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2007年7月30日 (月)

(も) 物干し [洗濯物干し] AIRER

 「(洗濯)物干し。。こんなものどうでもいい!」とおっしゃらずにお付き合いを。

☆庭にあった大きなアンテナ?
 前のフラット(=アパート)には、小さいながらも庭があった。しかし、私達は殆ど使っていなかった。下が石畳になっており、周りの塀が高く日当たりがあまりよくなかったというのも一つの理由だが、主たる理由は、変なものが真ん中に鎮座していたからだ。

Airer_rotary  その変なものとは、とてつもなく大きなアンテナのようなもの。高さは1m50cm~2mほどあり、空に向かって大放射状に支柱を伸ばしている。まるで、強風でお釈迦になり、生地がなくなった大きなパラソルのようだ。各支柱の間には、線が平行に何本もわたっており、上からみると、出来損ないのくもの巣のようにも見える。

 次の家に引っ越してしばらくするまで、私はそれを通信用の何かだと思っていた。
 しかし、これ、庭用の洗濯物干しだったのだ。日本の屋外物干しのように、物干し竿を平行に渡したものを使っている人も時々見かけるが、イギリスの屋外物干しと言えば、やはりこのアンテナ型が主流のようだ。

←屋外用物干し (amazon.uk)
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☆室内用物干し
 引越しして、洗濯物干しを買うことになった。前の家と違い、今度の家の洗濯機は乾燥機付きではなかったからだ。共同庭でベランダもない。だから室内用の物干しを求めた。

Airer_indoor  イギリスの室内用物干しは、なぜか折りたたみ式の蛇腹の骨組みのスチール(アルミ)製のものが大半だ。日本によくあるような傘型の室内物干しは殆どみかけない。蛇腹式のものは、ハンガーをかけにくそうなので、うちは、バタフライ式というのだろうか、違うタイプの折りたたみのものを購入した。

←蛇腹式の室内用物干し (amason.uk)
 イギリス国内のみの発送のようです。

 使っていて、何か違和感を感じた。タオルを干す時だ。この物干しにタオルを干すと、中途半端に幅が余る。かといって、2枚並べて干すには足りない。これは、渡英の際に荷物の隙間に詰めて持って来た日本のタオルだったから。Airer_towel

 反面、客人用にこちらで買ったイギリスのタオルは、日本の普通のフェイスタオルに相当する「ハンドタオル」も、バスタオルもどちらも、ほぼぴったり物干しの幅に収まった。
 たかが物干しだが、それぞれ、ちゃんとその国の事情に合わせて設計されているのだなと、妙に感心した。
 

☆補助の洗濯物干しの日英の違い
 また、不思議なことに、日本でよく出回っているような、室内ハンガーというのだろうか、ピンチハンガーというのだろうか、洗濯バサミがいくつも付いた小型の物干しがイギリスではあまり普及していない。もちろん、探せば、雑貨店などにある。しかし、種類もごく限られており、スーパーやDIYショップでも大型の物干しは置いてあっても、小さい物干しは殆ど見かけない。
 イギリス人と結婚した知人の日本人は、帰国の際に、この室内ハンガーを買ってくるのだと言っていた。Airer_radiator

 しかし、イギリスの物干しにも便利なものがある。部屋に備え付けの蓄熱ヒーターにかけるものである。ヒーターの熱であっという間に乾くし、部屋の湿度を保つのにも使える。
 

☆イギリス流、洗濯物の干し方
 屋外用にしても、室内用にしても、ハンガーなどが使いにくい感じ。皆どうやって使っているかというと、もちろんタオルはそのまま。そして、洋服などは、ハンガーを使わず、そのままかけるか、洗濯バサミを使って吊るしている。どちらの場合も、服のすそ部分が上、つまり逆さにかけている。

 日本とイギリスでは、屋内外の物干しの形も逆、洗濯物の干し方も逆のようだ。
 

☆名前で知るその機能と使い方
 ところで、「(洗濯)物干し」のことを(イギリスで)英語で何というか、ご存知だろうか。
 和英辞典をひくと、”a frame [rack] for drying clothes 直訳「服を乾かすための枠(ラック)」”なんて載っているが、もちろん誰もそんな長ったらしい名前で呼んではいない。
 答えは、”Airer (エアラー)”。

 ”air (エアー)”とは、「空気」という意味もあるが、イギリスでは、「衣服などを、暖かい場所や風通しのよい場所に置いて、完全に乾かしにおいを飛ばす」という意味があるのだ。
 ポイントは、この場合、干される衣服が必ずしも洗濯されたものである必要がないということ。雨に濡れた衣類を乾かす場合にも使えるということだ。

 イギリスは、天気雨なども多く、降ったかと思えばいつの間にか止んで日が差していたりする。この物干しも、時と場所によっては、雨に濡れたものを一時的に乾燥させるのに使われたりしているのかもしれない。

 室内用はインドア・エアラー(Indoor airer)、ヒーターにかける物干しはラジエーター・エアラー(radiator airer)、または、タオルレール(towel rail)”と呼ばれている。

 そして、冒頭の屋外用のものは、ロータリー・エアラー(Rotary airer)。ロータリー(rotary)とは、ご存知、「回転」という意味だ。そう、例の屋外物干しは、風で回転して、早く洗濯物が乾くような設計になっていたのだ。

←屋外用物干し。
こちらは持ち運びできるポータブルタイプ。 (amazon.uk)

  イギリス国内のみ発送可能のようです。

 お釈迦になったパラソルや出来損ないのくもの巣呼ばわりして、一度も使わなかったことを今は後悔している。
 

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