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2007年6月21日 (木)

(て) ティラピア TILAPIA

☆イギリスでティラピア初体験
Tilapia  イギリスに来て初めて、ティラピアという魚を食べた。特別な料理店で出されたのではない。普通に近くのスーパーの鮮魚売り場に並んでいたのだ。赤い鯛のような見かけに釣られて、名札を見たところ、”Tilapia(ティラピア)”と書いてあったというわけである。

 もとより、魚の種類にはあまり詳しくないので、ティラピアをピラニアの仲間だと勘違いして、大騒ぎしたのは言うまでもない。見かけもグロテスクではないし、連合いと相談して、煮付けにして食べてみることにした。レッド・ティラピア(Red Tilapia)、1匹500g弱で3.5ポンドほど(約700円)。
 

☆食用の熱帯魚
 ティラピアは、スズキ目(Perciformes)のシクリッド科(カワスズメ科)(Cichlidae)に属する淡水魚だそうだ。他のシクリッド科の魚としては、エンゼルフィシュなどの鑑賞用の熱帯魚が挙げられる。イギリスでは、シクリッド科のオレオクロミス属(カワスズメ属)(Oreochromis)とティラピア属(Tilapia)に属する魚がティラピアとして販売されている。原産地はエジプトナイル川。
 ちなみに、ピラニアは、南米のアマゾン川などに生息するカラシン目セルサラムス科セルサラムス亜科(Serrasalminae)の魚だ。近縁種でもなんでもない。

 ティラピアは、熱帯魚の仲間ではあるが、実は世界中で食されている案外ポピュラーな食用魚のようだ。中国やタイなどのアジアでも食されており、現在では、アメリカやオーストラリアでも食卓に上る。日本でも、ティラピアは、泉鯛(いずみだい)、近鯛(ちかだい)と呼ばれ、食されており、養殖もされているようだ。
 

☆ティラピアのお味は?
Tilapia_dish  うちが買った鮮魚売り場の氷の上に置かれていたティアピアはちゃんときれいに内臓処理されており、頭を落として、煮付けにするのも簡単だった。

 味は、鯛に似ており、鯛よりも少し弾力があり、脂がのっているという感じ。とても美味だった。川魚ではあるが、泥臭さも全くなかった。二人でおいしいおいしいと言いながら箸でつついているうちに、一瞬でなくなってしまった。無理だろうが、今度は刺身にして食べてみたい。価格のほうがもう少し低ければ、頻繁に食卓に上らせることが出来るのに、というのが正直な感想だ。

Tilapia_soup  ちなみに、残った頭は、連合いがあらのすまし汁にしてくれた。これがまた美味。とてもいい出汁がでていた。
 

☆イギリスでのティラピアの位置
 イギリスでティラピアが食され始めたのは、最近のことのようだ。魚の捕獲問題とアメリカでの普及の成功に後押しされて、徐々に市場にティラピアが出回り始めたというところのようだ。
 まだまだ、イギリス人の食事に溶け込んでいるとは言い難い存在だが、大抵のスーパーの鮮魚売り場で見かける、お馴染みの魚の一つになりつつある。

 イギリスの大手スーパーの一つ、センズベリーが刊行する雑誌に、食卓の魚の特集が載っていた。このまま食べていくと絶滅が危惧される魚や、当面食べ続けても大丈夫な魚などの分類がされ、環境への意識を喚起する内容のものだった。紹介された15種類の魚の中に、タラやニシン、サバ、サケ、舌平目などに混じって、ちゃんとティラピアが入っていた。

 現在イギリスで出回っているティラピアの多くは、南アフリカから輸入されているもののようだ。うちが買ったのはジャマイカ産だった。
 輸入されている一方、養殖もおこなわれつつある。ティラピアは、淡水魚で飼育しやすく、基本的に草食性として飼育できるため、万一の時も生態系を壊したりする可能性が低いそうだ。


 うちが食べたのはレッド・ティラピアだが、レシピなどを見ると、グレイ・ティラピアも出回っているようだ。ライムやオリーブオイル、ハーブなどをかけて、ローストしたり、蒸したり、フィシュケーキにしたりする例が紹介されていた。ティアピアのフィッシュケーキのレシピはこちらのUKtvFoodのサイトでご覧になれます(英語)。

 
 今のところお目にかかっていないが、そのうち、ティラピアのフィッシュ&チップスが名物の一つになる日もそう遠くないのかもしれない。
 

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コメント

はじめまして。香港に住んでいます。香港でもこの魚よく見ます。が、本当に同じ魚かはちょっと自信ありません。
葱やしょうがと一緒に蒸して食べてるあの魚だと思うのですが・・・。白身でおいしいですよね。

投稿: joona | 2007年6月21日 (木) 15時36分

ティラピアはもちろんのこと、
泉鯛、近鯛も初めて聞きました。
ろっきぃ家では、そしてイギリスでは、
刺身は一般的なのでしょうか?
ちなみに小心者の私はアメリカ在住の時、
刺身は食べませんでしたw

投稿: KAZU | 2007年6月21日 (木) 19時32分

ティラピア、私も人食い魚と思っていました。
みたかんじ、金目鯛に似て、おいしそうですね。
それにしても連れ合いさんの、あら汁、すごくおいしそう!

ろっきー家の食卓はいつも楽しそうですね!

そうそう、最近、イギリスはユーロでもないはずなのに
円安ユーロ高でフィッシュ&チップスが2500円となっていて
母親がびっくりしていました。

たらが取れにくくなっているんでしょうか?
代用に安くティラピアが手に入るようになるといいですね

投稿: ぱんちゃん | 2007年6月21日 (木) 19時58分

>joonaさん、
初めまして。コメントありがとうございます。

香港でもよく食されているんですね。
こちらイギリスには香港の人も多いです。
今度、同じ魚かどうか訊いてみますね。
貴重な情報ありがとうございました。

脂がのっているプリプリした白身、確かに、
蒸して薬味で食べても美味しそうです。
もうちょっとお安いといいんですがw


>KAZUさん、
コメントありがとうございます。

日本では生魚の登場回数が多かったですが、
イギリスでは殆どありませんね。
刺身用の魚を手に入れるためには、
ロンドンの高級デパートや日系の食材店に
行かないといけないので。
(またそのうち、記事でご紹介しますね。)

スーパーで売られている普通の魚を
刺身にする勇気は私もないですw
レッドティラピアもせいぜい夢の中だけに
しておきますw


>ぱんちゃん、
コメントありがとうございます。

金目鯛、美味しいですよね。
長い間食べてないので、比較できないですがw

お母様、日本でフィッシュ&チップスを
お求めになられたんでしょうか。
今は極端な円安ポンド高でもあるんですよ。
記事内では便宜上200円として換算してきましたが、
2007年6月22日現在、1ポンドは約250円です。。。

タラは「いくらか(絶滅の)心配があるが、
対処されつつある魚」に分類されていました。
長くなりそうなので(笑)、この話については
また詳しく別の記事でご紹介しますね。

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年6月22日 (金) 17時53分

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