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2008年4月21日 (月)

(め) 芽キャベツ BRUSSELS SPROUT

Brussels_sprout_cabbage  日本でキャベツというと誰もが思い浮かべるのが、冬キャベツと呼ばれる寒玉か、新キャベツと呼ばれる春玉だろう。しかし、イギリスではちりめんキャベツや赤キャベツ、ポインテッドキャベツなどいろんな種類のキャベツが一様に普及している。芽キャベツもその一つ。

 ゴルフボールを一回り小さくしたような小さな小さなキャベツだ。日本ではそれほど日常的に食べられてはいないが、ここイギリスではごくごく一般的な野菜の一つ。店でも量り売りのものや袋に入ったものが他のキャベツに並んで一年中置かれている。価格も300g(30個?)ほど入って1ポンド(約200円)とお手頃だ。
 

☆芽キャベツの生え方
Brussels_sprout_stem  私はずっと、芽キャベツはキャベツの新芽のようなもので、芽キャベツを育てて大きくするとキャベツのようになるのかと思っていたが、そういうわけではないようだ。芽キャベツはキャベツの変種になるようだ。

 それは、茎についたままのものを見れば一目瞭然だ。おそらくキャベツでいうと真ん中の芯にあたる1本の茎に、らせん状並んで付いている。
Brussels_sprout_lateral_bud  よく見ると、一つ一つの芽キャベツの側には、枝のようなものが付いている。この枝のようなものは芽キャベツの葉で、キャベツの一枚一枚の葉にあたるもの。つまり、芽キャベツは葉の付け根のわき芽にあたるのだ。

 イギリスではこのような茎付きの芽キャベツがしばしば店頭に並んでいる。割高で嵩張るのが難点だが、もちがよく、新鮮な芽キャベツを味わえるのでお勧めだ。
 

☆芽キャベツの食べ方
Brussels_sprout_for_casserole レストランなどでもニンジンやブロッコリ、カリフラワーなどの付け合わせと同様にしばしばお目にかかる。特にクリスマスには、ローストターキークリスマスプディングなどとともにお決まりの料理の一つになっている。

 キャセロールなどの煮込み料理に入っていることもあるが、お勧めはそのまま茹でただけ、蒸しただけのもの。
 我が家でも、芽キャベツレシピを増やすべく、キャセロールを含め、いろんな使い方をしてみた。しかし、一番美味しく感じたのは、やはり蒸し器で10分ほど蒸しただけのもの。普通のキャベツとはまた違った、アブラナ科特有のほんのりとした苦味と甘みがなんとも言えなく、連合いも私も大好物だ。
 
Brussels_sprout_dish  洋風のイメージがあるが、和風の味付けにもよく合うように思う。茹でた芽キャベツを半分に切って、梅や鰹節、塩コンブなどと和えて、しょうゆベースの和風のノンオイルドレッシングなどをかければ、たちまち和の一品のできあがりだ。

 ちなみに、こちらのレシピによると、芽キャベツはキャベツ同様に生でも食べられるようだ。そのままでは硬いため、細かく刻んでサラダなどに使われている。
 

☆どうしてブリュッセル・スプラウト?
 ところで、日本語では「芽キャベツ」、英語に直訳するとスプラウト・キャベッジ(sprout cabbage)と呼ばれているが、イギリスでは、ブリュッセル・スプラウト(brussels sprout、ブリュッセルの新芽)と呼ばれている。これは、原産地がベルギーの首都ブリュッセルで、ベルギーでよく食べられていたことに由来するようだ。

 イギリスでは19世紀から食され始めた、どちらかというと新しい野菜。しかし、今では年間3億ポンド(約6百億円)に相当する芽キャベツがイギリスの農家で生産されており、ヨーロッパやイギリス連邦の国々に輸出されているのだそうだ。

 普及を物語るかのように、今ではブリュッセルという言葉をつけずに、単にスプラウトと呼ばれることも多い。
 

☆日本ではニンジン、イギリスでは芽キャベツ?
 キャベツの仲間だけあって、繊維質とビタミンCが豊富。また、ビタミンDや葉酸も多く含んでいるそうだ。肉や甘くこってりしたものばかりで栄養が偏りがちなクリスマスの時期に、あっさりとビタミンたっぷりな芽キャベツは最適な一品と言えるだろう。

 しかし、子供の嫌いな野菜の代表といえば日本ではニンジンが代表格だが、イギリスでは芽キャベツなのだそうだ。クリスマスのときに山ほど出されて嫌になった人も多いのだとか。
 イギリス在住の方で、そんな芽キャベツ嫌いの人のお子さんをお持ちの方(またはご本人)は、ぜひ以下のオンラインゲームをどうぞ。イギリスのデザイナーが作成した、口の中に飛び込んでくる芽キャベツを叩いてつぶすというものです。
 そのサイト、Eyegasはこちら(英語)。 音が出ますのでご注意ください。イギリスの2人組バンドTears for Fearの曲、『Shout』をもじった替え歌も秀逸(?)ですw

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