものはないのかというと、もちろんある。後編は、日本とはまた異なるイギリスの羽毛の掛け布団、そして、その他のイギリスの布団事情をご紹介したい。どうぞお楽しみ。
 後編はこちら
 

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2008年2月 4日 (月)

(か) カーテン CURTAIN

 カーテンなんて日本もイギリスも同じなんじゃないかと思われている方は是非一読を。

☆レールでなくポール
Curtain  イギリスではカーテンは1重掛けが一般的。それは普及しているカーテンレールが一重だからだ。カーテンレールは日本で装飾ポールと呼ばれている棒状のものが通常のようだ。

 そのためかイギリスでは、カーテンレールは「カーテンポール(curtain pole)」と呼ばれることが多く、「カーテンレール(curatain rail)」という場合はシャワーカーテン用のカーテンレールを指す場合が多いようだ。日本に昔からあるカーテンレールに似たタイプは、カーテントラック(curtain track)と呼ばれることもあるが、形もかなり異なり、プラスティック製のものも多く、あまり普及していないようだ。

 我が家のカーテンレールは、よくあるタイプの木製のポール。ランナーも大きな木の輪である。見栄えはよいものの、日本のがっしりした金属のカーテンポールと違ってなんだか頼りない感じがしていたが、実際に使い続けてみるとそれほど不便はないようだ。
 我が家のはフックの作りが悪いのか、たまにランナーからカーテンが外れてしまうことがあるが。
 

☆カーテンポールの利点と難点
 ポールタイプのカーテンレールの良い点は、ランナーを使わず、直接ポールに通すタイプのカーテンをつるすことも出来るということだろう。
 イギリスでは、日本の暖簾のようにカーテン自体に大きな布の輪が取り付けられているタブトップカーテン(Tab top curtain)と呼ばれるものや、シャワーカーテンでよく見かけるような、カーテン自体に穴が開いては鳩目がついているアイレットカーテン(Eyelet curtain)、別名リングトップカーテン(Ring top curtain)なども一般的なカーテンとしてよく普及している。気に入った布で作った手製のカーテンを吊るすのもポールタイプなら簡単だろう。

←タブトップカーテン(左)とアイレットカーテン(右)(amazon uk)

 難点は、冒頭に述べたように、殆どのものがスペースの関係上、カーテンを1重にしか吊るせないこと。カーテンが1重だと断熱効果が悪いように思われるかもしれないが、心配は無用のようだ。大抵のカーテンには適度な厚さの裏地がついており、袋状になっている。偶然なのか意図されたものなのか定かでないが、冬場などは窓の下の蓄熱ヒーターなどで暖められた空気の一部はこの袋の中に入り、簡易の空気の断熱層ができるからだ。
  

☆幅の調整が出来る洗えるカーテンが一般的
Curtain_pencil_pleat  イギリスと日本のカーテンの違いはそれだけではない。
 ある時、何度も開け閉めをしていて、端についているカーテンレールの輪が外れてしまった。取り付けようとして、ふとあることに気がついた。カーテンの上端に小さい袋が付いていて、その中に細い紐の束が入っている。その紐はカーテンのタックの部分に続いていた。
 つまり、その紐の長さを調節することによって、カーテンのヒダを緩めたり伸ばしたりすることができ、カーテンの幅をある程度自由に変えることができるのだ。

 このタイプのカーテンは、ペンシルプリートカーテン(Pencil pleat)と呼ばれている。まっすぐ並行に並んだヒダ(pleat)の部分が鉛筆が並んでいるように見えることからこの名がついているそうだ。日本のカーテンは、ヒダの部分が縫いとめてあるものが通常だが、イギリスではこのようなペンシルプリート構造のものが、かなり一般的に普及しているようだ。

 また、洗濯機で洗えるタイプが多いのもイギリスのカーテンの特徴なのではないだろうか。我が家のフラット(アパート)は家具付きの賃貸なので、カーテンも家に備え付けられたものをそのまま使っている。汚れてきたときや退去時には洗濯しないといけないが、いつも洗濯機に放り込むだけでいいので助かっている。
 

