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2007年12月10日 (月)

(く) クラッカー CRACKER

 イギリスでは、ハロウィーンが終わると、人々はクリスマスの支度をし始める。クリスマスカードを書いたり、クリスマスツリーを飾り始めたり。そして、店頭にもさまざまなクリスマスの商品が並び始める。中でも、どこに行っても目にするのが、クリスマスクラッカーだ。
 

☆おとなしいクラッカー
 クラッカーといっても、食べるクラッカーではなく、パーティークラッカー。パーティーなどの余興で使われる、紐を引っ張ると音を立てて、中からテープなどが飛び出すものだ。

Cracker  日本では三角コーン型をした小さいものが通常だが、イギリスのクラッカーは馬鹿デカイ。そして、円柱が繋がった形をしている。
 そして、何よりも違うのが、大きな音も鳴らないし、中からテープや紙吹雪も飛び出してこないということ。そして、日本のクラッカーのように付いている紐を一人で引くのはなく、二人で両端を引っ張って開ける代物だということ。

 日本で見かける小さい三角コーン型のクラッカーは、アメリカ生まれのアメリカンクラッカー(American cracker)。それに対して、こちらで見かけるクリスマスクラッカーは、イギリス生まれ。イギリス人なら誰でも知っているが、アメリカなどではあまり馴染みがないようだ。
 

☆イギリスのクラッカーの誕生物語
Cracker_dismantled  イギリスのクラッカーが発明されたのは、1847年(弘化4年)。ロンドンのクラーケンウェル(Clerkenwell)でウェディングケーキの菓子職人をしていたトム・スミス(Tom Smith)という人が生みの親だ。フランスのパリを旅行した際に出会ったボンボン(bonbon)という砂糖がけのアーモンド)のキャンディー包みと、イギリスの自宅の暖炉で火花を上げる薪(まき)から連想して、このタイプのクラッカーを思い付いたのだとか。また、中国のフォーチュンクッキーのアイデアを採用したとも言われている。
 トム・スミス・クラッカー社のHPはこちらから(英語)。

 現在では、トム・スミス・クラッカー社だけでなく、デパートやスーパーなどからも色々なクリスマスクラッカーが出されている。最近では、自分のオリジナルのクリスマスクラッカーを作るためのキットまで発売されている。
 

☆クリスマスクラッカーのお決まり
Cracker_pulled_open  クリスマスパーティーでは、一人ずつ行き渡るように、クラッカーはテーブルの各人の皿の上に置かれているのが一般的。そして、開けるときは、手をクロスさせ、隣り合った人と一緒に引くのが慣わしだ。そして、ちぎれたクラッカーのうち、本体のついた大きいほうを持っている人が中身の賞品をもらうことができる。

 中身は、栓抜きやトランプ、ソーイングセットなどの小物など。グレードによって、今時、ガチャガチャにも入っていないような使えないものが入っているクラッカーもあれば、ブローチやブレスレットなどのジュエリーや高価な香水が入っているものまである。

Cracker_inside  そして、必ず入っているのが、紙でできた王冠と、ジョークが書かれた紙。王冠は、輪になった薄紙の上端がギザギザにカットされているだけのお粗末なもの。それを大の大人までもが喜んで被るというのがお約束なのだ。どこを切っても「ポッシュ(上流階級的)なイギリス人」という40歳半ばの知人も、皆に混じってちゃんと王冠を被っていた。

 そして、ジョークの紙のほうはというと、これも「はぁ?」と言いたくなるようなジョークというのがお決まりだ。例えば、Q:”What must you know to be an auctioneer? (競売をする人として知っておかないといけないことは?” ”Lots.(ロッツ)”---lotsには「たくさん」という意味と競売の組という意味がある。
 
 一応、プレゼントのほうは持って帰る人も多いようだが、王冠とジョークの紙は使い捨て。パーティーが終わった後はその場でゴミ箱行きとなる。
 

☆クラッカーではなくポッパー
Cracker_popper  ちなみに、日本のパーティクラッカーのような派手な音を立てる火薬入りのクラッカーはイギリスにはないのかというと、ちゃんとある。しかし、名前はクラッカー(cracker)ではなくて、ポッパー(popper)。紙製の三角コーンのような形ではないが、ちゃんとパーンという派手な音が鳴って、紙テープが飛び出し、火薬の臭いが立ち込める。
 

 派手な音や色とりどりのテープは出てこないけれど、イギリスのクリスマスクラッカーには、イギリスらしさがぎっしり詰まっているような気がする。クリスマスが過ぎると大量に値引きされて店頭に並ぶところまで、なんだかイギリス的。みんな来年のために買うのだろうか。それとも中身がお目当てなのだろうか。

 
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