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2007年8月13日 (月)

(か) かみなり [雷] THUNDER

 夏のある夜、けたたましい雷の音とともに大雨が降り始めた。
 イギリスの雨は、ひどいときには数分単位で、降っては晴れ降っては晴れを繰り返す。だから、いつも少々物足りない感じがするが、今回の大雨は潔くて気持ちいい。激しい雷を伴って、いかにも夏の雨という雰囲気だ。
 

☆雷はどこでも同じ?
 日本であろうとイギリスであろうと、雷は雷。同じ自然現象で、人々を怖がらせる。

Thunder_mechanism  雲の中の雹(ひょう)や霰(あられ)が強い上昇気流によってぶつかりあって静電気が生じ、雲の上層にプラスの電荷が、雲の下層にマイナスの電荷がたまる。この電位差が雲の発達により大きくなると、空中放電が起こる。これが雷だ。
 このうち、雲の中でなく、マイナスに荷電した雲の下層とプラスに荷電した地上との間に起こる放電が落雷である。

 同じ自然現象なのだけれど、日本人である私にとっては、イギリスの雷のほうがなんとなく恐ろしい感じがする。それは町が平坦だからかもしれない。
 

☆どこに落ちてもおかしくない?
 ロンドンと違って、イギリスのごく一般的な町では、高い建物は殆ど見かけない。高くてもせいぜい低めの3、4階建て。の新築や改築に行政の許可がいるイギリスでは、古い町並みが残り、家の高さはほぼ均一である。平地も多く、雷の落ちやすさはどこも均等な感じがする。
 こんな中で、傘をさして歩いていたり、自転車に乗っていたりしたら、あっという間に落雷の被害を受けてしまいそうな気がする。

 高層の建物の多いロンドンだからと言って安心できないようだ。2006年6月のThe British Medical Journalによれば、2005年、15歳の少女がロンドンの公園で携帯電話を使っていて落雷を受けたそうだ。心拍停止と鼓膜の破裂が起こり、その後も車椅子の生活を余儀なくされているらしい。ロンドンの公園の多くはとてつもなく広い。公園というよりゴルフ場をイメージしたほうがいいかもしれない。
 

☆横に走る稲妻!
Thunder  興味半分に雷の写真を撮ってみた。稲妻の光が縦に落ちるのではなく、横に走っている。日本ではこんな雷を見かけたことがなかったような気がする。イギリス特有なのだろうか。よくわからない。どこに落ちてもおかしくない感じ。
 

☆日英の雷、どちらが危険?
 しかし、こちらの人々はそれほど雷を恐れてはいないように思う。連れ合いによると、雷でも平気で自転車をこいでいる人を多く見かけるとか。

 実際のところ、イギリスの雷の被害が日本より多いという話を聞いたことがないので、よくわからない。
 イギリスのBBCのニュースによれば、実際に雷に撃たれる確率は3百万人に1人とか。対して、日本では、年間およそ14人が落雷によって死傷しているそうだ。総人口で割ると9万人に1人になるが、モノサシが違うので、一概にイギリスのほうが危険とはいえないような気がする。
 

☆雷と迷信
 イギリスにはナラの木(oak)が多いのだが、雷の多くは、このナラの巨木に落ちる可能性が高いそうだ。一度落雷が起こったナラの木を家に飾っておいたり、階段にナラの実であるドングリの絵を掘っておいたりすると、その家に雷が落ちにくいという迷信があるぐらいだ。

 日本でよく言われる、「雷が鳴ったらへそを隠せ」という言い伝えのようなものはないようだ。この言い伝え、へそを隠す動作によって身を屈めて落雷しにくくするということのほかに、突然の雷雨で気温が下がり子供が風邪をひくのを予防する目的もあるのだそうだ。

 ちょっと暖かくなると、すぐに上半身裸で出歩くイギリスの若者たち。多少の雨はさほど気にならないようだ。彼らに日本の言い伝えを話したら、へそで茶を沸かされそうな気がする。
 

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コメント

イギリスの風景といえば「バスカビル家の犬」のくらーいイメージ
あるいは嵐が丘のイメージで、ヒースの平坦な丘に暗い空、っていう感じがします。
↑なんとなく。

とにかく平坦なのはこわいですね。自動車の中は安全らしいですよ。

連続写真に感動しました。どうやってとられたんでしょうか?

投稿: ぱんちゃん | 2007年8月13日 (月) 19時50分

ぱんちゃん、コメントありがとうございます。

実際のイギリスの風景は、もうちょっと明るめですが(笑)、
おっしゃるとおり、どこまでも平坦な平原は、
時に非常に怖いように思います。

連続写真へのお褒めの言葉をありがとうございます。
デジカメで動画を撮り、そこから抜き出して組み写真にしました。
でも、今度かみなりが遭遇したら、アドバイスに従って
カメラを投げ出して、車に避難したいと思いますw

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年8月14日 (火) 21時48分

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