☆特殊機能カーテンがないのは?
 日本にあるような遮光カーテン、防音カーテン、目隠しカーテン、消臭カーテン、電動カーテンなどの機能的なカーテンは、イギリスでは殆ど出回っていない。レースカーテンは殆ど見かけないが、ごくたまにボイルカーテン(Voile curtain)を目にすることがある。一般のドレープカーテンとレースカーテンの中間のようなボイル生地でできたカーテンである。こちらも機能というより、そのデザインで好まれているようだ。

←ボイルカーテン(amazon uk)

 防音カーテン、消臭カーテン、電動カーテンなどは、さておき、レースカーテン、目隠しカーテン、遮光カーテンは、外からの陽射しや視線を避ける用途で使われるカーテンだと思う。
Curtain_window  しかし、日光が大好きで、他人の視線をあまり気にしないイギリス人には、これらのカーテンはあまり必要ないのかもしれない。カーテンを大きく開けて家の中が丸見えになっている家もしばしば見かけるが、中の住人はあまり気にしていないようだ。むしろ意図的に見せているようにすら感じる。
 また、家の構造が隣家の窓と接近しない造りになっているのも関係しているのかもしれない。
 

 2重には吊るせないけれど様々な種類のカーテンを吊るすことのできるカーテンポール、幅を微調整できるペンシルプリートカーテン、手入れが簡単な洗濯機で洗えるカーテン。日本の高機能なカーテンに比べると、どれもとてもシンプルでなんてことない仕組みなのだけど、イギリスのカーテンは住んでいる人に優しいような気がする。
 

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2007年7月30日 (月)

(も) 物干し [洗濯物干し] AIRER

 「(洗濯)物干し。。こんなものどうでもいい!」とおっしゃらずにお付き合いを。

☆庭にあった大きなアンテナ?
 前のフラット(=アパート)には、小さいながらも庭があった。しかし、私達は殆ど使っていなかった。下が石畳になっており、周りの塀が高く日当たりがあまりよくなかったというのも一つの理由だが、主たる理由は、変なものが真ん中に鎮座していたからだ。

Airer_rotary  その変なものとは、とてつもなく大きなアンテナのようなもの。高さは1m50cm~2mほどあり、空に向かって大放射状に支柱を伸ばしている。まるで、強風でお釈迦になり、生地がなくなった大きなパラソルのようだ。各支柱の間には、線が平行に何本もわたっており、上からみると、出来損ないのくもの巣のようにも見える。

 次の家に引っ越してしばらくするまで、私はそれを通信用の何かだと思っていた。
 しかし、これ、庭用の洗濯物干しだったのだ。日本の屋外物干しのように、物干し竿を平行に渡したものを使っている人も時々見かけるが、イギリスの屋外物干しと言えば、やはりこのアンテナ型が主流のようだ。

←屋外用物干し (amazon.uk)
  イギリス国内のみ発送可能のようです。


☆室内用物干し
 引越しして、洗濯物干しを買うことになった。前の家と違い、今度の家の洗濯機は乾燥機付きではなかったからだ。共同庭でベランダもない。だから室内用の物干しを求めた。

Airer_indoor  イギリスの室内用物干しは、なぜか折りたたみ式の蛇腹の骨組みのスチール(アルミ)製のものが大半だ。日本によくあるような傘型の室内物干しは殆どみかけない。蛇腹式のものは、ハンガーをかけにくそうなので、うちは、バタフライ式というのだろうか、違うタイプの折りたたみのものを購入した。

←蛇腹式の室内用物干し (amason.uk)
 イギリス国内のみの発送のようです。

 使っていて、何か違和感を感じた。タオルを干す時だ。この物干しにタオルを干すと、中途半端に幅が余る。かといって、2枚並べて干すには足りない。これは、渡英の際に荷物の隙間に詰めて持って来た日本のタオルだったから。Airer_towel

 反面、客人用にこちらで買ったイギリスのタオルは、日本の普通のフェイスタオルに相当する「ハンドタオル」も、バスタオルもどちらも、ほぼぴったり物干しの幅に収まった。
 たかが物干しだが、それぞれ、ちゃんとその国の事情に合わせて設計されているのだなと、妙に感心した。
 

☆補助の洗濯物干しの日英の違い
 また、不思議なことに、日本でよく出回っているような、室内ハンガーというのだろうか、ピンチハンガーというのだろうか、洗濯バサミがいくつも付いた小型の物干しがイギリスではあまり普及していない。もちろん、探せば、雑貨店などにある。しかし、種類もごく限られており、スーパーやDIYショップでも大型の物干しは置いてあっても、小さい物干しは殆ど見かけない。
 イギリス人と結婚した知人の日本人は、帰国の際に、この室内ハンガーを買ってくるのだと言っていた。Airer_radiator

