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2007年11月 8日 (木)

(さ) 散髪 -前編- HAIRCUT -part1-

 日本ではごく普通に美容院に通っていたうちの夫婦。渡英してしばらくして、散髪という問題にぶち当たることになった。
 イギリスに住む外国人が散髪する場合、いくつか方法がある。
 

☆現地の美容院は?
Haircut_barber  まず、自国にいたのと同じように、適当に現地の美容院や散髪屋を探して、そこに通うというもの。

 和英辞書などで「美容院」をひくと、”cosmetology salon (コスメトロジー・サロン)”とか、”beauty parlor (ビューティー・パーラー)”、”beauty salon (ビューティー・サロン)”と訳されていたりする。しかし、実際、イギリスでは、”hairdressing salon (ヘアドレッシング・サロン)”とか単に”salon (サロン)”と呼ばれることが多いような気がする。

 しかし、日本の美容院や床屋に慣れていた人は、イギリスではかなり苦戦を強いられることだろう。英語以外の問題でも。

 店によっては、日本の美容院や床屋のように、見本になりそうな髪形の写真が載った雑誌や本を置いていないところも多い。そんな場合は、的確に英語で説明する必要が出てくるだろう。

 しかし、仮に的確に希望が伝わったところで、安心できない。かなり手法が適当だからだ。
 まず、こちらでは散髪前にシャンプーをしないのが基本だ。そして、散髪そのものも、ものの10分ぐらいで終わってしまったりする。

 イギリス人の髪は、色も金髪や亜麻色など淡く、自然に軽くウェーブがかかっていることが多い。また、概して、軟らかくコシのない髪質で、量も少ないようだ。
 だから、こちらの美容師の多くは、黒くコシが強く量も多いストレートの東洋人の髪が苦手。
 
 淡い色のウェーブがかかった髪なら、多少不ぞろいになろうが、目立つことはない。しかし、同じ調子で東洋人の髪を散髪すると、左右非対照でガタガタ、ボサボサの髪型に仕上がること間違いなしだ。
 特に女性の場合、日本ではボリュームを抑える目的で髪を梳くことが多いが、イギリスではその反対。こちらの人に合わせて、ボリュームアップされてしまう。
 
 ひどい髪型にされた挙句、髪質の悪口を言われ、正規の値段を取られてしまう。こう嘆く人も多いようだ。

 連合いも何度かこれを体験している。あるとき、渡英してからの写真を眺めて、「このとき、帽子をかぶってたっけ?」と二人で首をかしげた。しかし、よくよく見ると、帽子のように見えたそれは、こんもり盛られたように切り残された髪の毛だった。

 頑張って探せば、イギリスのよい美容院も見つかるかもしれません。お近くのイギリスの美容院の検索は、こちらのUKヘアドレッサー・コムから出来るようです(英語)。 ヘアスタイル一覧や軽いアドバイスコーナーもあるようです。

 
☆現地で探す自国の美容師

 嘆いているのは、日本人、東洋人ばかりかと思ったが、そうではないようだ。知人のヨーロッパ人達もイギリス人の美容師を避けていたりする。自国の人が経営したり働いている美容院を探す人も多いようだ。

 私も一度だけイギリスで日本人美容師に散髪してもらったことがある。我が田舎町にはないので、はるばるロンドンまで出掛けた。ロンドンにはこういった日本人が経営する美容院が山のようにあるようだ。

 中の客は日本人が多いが、西洋人の客の姿もちらほら。最初、受付での会話は英語だったが、日本人だと分かると、途端に日本語での会話になった。周りの会話も日本語が多かった。

 中は、日本の美容院そのものという感じだった。
 散髪前後のシャンプーもちゃんとあり、「痒いところはありませんか?」と訊いてくれたり、肩をもんでくれたりする。そして、雑誌も日本の雑誌が数多く揃えられており、コーヒーまで出て来た。日本では当たり前だが、イギリスでは却って背中がむず痒く感じた。こちらの人からすると奇異な感じがするのかもしれない。
 価格は、日本と同程度かやや高めといったところだろうか。もちろん、店によって違うので一概には言えないが。

 勘定を済まし、店の外に出たところで、「ああ、ここはイギリスだった。」と我に返った次第だ。

 ロンドンにある日系美容院の検索には、こちらのロンドン通信さんのサイトが便利かもしれません。 言語を選択して、上部の「美容院」(日本語の場合)、または”HAIR SALON”(英語の場合)をクリックすると、一覧をご覧になれます

 
☆ポールに隠されたイギリスの床屋の秘密
Haircut_barber_pole  余談だが、日本でも床屋の目印となっているサインポール。赤と青と白の斜めの縞がクルクルと回転する一種の看板だが、イギリスでも同様のものがある。しかし、それは大抵、赤と白。そう、青がないのだ。

 その理由は、イギリスが床屋のサインポールの発祥の地だからのようだ。中世のイギリスでは床屋は何と歯医者と外科医(surgery)も兼ねていた。瀉血(bloodletting)と呼ばれる血を体から出すという治療法が当時は行われていたそうで、看板の赤と白の斜めの縞は、血と包帯を表しているのだとか。

 赤と白のポールはその名残で、日本で見かけるような青はのちに継ぎ足された色のようだ。
 当然のことながら、今では床屋は医師免許を持っていない。まずないと思うが、散髪中に出血した場合も、治療法の一環ではなくハプニングなので、どうぞご安心(?)を。

 
 後編は、現地の美容院に頼らない、一般的なイギリスの散髪についてご紹介したい。どうぞお楽しみに。
 

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コメント

帽子をかぶったみたいな連れ合いさん!笑っちゃいました。

私は剛毛で多いのでたっぷりすいてもらわないといけないほうなので
もし海外に住むことがあれば、対策を考えなくてはいけないですね。

私のいっているところはカット4200円です。
ぼっちゃんがりの男友達は5000円のところにいってるらしく
少しショックです。

パーマやカラーリングのメニューもあるのでしょうか?
私はパーマとカラーを交互にしていましたがめんどうになって
またショート(黒)に戻しました。。。

投稿: ぱんちゃん | 2007年11月 8日 (木) 21時20分

ぱんちゃん、コメントありがとうございます。

そうですね。
日本では平均程度のコシと量の連合いでも悲惨な目に遭いましたので、
コシのある量の多い方はご注意ですよw

パーマやカラーリングのメニューももちろんありますよ。
自分で染めている人も多く見かけます。

ちなみに、最近はよくわからないのですが、一時期の
街行く女性は皆、ビクトリア・ベッカム・ヘアー*でしたw
*黒髪で前髪なしの前下がりのボブで襟足はベリーショート(?)

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年11月10日 (土) 20時58分

滞米中は結局散髪はしませんでした。
バリカンでザックリとやっていました。
でも女性の場合はそうもいかないでしょうね。

瀉血という治療法があったのは知っていましたが、
あの看板が血と包帯を表しているものだったとは驚きでした。

帽子をかぶった連れ合いさん・・・実に興味深いですねw

投稿: KAZU | 2007年11月10日 (土) 22時36分

KAZUさん、

後半の前フリをどうもありがとうございますw

「だから床屋さんは剃刀さばきが上手なのか」と
私は妙に納得してしまいました。
でも、看板が血と包帯だなんて、今の常識からすると
ちょっと怖いですよね~。

連合いの知人がちょっとした結婚祝いのパーティを
開いてくれたのですが、よりにもよって、
ちょうどその時が帽子頭でしたw
感慨深いはずの記念の集合写真が・・w

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年11月11日 (日) 17時58分

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