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2008年6月 2日 (月)

(ほ) ポークパイ -前編- PORK PIE -part1-

Pork_pie  イギリスに来る前から、名前だけは聞いたことがあった。渡英した後も、パブのメニューでもしばしばその名を目にした。スーパーの惣菜コーナーでも、いつもその姿を見かけていた。

 しかし、一向に食べる気がせず、最近まで口にしなかったのがポークパイ(pork pie)だ。豚のミンチ肉がパイ生地に包まれたイギリスの伝統的な食べ物。直径7~12cmほど、高さ5cmほどの大きさで、スーパーでは冷蔵のものが店頭に並んでいる。

 「なんだかパサパサでこってりして美味しくなさそう。」、そう思っていつも避けていた。
 

☆最高のビールのつまみ?
Pork_pie_beer_festival  しかし、ビアフェスティバルで、いわゆる「つまみ」を選択する時に、ふと目にはいった。その他は、様々な種類のチーズにハム、ゲームと呼ばれる燻製の鳥。この際だから、ついでに頼んでみるかと、ポークパイを注文した。

 ドデンとそのまま皿にもられたポークパイ。冷蔵の棚から出されたのに、温められることはなかった。「ビアフェスティバルの簡易の施設だから、温めができないのか。」と思って、そのまま、清算し、席に着いた。

 ビールをチビチビと飲みながら、つまみに手を伸ばす。どっしりとした冷たいポークパイにも。
 さぞかし不味いことだろうと思ったが、意外にうまい。冷めているので臭みや脂っこさは殆どなく、パサパサもしていない。中の豚肉はわずかにしっとり、外の生地はサクサク。塩加減もなかなかいい感じ。ビールやその後に飲んだサイダーによく合っていた。

 1個でかなり腹がふくれるのでお代わりをするにはいたらなかったが、その日以来、ポークパイにすっかりはまってしまった。
 和食には全く合わないのだが、どうしても食べたくなり、連合いがご飯とおかずを食べている傍ら、スーパーで買ってきたポークパイをつまみながら、サイダーを飲む始末。100%和食人間で肉嫌いの連合いは、4分の1切れで充分だと言っていたが。
 

Pork_pie_inside☆パイ生地とゼリー層
 「パイ生地」と表現したが、外の生地は、ホット・ウォーター・クラスト・ペイストリー(hot water crust pastry)というもの。その名の通り、水ではなく湯を使って生地を練り上げた、しっかりとした生地だ。湯を使うのは、通常の生地とは異なり、バターではなくラードを練り混むためだそうだ。
 
 中には、日本のソーセージのように、味付けされた豚肉ミンチが詰まっている。そして、最大の特徴は、パイ生地と豚肉ミンチの間でほのかに光るゼリー層。

Pork_pie_jelly  コンソメゼリーや日本の煮こごりというゼラチン質を固めた冷たい料理を彷彿させるような感じの透明感のあるゼリーだ。これはゼラチン質(にかわ質)で、コラーゲンもたっぷりというわけ。

 このゼリーはポークパイを焼いて冷ました後に、生地に開けた穴から注がれるもののようだ。
 ポークパイの作り方(レシピ)はこちらのサイト(video jug)から動画でご覧になれます(英語)。音が出ますのでご注意ください。

 この特別なパイ生地とゼリー層のおかげで、外はサクサク、中はしっとりとして、冷えた状態でも美味しく食べれるのだろう。
 

☆温めずに冷えたままどうぞ。
 冷えた状態でも美味しくと書いたが、ポークパイは実際に冷やして食べるものなのだ。

 日本人の感覚からすると、豚肉のミンチを小麦粉の生地で包んだ食べ物といえば、肉まん(豚まん)を彷彿してしまう。だから、ついオーブンや電子レンジなどで温めたくなってしまうかもしれない。
 
 しかし、それは止めたほうがよいように思う。せっかくのポークパイを台無しにしたくないので試したことがないのだが、ゼリー層もなくなり、こってりしたものに変わるかもしれない。

 後半では、ポークパイに関するうんちくをご紹介したい。お楽しみに。
 

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