 しかし、イギリスの物干しにも便利なものがある。部屋に備え付けの蓄熱ヒーターにかけるものである。ヒーターの熱であっという間に乾くし、部屋の湿度を保つのにも使える。
 

☆イギリス流、洗濯物の干し方
 屋外用にしても、室内用にしても、ハンガーなどが使いにくい感じ。皆どうやって使っているかというと、もちろんタオルはそのまま。そして、洋服などは、ハンガーを使わず、そのままかけるか、洗濯バサミを使って吊るしている。どちらの場合も、服のすそ部分が上、つまり逆さにかけている。

 日本とイギリスでは、屋内外の物干しの形も逆、洗濯物の干し方も逆のようだ。
 

☆名前で知るその機能と使い方
 ところで、「(洗濯)物干し」のことを(イギリスで)英語で何というか、ご存知だろうか。
 和英辞典をひくと、”a frame [rack] for drying clothes 直訳「服を乾かすための枠(ラック)」”なんて載っているが、もちろん誰もそんな長ったらしい名前で呼んではいない。
 答えは、”Airer (エアラー)”。

 ”air (エアー)”とは、「空気」という意味もあるが、イギリスでは、「衣服などを、暖かい場所や風通しのよい場所に置いて、完全に乾かしにおいを飛ばす」という意味があるのだ。
 ポイントは、この場合、干される衣服が必ずしも洗濯されたものである必要がないということ。雨に濡れた衣類を乾かす場合にも使えるということだ。

 イギリスは、天気雨なども多く、降ったかと思えばいつの間にか止んで日が差していたりする。この物干しも、時と場所によっては、雨に濡れたものを一時的に乾燥させるのに使われたりしているのかもしれない。

 室内用はインドア・エアラー(Indoor airer)、ヒーターにかける物干しはラジエーター・エアラー(radiator airer)、または、タオルレール(towel rail)”と呼ばれている。

 そして、冒頭の屋外用のものは、ロータリー・エアラー(Rotary airer)。ロータリー(rotary)とは、ご存知、「回転」という意味だ。そう、例の屋外物干しは、風で回転して、早く洗濯物が乾くような設計になっていたのだ。

←屋外用物干し。
こちらは持ち運びできるポータブルタイプ。 (amazon.uk)

  イギリス国内のみ発送可能のようです。

 お釈迦になったパラソルや出来損ないのくもの巣呼ばわりして、一度も使わなかったことを今は後悔している。
 

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2007年7月23日 (月)

(て) 電気瞬間湯沸かし器 [電気シャワー] ELECTRIC SHOWER

☆電気の瞬間湯沸かし器?!
 「電気瞬間湯沸かし器」と聞いて、訝しげに首をかしげる人も多いのではないだろうか。

 日本で現在、蛇口から直接湯のでるガス給湯器や電気給湯器にとって代わられ、徐々に台所から消えつつある瞬間湯沸かし器。
 ガスで瞬時に水道の水を温めることによって、お湯を供給する機械だ。一時期は、怒りっぽい人を指す言葉として使われたほど普及していたものだ。

←ガス瞬間湯沸かし器 (楽天市場)

Electric_shower  こちらイギリスでは、その電気版がなんと風呂のシャワーとして普及しつつある。大きさはガス瞬間湯沸かし器を2~3周り小さくした感じ。かなり小さい。
 最初、私はボイラーからの湯の温度を調節する機械だと思っていたが、この小さい本体の中に小さいヒーターユニットがあり、そこで水を瞬時に温めて供給しているようである。
 

☆風呂のシャワーに最適
 電気だから威力がないのではないかと思われがちだが、少なくとも我が家のはなかなかのものだ。説明書によると、8.5~9.kWの威力だとか。ビンビンとまではいかないが、快適にシャワーできる程度の水圧で、温かい湯がでる。

