« (さ) サイダー CIDER | トップページ | イギリス英語検定2 »

2007年8月30日 (木)

(か) 貝割菜 [貝割れ大根] CRESS

 我が家は日本であろうとイギリスであろうとほぼ毎日和食だ。
 和食に欠かせない日本のハーブ野菜ともいえば、しそ(大葉)、三つ葉、春菊、木の芽、貝割菜(貝割れ大根)などが挙げられるように思う。

 その中でも今回は貝割菜にまつわる話。ご存知の方も多いかと思うが、貝割菜とは、貝割れ大根ともいうように、大根の新芽のことである。

 大根は出回っているものの、その新芽である貝割菜の入手は、イギリスでは残念ながら困難だ。ロンドンなどの大都市に行けば、ジャパンセンター(Japan centre)やその他の日本食材店、百貨店等の店頭にあるかもしれない。しかし、我が田舎町では、オリエンタル食材店でも殆ど見かけない。
 

☆手軽なサラダクレスCress_saladvsmustard
 それでもなんとか日々の食卓に取り入れたいと思い、我が家では、スーパーで見つけたサラダクレス(salad cress)と呼ばれるパック野菜を、貝割菜代わりに時折食卓に登場させ、彩りや触感を楽しんでいる。

 一見、貝割菜とそっくりなこの野菜は、セイヨウアブラナ(ナタネ)の新芽(rape、レイプ)と、同じアブラナ科のクレス(cress)が入ったもの。1パック、30ペンス(約60円)ととても安価だ。

Cress_lobe  レイプはアブラナの新芽なので殆ど辛味がない。一方、クレス(cress)は、日本でガーデンクレス(garden cress)やコショウソウと呼ばれている野菜の新芽。よく見てみると双葉の形が貝割菜のようにハート型ではなく、三叉とかなり異なっている。そして、コショウソウの名の通り、ピリリと辛い。

 大抵の場合、サラダクレスのレイプととクレスの割合は4対1。だから、貝割菜そっくりに見えるものの、貝割菜ほどは辛くない。

 日本でもブロッコリーの芽など様々な新芽(スプラウト)が出回っているが、どちらかというとそんな感じかもしれない。こちらの人は、サラダやサンドイッチなどに入れて味わっているようだ。
 

☆貝割菜が恋しいときはマスタードクレス
Cress_three_sprouts サラダクレスはシャキシャキして美味しいのだが、日本の貝割菜代わりに使うには、いまいち物足りない。

 そんな我が家に光を射してくれたのが、マスタード&クレス(mustard and cress)。
 こちらは、マスタードの新芽とクレスが入ったパック野菜。サラダクレスほど一般的ではないようで、スーパーによっては置いていない店もあるものの、価格は1パック、35ペンス(70円ほど)とお手ごろだ。

 クレスとマスタードの割合はほぼ4対1。サラダクレスと違って、クレスが大半を占めている。

 マスタードの新芽は、貝割菜やレイプのようにハート型の双葉をしているが、簡単に見分けることができる。軸にうっすら毛が生えており、双葉の裏側や双葉の軸が紫色なのだ。
 味は、マスタードの新芽だけあってかなり辛い。ピリッとした辛味は貝割菜代わりに充分使える感じ。

 我が家では、手巻き寿司など、ピリッと貝割菜の辛さがほしいときには、マスタード&クレスをよく使っている。
 もちろん、和風だけでなく、洋風のサラダにもよく合っているように思う。
 

☆日本の貝割菜
Cress_dish  ちなみに、和英辞典で「貝割菜」を引くと、「マスタード&クレス(mustard and cress)」や「ホワイトラディッシュ・スプラウト(white radish sprouts)」と訳されている。だが、「マスタード&クレス(mustard and cress)」というのは、雰囲気は通じるが正確ではないように思う。

 現地に存在しないものを英語で言い表すのは難しいが、イギリスでは、大根をムーリー(mooli)やダイコン(daikon)と言うので、個人的には、「ムーリー・スプラウト(mooli sprout)」なんてのがいいんじゃないかなと思ったりする。

 ところで、久々に日本に帰国して気が付いたことがある。日本の貝割菜が大きくなっているのだ。
 渡英している間に、どんどんサイズの大きなものが出回るようになったのか。それとも、軸の長さがせいぜい7cmほどの小さめのイギリスのクレス達に慣れてしまって、視覚効果で日本のが大きく感じられたのか。未だに謎である。
 どなたか教えてください。
 

☆ランキングに参加しています☆
気に入ってくださったら、 ←クリックしていただけるとうれしいです。

|

« (さ) サイダー CIDER | トップページ | イギリス英語検定2 »

・食材(野菜・果物)」カテゴリの記事

コメント

英国食材をいかに和にするか、頑張っていますね~。

さて日本のカイワレが大きくなっているかどうかですが、
仮に播種から出荷までの日数が周年通じて同じであれば、
冬より夏の方が生育が旺盛な分、
大きいってことはあるかもしれません。
品種によってもかなり違うでしょうしね。
カイワレを生産している知り合いもいなければ、
生産現場を見たこともないので、分かりませんw

そもそも家族が髪の毛切っても気付かない私が、
カイワレが大きくなったかどうかなんて分かりませんw

投稿: KAZU | 2007年8月30日 (木) 23時07分

KAZUさん、コメントありがとうございます。

そうですか。今度は冬に帰国してみますw

貝割菜の大きさの変化には気づかなくても、
奥様のヘアスタイルには気づかれたほうがいいようなw
イギリス女性に知られるとバッシングを受けますよw

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年9月 2日 (日) 04時37分

スプラウトはじわじわはやってきてるみたいですね。
やはり、植物のShootは栄養があるんでしょうか?

O157騒動以来、すっかり食べなくなってしまいましたが、
ちょっとスーパーでチェックしてみます。

冬に帰国された際は声かけてくださいね。

投稿: ぱんちゃん | 2007年9月 2日 (日) 16時56分

ぱんちゃん、コメントありがとうございます。

スプラウト(芽生え)の栄養価は高いようですね。
我が家ではむしろ彩りや味などの目的で購入していますがw

例の騒動から、もう10年以上も経つんですね。
たしか、結局、工場からも菌が検出されず、
その後の裁判でも貝割菜業者が国に勝訴したんですよね。

うちも当初はおそるおそる食べていましたが、
安くて美味しいので、いつの間にか、また
普通に食卓にのぼるようになりました。

ちなみに、クレス類が問題になったという話は
イギリスでは特に聞いたことがないように思います。

10年ぶり(?)の貝割菜観察のご報告、お待ちしていますね。

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年9月 2日 (日) 23時51分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (さ) サイダー CIDER | トップページ | イギリス英語検定2 »