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2007年11月26日 (月)

(き) 牛乳 -前編- MILK -part1-

 牛乳なんてどの国も同じだろうと思っていたが、イギリスの牛乳は容器から種類まで、日本のものとかなり異なっている。
 

☆「牛乳パック」じゃない。
 まず、いわゆる牛乳パックに入っていない。イギリスでは、牛乳は紙パックではなく、薄手の半透明の手つきペットボトルのような入れ物に入っているのが通常だ。
 これが案外優れもの。蓋が付いているので冷蔵庫に入れていても臭い移りがしにくいし、倒れてもこぼれにくい。また、半透明なだけでなく、大雑把な目盛が側面に付いているので、おおよその残量が一目でわかるのだ。 

 自治体にもよって多少違うかもしれないが、イギリスではこの牛乳の容器はペットボトルや他のプラスティック容器とともに回収され、リサイクルされる。
 我が家ではきれいに洗ったものを小麦粉などの保管容器として再利用している。取っ手付きで蓋ができるので、かなり重宝している。

Milk_pint 日本の牛乳は、1Lや500ml、350mlリットル、200ccなどといったようにリットル(ミリリットル)や立方センチの単位で売られているが、イギリスの場合はパイント(pint, pt)という単位が使われている。

 1パイント(1pt)は568ml。1pt(500ml強)、2pt(1L強)、4pt(2L強)、6pt(3L強)などの量がある。価格はそれぞれ0.4ポンド(約80円)、0.76ポンド(約150円)、1.34ポンド(約270円)、1.96ポンド(約400円)とかなり安い。
 6パイントのパックなどは3.5キログラムほどあり、とても重い。どれも取っ手が付いている理由に納得である。
 

☆牛乳購入時の注意点
 取っ手と蓋付き、さらに蓋も種類毎に色別けされていて見分けやすい。よいことずくめのようなイギリスの牛乳パック。ただ一つ、大きな欠点がある。

 ほんのたまにだが、口が開いているものがあるのだ。プラスティックの蓋の内側はアルミシールでシールされているのだが、ごくたまにシールが破れていたりする。スーパーのレジで袋詰めをしている時に、中の牛乳が漏れていたために気が付いたこともある。

 特に大きいパックでは、側面からの圧力に対する強度が弱いので、たまに口が開いてしまうことがあるようだ。それとも、たまに見かけるシリアルの箱のように、まさか、行儀の悪い人がこっそり飲もうとしてやめたのか。
 ともあれ、購入の際はご注意を。

 
☆イギリスの牛乳の種類---案外スキムミルクが人気
 日本では様々なメーカー(ブランド)のものが店頭に並んでおり、牛乳を選ぶ際の大きな基準の一つなっているように思う。明○乳業や森○乳業のものだとかといったように。
 イギリスでも幾つか乳製品メーカーのブランドのものを見かけるが、店頭の大半を占めるのはスーパーの自社ブランドのもの。そのため、メーカーを基準とした選択よりも、牛乳そのものの種類を基準とした選択が行われているような気がする。

Milk_whole_and_skimmed  その牛乳そのもの種類とは、ホールミルク (Whole milk、全乳、無調整牛乳)、スキムミルク (Skimmed milk、脱脂乳)、セミスキムミルク(Semi-Skimmed milk,、半脱脂乳)の3つの種類のこと。
 蓋とパッケージが、無調整牛乳は青、スキムミルクは赤、セミスキムミルクは緑でラベルされている。

 日本では、無調整牛乳が大半で、低脂肪乳はあまり人気がないように思う。しかし、イギリスでは、スキムミルク、セミスキムミルクともにかなり普及しており、無調整牛乳と同じく1パイント(約500ml)から6パイント(約3リットル)まで店頭に並んでいる。

 スキムミルク(及びセミスキムミルク)は、脂肪分が取り除かれているだけあって、全乳に比べて、カロリーが低いという利点がある。100mLあたり、全乳では 65kcal (脂肪分 3.6%)なのに対して、セミスキムミルクでは 50kcal (1.7%)、スキムミルクでは 35kcal(0.1%)である。
 カロリーが低くても栄養成分は無調整牛乳とほぼ同じで、カルシウムなどは、スキムミルクのほうがわずかに多いぐらいだそうだ。