Electric_shower_body  湯の開閉はボタンを押すだけ。電気なので、ガス瞬間湯沸かし器のように点火時に「ボッ」という大きな音に脅かされない。

 そして、ガス湯沸かし器との最大の違いは、シャワー室内に設置できること。本体に水が直接かかっても大丈夫だからだ。

 当然のことながら、つまみで湯の温度を簡単に調節することもできる。使い勝手はなかなか上々だ。
 

☆今なぜ電気瞬間湯沸かし器?
 イギリスのは100年、200年と古いものが多く、全面的に改築されることが少ない。
 古くからの家の湯の供給源は各家庭にある小さなボイラー。風呂でシャワーを使えば、数十分もしない間にボイラータンクが空になってしまう。
 電気シャワーは、「全面改装はできない。でもシャワーを使いたい」という時代のニーズに合わせて導入されたのだろう。

 設置されていない家もまだまだ多いが、ホームセンターなどで手軽に購入でき、簡単に後付けできるようだ。価格は、60~300ポンド(約1万2千円~6万円)ほど。

←Galaxy社の電気シャワー(Amazon.co.uk)
イギリス国内のみの発送のようです。

 
☆気になる電気代は?

 で、気になる電気代だが、契約電気会社にもよると思うが、うちの場合は、冬場に20分ほどフルで使って一回あたり0.2ポンド(約50円)程度。決して安くはないのだが、他の電気代と比較しても、ボイラー使用と比較しても、それほど悪くはないような気がする。

 いや、むしろ、24時間点けていないといけないボイラーより経済的かもしれない。
 我が家の台所の湯はボイラーからの供給。水圧が低いせいか、ちょろちょろとしか湯が出てこない。自分の家を持ったら、電気瞬間湯沸かし器を買ってきて、取り付けてしまおうかなんて、密かに企んでいるこの頃。湯事情の悪いイギリスでは、風呂用にしておくには勿体ない一品だ。
 

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2007年6月 4日 (月)

(ほ) ボイラー BOILER

☆イギリスの達磨
Boiler  我が家には、でっかい達磨(ダルマ)がいる。連合いのことでも私のことでもない。ボイラー(boiler)という名前のダルマ。イギリスの家の多くには、このダルマがいるのである。

 ボイラーは湯を沸かす部分のことで、正しくは、このダルマはホットウォータータンク(hot water tank)や、ホットウォーターシリンダー(hot water cylinder)というのだが、皆、このダルマを指してボイラーと言っている。
 大きさは高さ 1m半弱、横幅70cmぐらいだろうか。断熱材の衣を着て、多少着膨れしているようだ。
 

☆入浴頻度はタンクの大きさで決まる?
 このダルマの役割は、ボイラーで温められた水道水を貯えて、湯として供給することにある。台所や風呂の蛇口から出る湯は基本的にここから供給される。

Boiler_inside でっかいとはいえ、容量はだいたい150~300リットル。多いように感じるかもしれないが、日本の浴槽の容量がだいたい200リットル、そして、日本人一人が一日当たり使う水の量がおよそ250リットルだそうだから、入浴一人分ぐらいしかないのである。一度、湯を使い切ってしまったら、再び湯が溜まるまで待つしかない。

 ホームステイしたり家をシェアしている日本人が、入浴時に日本にいる時と同じように湯をを使って、他の人が風呂に入れなくなって、嫌がられるという話もよく聞く。

 幸い、我が家には、別電源の電気シャワーがあるので、ふんだんに湯を使って体を洗うことができるのだが、湯船に浸かりたい場合はこのダルマのお世話になる。
 浴槽に付いた蛇口をひねると、最初は勢いよく熱い湯が出てくる。しかし、ものの10分もしないうちに勢いが弱まり、最後には、新しく補給された分の湯がちょろちょろ出るだけ。だから、「今日は湯船に浸かりたいな」という日は、1時間前から湯を入れ始めなければならない。まぁ、風呂を沸かす感覚で、湯が溜まるのを待てばいいだけだが。

 一方、電気シャワーがない家の場合は、かなり悲惨なようだ。一人一人が西洋式に浴槽に湯をはって洗っている場合などは、すすぎの段階で湯が出てこないということも頻繁に起こるようだ。
 イギリスでは、入浴後に体をすすがない、皿を洗った後にすすがないという習慣が未だに多く残っているが、これは一つにはこのダルマのせいなのかもしれない。
 

