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2007年8月 6日 (月)

(み) ミネラルウォーター [ペットボトルの水] BOTTLED WATER

☆水はタダではない
 席につくと、ウェイターや店員が、おしぼりとともに、水やお茶を持ってやってくる。日本の飲食店のよくある風景だ。

 イギリスではどうだろうか。コース料理や、流行の中華料理店やエスニック料理店ならいざしらず、おしぼりや水がサービスで出てくることはまずない。
 レストランやカフェでは、水は注文しなければ出てこないのが当たり前だ。場合によっては無料の水道水を頼むこともできるようだが、ミネラルウォーターを注文するのが一般的。Bottled_water_5l_2

 一般家庭でも、ブリタという置き型の浄水器を使ってろ過した水やペットボトルの水を飲む人が多いように思う。我が家も、飲み水や調理に使う水はブリタを使い、1週間に1度は5~10Lのペットボトルの水を買っている。
 それでも、他の欧米諸国に比べると、ミネラルウォーターの消費量は少ないそうだ。
 ちなみに、右の写真の5L入りのものは、0.8ポンドほど(約160円)。店によっては、値引きでもれなく1本になっていたりする。
 

☆カフェやレストランの場合
 飲食店で、水を注文する際は、大抵、コップ(グラス)単位ではなくて、ボトル単位になる。この場合のボトルは、ペットボトルではなく、1Lほどのガラス瓶のことが多い。
 席について、メニューを持ってやってきた店員に、まずは一言。
 「ボトル・ウォーターをお願いします。(bottled water, please)」
 
 これで安心するわけにはいかない。水の種類を訊かれることもあるし、訊かれずに炭酸水が出てくる場合があるからだ。もちろん我が家も体験済み。
 
 日本でミネラルウォーターといえば、ガスの入っていない天然水、地下水が普通だろう。しかし、こちらでは、ミネラルウォーターの約半数は炭酸入りのもの。砂糖は入っていないので全く甘くない。

 普通の炭酸なしの水は、スティル・ウォーター(still water)と呼ばれる。最初から、こう言えばまずはOKだ。逆に、炭酸入りは、スパークリング・ウォーター(sparkling water)。
 

☆炭酸、硬度、香りつきなどいろいろ
 スーパーや駅の売店などでも、様々な種類のミネラルウォーターが置かれている。日本と同様、多くはペットボトルの容器。

Bottled_water_flavour  種類は、炭酸ありなしのほか、硬度が違うものや、フレーバー(香り)が付いたものなど様々だ。値段はまちまちで、5L入って1.5ポンド(約3百円)程度のものもあれば、500ccで同じ値段のものもある。

 フレーバー入りのものは、いちご、レモン、桃フレーバーなど。駅の売店などでは案外この手のものが多い。中には写真のようなリンゴ&マンゴーや白ぶどう&ブラックベリーなど、変わった組み合わせのものもある。
 多くはわずかながら砂糖が入っているので、水だと思って買うとちょっと後悔するかもしれない。逆に、ジュースでは喉が渇くが、水では物足りないという時に重宝する飲み物だろう。
 

☆ミネラルウォーターのブランドBottled_water_variety
 こちらでよく見かけるのは、イギリス国外のものでは、フランスのエビアン(Evian)、ボルヴィック(Volvic)、ヴィッテル(Vittel)、超硬水のコントレックス(Contrex)、天然発泡水のペリエ(Perrier)の他、アメリカのクリスタルガイザー(Crystal Geiser)など、日本でもお馴染みのブランド。

 ちなみに、右の写真のスパ(SPA)3Lは1.2ポンドほど(約240円)、バドア(BADOIT)1Lは0.9ポンドほど(約180円)。
 駅やカフェ等ではかなり割高になってしまうが、大体上記のどの種類もスーパーだと、1~2Lで0.5~1ポンド(約100~200円)ほど。