 イギリスでは、お茶の時間が頻繁にあり、牛乳を使った料理も多い。そのまま飲むのでなければ、それほど味を気にする必要もないし、カロリーが低い牛乳が比較的好まれる理由がよくわかる。

 ただ、脂肪分が取り除かれているので、脂溶性のビタミンであるビタミンAやビタミンDの含有量が少ない。そのため、子供に与える牛乳としてはふさわしくないようだ。スキムミルク、セミスキムミルクの牛乳のパッケージには、それぞれ、2才、5才以下の子供には、主飲料として与えないほうがよいと記されている。
  

 うちは青色の蓋の無調整牛乳(whole milk)を主に使っている。味は、日本で飲む普通の牛乳とそれ程は変わらないように思う。連合いによると多少さっぱりしているように感じるのだとか。日本人の中にはイギリスの牛乳のほうが牛乳らしくて美味しいという人もいるようだ。

 はたして連合い達の指摘は正しいのか。後編は、知られざる(?)日英の牛乳の大きな違いや、珍しい牛乳についてご紹介したい。お楽しみに。(後編はこちら。)
 

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コメント

実はスキムミルクは実験でしかつかったことがなく、
実験試薬のようなものだと思っていました。

カロリーが少ないのなら、生食ようにはふつうの牛乳、
お料理などにはスキムミルクと使い分けてもよさそうですね。

我が家の牛乳はカルシウム強化牛乳です。

機能性?牛乳や、イチゴミルク、コーヒー牛乳などもあるのでしょうか?

あと、特に濃い牛乳なども売られているのでしょうか?

後半を楽しみにしています。

投稿: ぱんちゃん | 2007年11月26日 (月) 21時38分

米国で購入していた牛乳も同じ様な容器でした。
ただ単位がガロン(小さいのもあったのかもしれないが)で、
1人暮らしの私にはいささか量が多かった記憶がありますw

牛乳の種類によって蓋とパッケージが、
色分けされているとのことでしたが、
これはメーカーが違っていても同じなのでしょうか?

それから少々気になって過去記事を調べたのですが、
牛乳はペットボトルなのに対し、ヤギ乳は紙パック。
臭い移りがより厳しそうなのはヤギ乳だと思うのですが、
なぜ紙パック?・・・気になるところですw
これは後半のテーマ・・・ってことはないかぁw

投稿: KAZU | 2007年11月27日 (火) 21時14分

ぱんちゃん、コメントありがとうございます。

日本でセミスキムミルクにあたるものは低脂肪乳で、
スキムミルクにあたるものは無脂肪乳のようです。
(若干、イギリスのセミスキムミルクのほうが
脂肪分が高いですが。)

おちびがお世話になった施設では、私への
紅茶にスキムミルクを入れて出してくれていました。

日本で低脂肪乳が好きだった連合いは、意外にも
スキムミルクのほうが、セミスキムや全乳よりも
ゴクゴク飲みやすいと言っていました。

経験上、ホワイトソースには向いていなかったですが(笑)、
結構需要があるのかもしれませんね。

イチゴ牛乳やコーヒー牛乳なども見かけたように思いますが、
かなり甘そうな気がして、試したことがないですw
その他の牛乳については後編にご期待ください。

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年11月27日 (火) 23時41分

KAZUさん、コメントありがとうございます。

私もアメリカで一人暮らしをしている友人を訪ねた時に、
冷蔵庫の中に数リットルの容量の牛乳パックを発見して、
「こんなに牛乳好きだったっけ?」と訝しげに
思った記憶がありますw

種類による色分けはメーカーが違っても同じですよ。
オーガニックの製品も同様に青緑赤に分かれています。

牛乳はペットボトルなのに、ヤギ乳は紙パック・・・
よい所に気が付かれましたね~。
でも、理由は私もわかりません。。w
ただ、牛以外の乳は紙パックに入っていることが
多いような気がします。

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年11月27日 (火) 23時56分

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