☆これぞイギリス伝統の品?
 こんな不思議なものが普及しているのは、イギリスのの多くが、何十年、何百年という古い家だからだと言われている。水道や電気、ガスの設備が整っていなかった昔の建造物なので、後から取り付けることができるこのボイラーシステムしかできなかったのだろうという人もいる。

 我が家は違うのだが、このボイラーの湯を循環させて部屋を温めるセントラルヒーティングもイギリスでは同時によく普及している。

 一度に使用できる湯の量が限られているだけでなく、絶えず湯を保温して溜めておくので不経済だし、そして、故障も多い。だから、年々、このダルマは、瞬時に湯を沸かせる小型のボイラーに置き換えられつつあるようだ。我が家は築数年。イギリスでは超新築物件なのに、このダルマがなぜか鎮座しているが。
 

 今の家に引っ越す前のことだが、我が家のボイラーも一度故障したことがある。湯の出が悪く、ぬるい湯しか出ないので、修理の人に来てもらった。とても愛想のいい人で、丁寧に説明までしてくれたが、「これで大丈夫。」と言って帰ったその日から、全く湯がでなくなってしまった。
 

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2007年1月11日 (木)

(あ) アイロン IRON

 イギリスの家に住むのもこれで数軒目。どれも家具付き(furnished)の家なのだが、今の家には、アイロンとアイロン台が付いていない。
 もともと、毎日ワイシャツを着るような暮らしでなく、「出来るだけ物を増やさない」というのが、うちの(主に連合いの)モットーなので、「まぁ、いいか。」と、ずるずるアイロンなしの生活を続けていた。

 しかし、毎回、形状記憶シャツや、ちょっと皺のよった服を着るわけにはいかない。特にちょっとした食事に誘われたり、おめかししてロンドンに行くときには。 入居して数ヶ月、ついに、アイロンを購入することになった。



☆イギリスにはコードレスアイロンがない??

 日本で使っていたのは、コードレススチームアイロン。なんてことない普通のコードレスだが、とても気に入っていた。コードが引っかからないので、不器用な私でも、比較的スムーズに作業できた。渡英の際に人に譲ったのは、コンセントの型や電圧が違うし、重いのでかなりの輸送費がかかるから。

 「イギリスでも絶対にコードレス」と決めて、あちこち店を物色する。しかし、不思議なことに、どこの店もコード付きのものしか置いていない。電圧が高いからコードレスは無理なのかと思ったが、商品名を見て、あることに気が付いた。

 ごく一部の商品がコード/コードレス(cord/cordless)と記されている。一見、普通のコード付きアイロンのように見えるが、よく見ると、コードの根元のところに、切り替えレバーがあった。コード付きのものと価格は大差ない。念願(?)のコードレスアイロンということで購入した。

 

☆機能充実、我が家のアイロン
Iron  スーパーで買ったためか、なぜかブランド名が記載されていないのだが、日本では電気ヒーターでお馴染み、イギリスのGLEM DIMPLEX(グレン・ディンプレックス)社のGOBLIN(ゴブリン)というブランドのものにそっくり。価格も同じく18ポンド(約3千6百円)。

 量が調節できるスチームは当然のこと、パワーショットや、セルフクリーニング機能、自動電源オフ機能、簡易の霧吹き機能が付いている。
 特に、パワーショットはかなり強力で、ボタンを押すたびに大量の蒸気が勢いよく出てくる。最初に使った時には、傍らにいた連合いがびっくりして声をあげていた。

Iron_cordcordless  肝心のコードレス機能だが、切り替えレバーで、コード付き、コードレス、収納モード(台に固定)を選ぶことができ、案外、今まで使ってきた日本のコードレスよりいいんじゃないかというのが正直な感想だ。

 日本のコードレスの場合、温度が下がる度に台に置いて充電(?)しなくてはならず、大きいものや時間がかかるものの場合には、少々うっとおしく感じたが、コード/コードレスアイロンの場合は、必要に応じて、コード付きにして充電しながら、かけることができる。
 難点は、コードリールと収納カバーが付いていないことぐらいだろうか。
 

☆ホットなアイロン、スチームジェネレーター
 うちが購入したのは、普通のスチームアイロンだが、今、イギリスでホットなアイロンは、スチームジェネレーター(steam generater)というもの。

←ラッセルホブス社のスチージェネレーターアイロン(amazon.co.uk)
  (日本への発送は不可のようです。)

