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2008年3月17日 (月)

(ふ) 布団 [ふとん] -前編- DUVET, FUTON -part1-

 「西洋人は布団(ふとん)ではなくベッドで寝る。」としばしばいわれるが、イギリスにもちゃんと布団はあるし、みんな布団で寝ている。

 確かに、ベッドで寝ているので、敷布団はあまり普及していない。ベッドの上には分厚いマットレスが置かれ、その上にマットレス・プロテクター(mattress protector)とか、マットレス・トッパー(mattress topper)と呼ばれる薄いキルト地のシートと、シーツ(bed cover、ベッドカバー)が敷かれるだけである。
 

☆日本のに近いイギリスの掛け布団、デュヴェイDuvet_bed
 しかし、掛け布団は、日本の布団に近いものが普及している。ホテルなどでは、シーツに巻かれた毛布や肌掛けが使われていることが多いが、家庭では、”duvet(デュヴェイ、発音に注意)と呼ばれるふっくらとした掛け布団を利用するのが一般的だ。

 この”duvet”という単語を英和辞典で引くと、「羽毛布団」、「羽根布団」や「キルトの掛け布団」となっているようだが、イギリスのデュヴェイの場合、中の素材は羽毛だけではないし、一般にイメージされるキルト布団よりもぶ厚い。中の素材は、ポリエステル綿か羽毛が一般的だ。
 

☆温かく、軽く、アレルギーフリーで洗濯機で洗える
Duvet_care_instruction  ポリエステル綿といっても、ポリエステル・ホローファイバー(hollowfibre、中空繊維)という、中が空洞になったポリエステル繊維。だから、保温性が高く、アレルギーフリーで、乾きやすく、何と洗濯機*で洗うこともできる。とても優れものの布団である。
 (注)*家庭用の洗濯機では入りきらない場合があるので、コインランドリーでの洗濯が推奨されています。

 この掛け布団をベッドから庭に持ち出して使っている人をTVのリアリティ番組で何度か見かけたことがある。最初見た時は、布団を庭で使うなんて、と大変驚いたのだが、洗濯機で簡単に洗うことができる布団なら、ある程度納得という感じがする。実際に家の庭や公共の広場でそうしている人はもちろん見たことはないが。

Duvet_compact  また、繊維の中が空洞なので、羽毛布団のようにとても軽いのも特徴。渡英したての頃はこの軽さと薄さを頼りなく思ったものだが、何年経ってもフワフワで心地よく、今では日本の布団以上に気に入っている。
 

☆温かさを表す単位トグ
イギリスの掛け布団は、断熱性を表す単位(tog、トグ)が表示されているのが普通で、暑がりの人も寒がりの人も、自分の好みにあったものを簡単に選ぶことができる。この単位はイギリスのシャーリー研究所(Shirley Institute)由来のイギリスオリジナルの標準規格だそうだ。
 全く覚えておく必要はないと思うが、「一方の面から反対の面への熱の流れが1平方メートルあたり1ワットの時の両面の温度差の10倍」を1トグとして計算するそうで、式に表わすと次のようになるそうだ。1tog = 0.1m2K/W

Duvet_tog_2  市場には4.5~15トグの商品が出回っており、一般的に、4.5は夏用の薄掛け、9.0-10.5は、春秋用、12.0-13.5は冬用、15は極寒用になっている。ただ、イギリス人は概して体温も高いせいか、寒さに強いので、日本人の場合は 12.0や13.5トグなどのものを購入するほうがよいように思う。

 我が家は13.5トグのダブルサイズを使っているが、傍らで寝息(イビキ?)をたてる連合いの発熱のおかげもあって、寒い冬場でもこれ一枚でそれほど困ったことはない。イギリスは夏も涼しいため、うちでは一年中この布団を利用している。とても重宝している布団なのだが、価格はびっくりするほどお手ごろだ。
  トグの値が高いほど断熱効果も高くなり、値段も高くなるのだが、例えば、13.5トグのシングルサイズのものでも16~20ポンド(約3、4千円)ほど。枕もセットになっているものも多い。

←15トグのシングルサイズのポリエステル・ホローファイバーの掛け布団(amazon uk)。12.95ポンド(約2600円)
←日本でも少し割高ですが販売されているようですね(楽天市場)。

 温かく衛生的なポリエステル・ホローファイバーでできたイギリスの掛け布団のデュヴェイ(duvet)。だが、辞書の意味にあったように羽毛布団のものはないのかというと、もちろんある。後編は、日本とはまた異なるイギリスの羽毛の掛け布団、そして、その他のイギリスの布団事情をご紹介したい。どうぞお楽しみ。
 後編はこちら
 

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コメント

こんにちは~Daisyです。

記事がめちゃくちゃ我が家の問題とかぶっていて、感動してます!

我が家はただいま家作り中で、日本で購入した210×210の掛け布団があるんですが、これに合うサイズのデューベイ(仏語が語源らしいです)カバーがなくて困っていたところなんです。。
ほほーう、そういうことだったんですねぇ。

やはりこちらではキング~スーパーキングベッドが主流ですから、質は日本製のほうがいいけど自分達が使うには小さいのでこっちのごわごわデューベイを買いましたが、210サイズちゃんはゲスト用にしてます。

日本を離れて4年、同じカバーを使用し続けてて、もういい加減飽きました。
今度の里帰り時にはカバーも買ってこなきゃ!


今度の里帰り時には、重いけど掛け布団カバーセットを買ってこなきゃだわ。。

投稿: Daisy | 2008年4月 6日 (日) 01時14分

こんにちはDaisyさん、
コメントありがとうございます。

海外で暮らしていると日本から持ってきたものとサイズが合わなくて
困ることが時々ありますよね。
大抵は大は小を兼ねるのでなんとかなるように思いますが、
布団の場合は日本のほうが大きいので厄介ですね。

うちは頂き物の薄くて小さい夏用布団を持ってきたんですが、
カバーは余るぐらいで縫ってなんとかしたものの、夏でも寒くて
殆ど使ってないですw

家作り頑張って、快適なおうちになるといいですね。

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2008年4月 6日 (日) 19時50分

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