 イギリス国内のものは、バクストン(Buxton)、青いガラス瓶が美しいティナント(Ty nant)、軟水のアクアピュラ(Aqua pura)、スコットランドのタータンチェック模様がボトルに描かれたハイランド・スプリング(heighland spring)、ブレコン・カレグ(Brecon carreg)、ディーサイド(Deeside)などだろうか。Bottled_water_uk

←ティナント(Ty nant)(楽天市場)。

 そして、ヒースロー空港で必ず見かける モルヴァン(Malvern)を忘れてはならない。これは、水と温泉、そして、『威風堂々』や20ポンド通貨の顔でお馴染みの作家、サー・エドワード・エルガー(Sir Edward Elgar)で有名な、イングランド西部のモルヴァン丘陵の水なのだとか。

 うちは皆、炭酸系の飲み物が得意ではなく、水へのこだわりは特にない。だから、毎回、アクアピュラやスーパーブランドのエデン・フォール(Eden fall)といった軟水の水を茶用に買うのみ。水の種類には全く疎い限り。

 ただ、イギリスの水は硬水のせいか、ミネラルウォーターも日本のものに比べて硬水のものが多いように思う。
 イギリス、そして世界のミネラルウォーターのブランドが知りたい方はこちら(英語)。それぞれ、成分や特徴をご覧になれます。

 

☆ミネラルウォーターって?
 ところで、「ミネラルウォーター」や「ペットボトルの水」と書いてきたが、日本にも「ナチュラルウォーター」や「ナチュラルミネラルウォーター」という言葉が存在する。これらの違いは何なのだろうか。また、イギリスとの違いはあるのだろうか。

Bottled_water_comparison_2 ・日本の場合
 まず、日本の場合。一般に「ペットボトルの水」という言葉が使われ、しばしば「ミネラルウォーター」と言われたりするが、殆どのものは地下水。

 そして、農林水産省の規制によると、厳密な意味でのミネラルウォーターとは、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル(無機物)の調整を人工的におこなった地下水のことだそうだ。
 そして、ミネラルの調整をおこなっていない地下水は「ナチュラルウォーター」と呼ばれ、その中で自然のミネラルを含んでいるものは「ナチュラルミネラルウォーター」と呼ばれるそうだ。

 つまり、日本の場合、ペットボトルの水は地下水であることが原則で、その中でミネラルの含有や人工的な調整の有無で分類されていると言ってもよいかもしれない。
 

・イギリスの場合
 一方、イギリスの場合。一般に、ボトルウォーター(bottled water)という言葉が使われる。ボトルウォーターは大きく2つにわけることができる。ミネラルウォーターとスプリングウォーターだ。

 ミネラルウォーター(mineral water)は地下水。しかし、イギリスの場合、ミネラルの調整が行われていない自然のミネラルを含んだ地下水でなければいけない。つまり全てナチュラルミネラルウォーターというわけだ。
 そして、スプリングウォーター(spring water)は、湧き水。地下から湧き出た水。こちらはミネラルの調整がされているものも含まれる。

 これらは、「ナチュラルミネラルウォーター、スプリングウォーター、及び、ボトル飲料水規制法1999 (NMW, SW and Bottled Drinking Water regulations 1999 (SI1540)」という法律によって定められている。そして、ミネラル成分表示が義務付けられている。

 分類の仕方は少し異なるが、要は日本もイギリスも、「ナチュラルミネラルウォーター」は同じ。成分無調整のミネラルを含んだ地下水のことをさすようだ。
 

・ボトルに入った水道水は??
 ところで、ボトルウォーター(bottled water)に対する言葉が、蛇口からの水、つまり水道水であるタップウォーター(tap water)。
 しかし、欧米のレストランなどでは、ミネラルウォーターに香りをつけた水や水道水が瓶に詰められて出されることがしばしばある。こういった場合、テーブル・ウォーター(table water)と呼ぶことになっているようだ。
 