 スチームのタンクがアイロン本体ではなく、台に取り付けられており、そこでスチームが作られるという仕組みのようだ。そのため、タンクの容量も大きく、途中で水を足す必要もなく、軽くアイロンがけをすることができる。そして、強力な蒸気のため、アイロン時間が半分で済み、きれいに仕上がるそうだ。

 とても魅力的なのだが、コード付きのみのようで、お値段は80〜250ポンド(約1万6千円〜5万円)。ティファール社や、ブレビル社、モーフィーリチャード社、フィリップ社など、様々なところから出ている。
 

☆アイロン台はもちろん洋式
Iron_ironing_board  アイロンがけにもう一つ必要なものといえば、アイロン台(ironing board)。こちらのアイロン台は皆、洋式。立ってかけるタイプである。そのため、折りたたみ式だがとても大きく、アイロンを置くスペースがついているのが通常だ。

 日本では座ってかけるタイプを使って、座卓のように正座してかけていた私は、洋式のものを使ったことがなく、なんとなく苦手意識を持っていたが、実際に使ってみるとずいぶん使い心地がよいようだ。

 段階調節できるので、一応、座ってかけることもできるようだが、立って使ったほうが却って具合がいい。実際、皆、立ってかけているようだ。
 床との距離があるので、アイロンをあて終わった部分が垂れ下がっても皺になりにくく、安心して強い蒸気がをふきかけることができる。構造も蒸気が通り抜け易いようになっており、仕上がりもよいようだ。
 日本にも充分に普及しているが、こちらに来なければ、実際に使うことはなかったかもしれない。

 しかし、うちのアイロン台には1つだけ、致命的な欠陥がある。台の安定がすこぶる悪いのだ。使う度にグラグラする。一番、手ごろな製品を買ったせいだろうか、明らかに欠陥品である。イギリスにはまだまだこのような「安かろう悪かろう」製品が多い。脚に何かをかませれば使えるので、取替えに行かずそのまま使っている。取り替えたものの、また欠陥品というのもよくあることだし。
 

☆イギリスでのアイロンがけの注意点
Iron_indication  イギリスの衣服のアイロン表示は国際表示が採用されているが、日本のとよく似ているので、特に問題はないように思う。違いは、アイロンマークの中の温度表示が文字表記ではなく、点の数だということ。

 また、イギリスの水は硬水なので、アイロンの蒸気口が石灰石の粉を吹いてしまいやすい。日本で使っているように温まったアイロンをいきなり衣服に当てると、衣服が真っ白な粉だらけになってしまうこともある。もちろん、経験済みだ。

Iron_ironing_water  アイロンの粉ふきを防止するためには、使用する水を軟水のものにして、時折手入れをするのがよいようだ。我が家では、ブリタでろ過した水か、軟水のペットボトルの水を使っている。アイロンがけ用の水(ironing water)も売られている。
 手入れは、を薄めた水でおこなう手もあるが、アイロン用のライムスケールリムーバーの粉末も市販されている。

 

 最後に、イギリスにまつわる(?)、IRONの英語をいくつかご紹介したい。
・”IRON(アイアン)”----「アイロン(アイロンがけをする)」、「鉄」、「ゴルフのアイアンクラブ」。すべて同じ綴り、同じ発音だ。

・”IRON LADY(アイアン・レディ)”----もちろん、アイロンがけをする女性のことではなくて、鉄の女。イギリスの元保守党党首のマーガレット・サッチャー(Margaret Thather)のあだ名である。

・”IRON MAIDEN(アイアン・メイデン)”----これも、アイロンがけをするメイドではなく、鉄の女という意味。拷問道具の名前でもある。アイアン・メイデンは、日本でも有名なイギリスのへヴィメタルバンドだ。

←アイアン・メイデンの代表作、『ナンバー・オブ・ザ・ビースト』(楽天市場)
 

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2006年11月23日 (木)

(ち) 蓄熱ヒーター STORAGE HEATER

☆窓の下のヒーター
Storage_heater こちらの家に住んで驚いたのが、どの家もヒーターが備え付けであったことだ。どれも窓のすぐ下に設置されている。窓から入った冷気を暖めて部屋に循環させるという賢い設置場所である。多少、カーテンと窓の桟ばかり温まっているという感じがしなくもないが。
 

