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2008年10月20日 (月)

(し) 自動車保険 CAR INSURANCE

 イギリスでの自転車生活に慣れた頃、我が家にもとうとうがやってくることになった。帰国する知人に安く売ってもらうことになったのだ。これでもう、寒風に吹かれながら 10Kgの米や水を背負って、後続車に煽られないよう全速力で、ペダルをこぐ必要がなくなる。喜んだのもつかの間、保険会社選びという大きな問題が待ち構えていた。

 車を所有する前には自動車保険に入っておかないといけない。イギリスでは1930年から自動車保険の加入が義務付けられている。例え、一日でも加入していないと違反になってしまう。このことを知ったのは、車の受け取りの直前だった。

 
☆よりどりみどりの自動車保険
 さて、まず、どこの会社のものに加入する、それが問題だった。

 日本に住んでいた時は、親の代から世話になっている保険会社にすっかり任せっきりだった。保険切り替え時期には、更新を忘れないように電話連絡をもらっていたし、万一事故の際も親切で迅速な対応をしてもらっていたので、常に安心だった。保険の自由化が始まっても、「小手先のサービスより信頼関係が大事」と思って、他の保険会社には目もくれなかった。

 日本では1998年から自動車保険の自由化が始まったが、こちらイギリスでは1986年のビッグバン以降から始まっているらしい。そのため、自動車保険を提供している会社にもかなり選択の幅がある。

 日本では、保険会社が自動車保険を扱うのが通常だろう。主要な会社の数もせいぜい10~20社ほど。しかし、イギリスでは、80以上もの選択肢が存在し、チャーチル(Churchill)などの保険会社の他に、バークレーズ(Barclays)などの銀行、AAやRACといった自動車連盟、郵便局、そして、テスコ(Tesco)やマークス&スペンサー(M&S)などのスーパーマーケットまでもが保険代理店として自動車保険を提供している。
 日本で言えば、イトーヨーカードーやダイエーまでもが自動車保険を出しているようなものだろうか。一概にスーパーマーケットのが対応が悪いとは言えないようだ。
 一部の自動車保険会社の一覧はこちらのサイトからご覧になれます(英語)。

 
☆イギリスの自動車保険の種類
Car_insurance  保険は、通常、「サードパーティ (Third party)」、「サードパーティ・ファイアー&テフト(Third party Fire and theft)」、「コンプリヘンシブ(Comprehensive)」の3つに分類される。

 「サードパーティ(Third party)」は、第三者対人・対物で、日本のいわゆる「自賠責(自動車損害賠償責任保険)」と、「対人(対人賠償保険)」、「対物(対物賠償保険)」を合わせたものに相当するものだと思う。対人は無制限、対物は2千万ポンド(約40億円)が限度額。一番シンプルな保険だ。

 「サードパーティ・ファイアー&テフト(Third party, Fire and theft)」は、名前のとおり、第三者対人・対物に加えて、車の火災と盗難の保障が付いたものだ。イギリスでは、何件もの家が横につながったテラスハウスなどでは、家の前の路上が駐車場として指定されている場合も多い。また、車上荒らしの確率も日本よりもずっと高いようだ。そのため、こういった保険が選べるようになっているのかもしれない。

 「コンプリヘンシブ (Comprehensive)」は、総合保険。第三者対人・対物、車の火災・盗難に加えて、車両保険とその他が付け加わる。その他というのがミソで、保険会社によって、自動的またはオプションとして付けられる特典が大きく異なるのだ。
 

☆総合保険のウリ
 総合保険、コンプリヘンシブの「その他」の代表的な例が、「ブレークダウン・サービス(Breakdown service)」、「コーテシー・サービス(courtesy service)」、「モーター)リーガル・プロテクション(Legal protection)」といったもの。

 ブレークダウン・サービス(Breakdown service)は事故以外で壊れた時に修理してくれるサービスだ。日本のロードサービスや修理急行サービスに相当するものだと思う。実際のところ、我が家では一番よく利用しているサービスだ。
AAやRACといった自動車連盟では別提供しているので、安いサードパーティに加入して、別途ブレイクダウン・サービスを自動車連盟に申し込むという手もある。

 コーテシー・サービス(courtesy service)は、修理時の代車サービスである。交通機関が発達していない田舎ではこのサービスは欠かせないかもしれない。自転車を利用する人が多いとはいえ、それだけではカバーしきれない距離や荷物運びに車を利用する人は多い。この代車サービスなしには、ヘタをすると通勤、買い物や子供の学校への送り迎えすらできなくなってしまうだろう。

 (モーター)リーガル・プロテクション((Moter) Legal protection)は、法務費用保険というのだろうか。車の事故で訴訟を起こす(又は、起こされる)ことになった場合の訴訟費用などだそうだ。

 また、在英の日本人向けの保険代理店では、搭乗者障害保険(Personal Accident)をオプションでつけることができる場合が多いようだ。正確にいうと、基本的にどの保険の種類にも搭乗者障害保険が含まれているようなのだが、その補償額は数千~5千ポンド(約40~100万円)程と日本に比べてかなり少ない。
  イギリスでは、国民健康保険サービスのNHSを利用すると治療にお金がかからない。高額の搭乗者保険がオプションとしてしか存在していないのはそのためなのかもしれない。

 その他、ヨーロッパでの旅行の際に何日間保険を適用できるとか、24時間365日電話相談できるとか、スーパーのポイントが稼げるとか、各社、様々な違いをウリにしている。
 
 
 そもそも、うちが車を買わなかった理由は費用がかかるからだった。車体自体は格安で譲ってもらったものの、年間の維持費が案外馬鹿にならない。できるだけ、お手頃な保険を探したかったのだが、保険会社により、提供しているサービスがそれぞれ違うため、単純に保険費用を比較して決めることができない。

 日本での無事故証明が保険料を安くすると聞き、日本で契約していた保険会社に請求したものの、まだまだ不安な気持ちでいっぱいだった。

 後編は、自動車保険の見積もりの実際についてご紹介します。お楽しみに。
 

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