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2007年12月24日 (月)

(く) クリスマスプディング CHRISTMAS PUDDING

Xmas_pudding☆クリスマスの定番デザート
 日本でクリスマスのデザートといえば、生クリームなどでデコレーションされたクリスマスケーキが一般的だろう。

 しかし、こちらイギリスのクリスマスに欠かせないのはケーキではなく、クリスマスプディング。プディングといっても日本のプリンとは全く異なり、焦げたフルーツケーキかこってりしたチョコケーキといった見かけのデザート(?)である。
 

☆クリスマスプディングの作り方
 濃そうな見かけとは随分違い、実際はドライフルーツやナッツをたっぷりと含んだどっしりした蒸しケーキだ。

Xmaspudding_inside  ドライフルーツは、白(黄)ブドウ種のサルタナ・レーズン、レーズン、ドライアプリコット、オレンジピール、レモンピールなど。ナッツはアーモンド、ピーカンナッツ、クルミなど。中にはリンゴやドライチェリーが入っているものもある。

 これらに、小麦粉、卵、バター、砂糖(ブラウンシュガー)、パン粉、ナツメグなどのスパイス、そしてラム酒やブランデー、コアントローなどのリキュールを、ケーキを作る要領、順番に加えてよく混ぜ、ボウルに入れる。そして、数時間から7、8時間オーブンや蒸し器でで蒸せばクリスマスプディングの出来上がりだ。
 詳しい作り方はこちらのBBC foodのサイトをどうぞ(英語)。動画で作り方をご覧になれます。

 これをクリスマスの当日に再度蒸して温かい状態でいただくのである。
 

☆クリスマスプディングとおせち料理
 一般家庭では、クリスマスの数ヶ月から数日前に作って味をなじませておくのだそうだ。当日に間に合うように前々から準備しておくところが、日本のおせち料理の感覚に似ているのかもしれない。

 おせち同様に縁起物でもあり、作る時にボタンやコインを1つだけ入れて、取り分けた際にそれが当たった人は幸福や富や健康が得られるのだそうだ。また、下の写真のような裁縫の時に使う指ぬきに相当するシンブル(thimble)が入っていると、女性は一生独身、指輪が入っているとその年内に結婚すると言われている。

←シンブル(楽天市場)

 
☆茶碗蒸しではありません。

 しかし、日本でも出来合いのおせちが増えているように、いやそれ以上に、イギリスでも市販のクリスマスプディングが出回っている。ハロウィーンが終わる11月頃から、店頭に山のように一人分や数人分のクリスマスプディングが置かれている。

Xmas_pudding_package  赤や金色などのクリスマスらしいパッケージを開けると中にあるのは足のついたボウル型のプラスティック容器。これが、日本のスーパーの冷蔵コーナーで売っている出来合いの簡易茶碗蒸しの入れ物そっくりなのだ。食べる時に茶碗蒸しと同様、上のビニル蓋に数箇所穴を開けて、電子レンジで温めるようになっている。

 なんだか興ざめの市販のクリスマスプディングの容器だが、温めるとリキュールのいい香りが漂う。プリンのように皿に逆さに移すと、手作りと見分けのつかないクリスマスプディングの出来上がりである。
 

☆お味は?
 味はしっとりした濃厚なフルーツケーキという感じである。といっても、日本のフルーツケーキとはだいぶん異なるように思う。まず、スポンジ生地よりもドライフルーツがメインで、かなりリキュールが効いており、そして、温かい状態でクリームやアイスクリームなどと一緒にいただくのが通常だからだ。火をつけたブランデーをかけることもある。

 温められたクリスマスプディングは、リキュールの香りがなんとも言えず、ブラウンシュガーの苦味がほんのりして、コーヒーとよく合う。まさに大人のデザートという気がする。

 クリスマスプディングの時期になると、クリスマスプディングにかけるためのブランデーバターやコアントローなどのリキュール入りの特濃生クリームクリーム(extra-thick cream)などがよく出回っている。
 最初は濃そうだと敬遠していたが、物珍しさでかけてみたところ、なかなかよく合っていた。

 
Xmas_pudding_served イギリスのクリスマスプディング。アルコールの香りやドライフルーツが苦手な人にはお勧めできない一品だが、ビール一杯で顔を赤らめる連合いもなぜかクリスマスプディングはお気に入りのようでいつもパクパク食べている。
 といっても、ずっしり詰まっているので直径10cmほどのものでも重さ約500g。生クリームがたっぷりの日本のクリスマスケーキと同様、少人数だと最後は辛くなることもあるが。
 
 
 ちなみに、手作りのものにしても、市販のものにしても、常温で何日もそのまま置かれている。衛生上大丈夫なのかと心配になるかもしれない。しかし、ブランデー、ラム酒、コアントローなどのリキュールをたっぷり含んでおり、密閉されて加熱されているので、何週間何か月も、物によっては半年はもつのだそうだ。
 

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