☆深夜電力を利用
 これらのヒーターは蓄熱ヒーターというもので、深夜の電気代が安いことを利用して、夜中にヒーター内のレンガ様の蓄熱材に熱をため、日中(朝昼晩)にその熱を放出させて、部屋を暖めるという暖房器具である。セントラルヒーティングがないフラット(アパート)に設置されていることが多いようである。
 

☆スイッチはどこ?!
Storage_heater_control  蓄熱用の調節つまみであるインプット(input)と、放熱用の調節つまみであるアウトプット(output)だけ付いており、本体にスイッチがないものも多いので、こちらに来た当初は全く意味がわからなかった。
 寒いので部屋を暖めようと、壁についている大元のスイッチを入れても、なかなか暖まらないし(暖まるのに半日かかるし)、暖かくなって、必要ないからと思って消しても、丸一日暖かいままで、わけが分からず閉口していた。
 蓄熱ヒーターの意味を知ってからは、前の晩にスイッチオン、朝に消すという作業をしている。
 

☆蓄熱ヒーターの利点
 このヒーターのよいところは、空気を汚さない、安い深夜電力を利用する、そして、なかなか故障しないということだ。
 また、一般的なストーブと違って安全だというのも見逃せない。蓄熱式なので、つけっぱなしで外出してもOKだし、どこの店でも売っているヒーター用の洗濯ラックを使って、濡れたタオルなどを乾かすことも出来る。部屋の乾燥予防にもなるし、一石二鳥だ。
 オイルヒーターのように表面を触っても火傷をすることがないし、造り付けなので、ヒーターが倒れてくることもない。小さい子供やペットのいるお宅にはもってこいの暖房器具なのかもしれない。

←蓄熱ヒーター(楽天市場) 日本でも入手可能のようです。
 

☆かなりマイルドな暖かさ
 しかし、ヒーター自体の表面温度が触れる程度のマイルドな暖かさなので、イギリスの寒い冬の日には物足りない。石油やガスストーブ、そしてエアコン暖房の暖かさに慣れてしまった日本人にとっては、はっきり言って、これだけでは寒い。

 寒いので、蓄熱ヒーターに付属の電気ヒーターを併用していたら、電気代の請求を見て唖然とすることになってしまった。
 

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2006年8月10日 (木)

(て) 電気ケトル KETTLE

☆やかんは電気式が普通?
Photo  こちらに来て、重宝しているものの一つが電気ケトル。
日本でも、現在はかなり普及しているが、イギリスでは、電気ケトルは、トースターなどに並んで、ごくごく一般的な家電製品の一つだ。
 単にケトル(kettke、やかん)と呼ばれていたりする。

 今まで住んだは、どこも家具付きの家(firnished house)だったので、自分たちで電気ケトルを購入したことはないのだが、安価なものだと、5ポンド(約千円)で手に入る。もちろん、高価なものは50ポンド(約1万円)以上するが。
 Photo_1 我が家にあるものは、発熱体がむき出しのものだが、
発熱体の隠れた手入れの簡単なものも多く、デザインの斬新なものや、トースターとセットになっているもの、浄水器のブリタがついているものなど、様々だ。メーカーはトースターのメーカーとほぼ同じ感じ。

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☆早く沸き、安全、手軽
 電気ケトルのよさはその早さと手軽さだ。
 ポットの蓋をあけ、水を入れてスイッチを押すと、数分でお湯が沸く。水の量が少ないときは1分もかからない。電圧が高いためだろうか。
 そして、沸くと勝手にスイッチが切れるので、安心。
 我が家のは保温効果はないけれど、簡単にすぐに沸くのだからさほど必要に感じられない。むしろ、保温のために電気を使わないので、節電効果があり、安全なように思う。

Photo_2  ポット部分は台から外せ、持ち運びでき、どこにでも置くことができる。

 うちは紅茶、コーヒーを飲むときはいつもこれで沸かしている。また、コンロよりも早いので、一度電気ケトルで湯を沸かして、その湯をコンロで使ったりしている。
 

☆電気ケトルの手入れ
 イギリスの水は硬水なので、たまに手入れをして、石灰を取り除く必要があるが、この手入れも簡単だ。
 水を入れて沸騰させ、一晩置いて、また沸騰させるだけで、また元通りピカピカになる。酢の酸っぱい臭いが漂うのが、ちょっといただけないが。
 

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