☆ペットボトルのお茶
 日本では、ミネラルウォーターよりもペットボトルのお茶を好んで持ち歩く人が多いように思う。しかし、イギリスでは、緑茶やウーロン茶だけでなく、紅茶のですらペットボトルのお茶を見かけることはない。せいぜい、日本食材店やオリエンタル食材店に置いてあるぐらい。Bottled_water_green_tea

 いや、中にはイギリスの店でも、ペットボトルのお茶、それも緑茶を置いているところがある。しかし、飲む前に裏のラベルを是非参照されたい。さもないと、もう一本普通のミネラルウォーターを購入することになる。こちらのペットボトルのお茶は概して砂糖入りでとてつもなく甘いのだ。
 

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コメント

緑茶が甘いのはびっくりですね!

昔ウイーンで、アイスカフェを頼んだら、コーヒー牛乳にアイスクリームがのっていました。
無味無臭な水を入手するのが外国では難しいと思っていましたが、イギリスでは
案外簡単にてにはいりそうですね。

注文の仕方も覚えました!

あと、気になるのはモルヴァン。これって特にかわった味がするんですか?
威風堂々といえばイギリスって気がするのはCMの見すぎでしょうか。Glaxo?

投稿: ぱんちゃん | 2007年8月 6日 (月) 20時34分

最近の緑茶や水のコーナーは充実していますよ。
各国のミネラルウォーターはもちろん、
酸素入りとか色々なタイプのものがあります。
お茶も、新茶、濃い味、玉露入りetc.
それを各社が競っていますから、その数たるや。

それから最近レストランとかで、
ドリンクバーなるお代わり自由なシステムもあります。
まぁファミレスが主流だと思いますが。
(子持ちはお洒落なレストランに行けない罠w)
イギリスにはドリンクバー、
そもそもファミレスみたいなものは存在するのでしょうか?

そういえばアメリカにも甘い緑茶ありましたよ。
しかもティーバッグで買ってしまい、
もったいないとは思いましたがギブアップでしたw

投稿: KAZU | 2007年8月 6日 (月) 20時55分

ぱんちゃん、コメントありがとうございます。

知人のイギリス人は、逆に、ジャパンセンター(ロンドンにある
日本食材店)で日本のペットボトルのお茶を買って、
砂糖が入っていないことに仰天したそうですw

水の味には疎いので、モルヴァンを含め、ミネラルウォーターの
味の形容はできないですw ただ、モルヴァンは軟水好きの私には
ちょっと硬く(?)感じられます。

威風堂々は、クック○ゥのレトルト中華のCMにも使われていた
ような気が・・・w

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年8月 7日 (火) 18時58分

KAZUさん、コメントありがとうございます。

日本のペットボトルは、さらにパワーアップしているみたいですねw
一時帰国して、お茶の種類に驚きました。
私がチェックした限りでは、海外のはスーパーの店頭には
あまり置いてなかったような気がしたんですが、
需要が増えているんですね。

日本に住んでいた時、遊びに来たヨーロッパ人が、
ペットボトルに水道水を詰めて持ち歩き、私にも1本
差し出してくれたのを、なんとなく思い出しました。
欧米人の多くは飲める水を、日本人の多くは美味しい水を、
それぞれ求めて、ミネラルウォーターに行き着いたのかも、
なんて思ってしまいますw

ドリンクバーは、こちらでは今のところ見たことがありませんね〜。
せいぜい、ホテルなどのビュッフェぐらいじゃないでしょうか。
皆、アルコール入りじゃないとダメなのかもしれませんw
ファミレスのようなものはありますよ。かなり日本のと様式が
違うようですがw
また、別の記事で、緑茶についてもご紹介しますね。

ところで、日本のドリンクバーですが、うん十年前から
見かけたような気がするんですが、最近のはかなり違うんでしょうか?

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年8月 7日 (火) 19時00分

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