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2007年3月22日 (木)

(し) ショートブレッド SHORTBREAD

 イギリスのお菓子で有名なものとして、ショートブレッドがある。
 本当はスコットランドのお菓子だそうで、「イギリスの」なんて総称して言ってしまうと、スコットランド人に怒られるかもしれないが。

☆土産物の定番。ウォーカーズのショートブレッド
 ともあれ、ショートブレッドは、紅茶などに並んで、イギリスの土産品として君臨している。一番有名なのが、ウォーカーズ(walkers)のショートブレッド。ロンドンなどの観光名所付近の土産物屋や空港内の店舗でも、ウォーカーズの赤いタータンチェック柄のパッケージがずらっと並んでいるのを目にすることだろう。ウォーカーズのショートブレッドのHPはこちら(英語)。

←ウォーカーズのショートブレッド(楽天市場)

 そして、今ではウォーカーズのショートブレッドは、日本の海外雑貨店でも買えるため、誰しも一度はこのシンプルなクッキーを食べたことがあるかもしれない。
 

☆パンではなくクッキー、クッキーではなくビスケット?
 そう、ブレッドと名が付いてはいるが、ショートブレッドは、パンではなく、クッキーの一種。イギリスではいわゆるクッキーのことをクッキー(cookie)とは呼ばず、ビスケット(biscuit)というので、ショートブレッドも、ビスケットの一種と形容するのが正しいのかもしれない。

 ショートブレッドのショート(short)とは、「ほろほろした」とか「くずれやすい」という意味だそうだ。菓子作りで使われる油脂のショートニング(shortening)と同じ「ショート」。

 ショートブレッドは、見かけだけでなく、材料も作り方もとてもシンプルだ。小麦粉、砂糖、バターを混ぜて押し型のようなものに入れて焼くだけ。家庭でも簡単に作ることができる。
 ほろほろ、さくさくしているのは、つなぎとなる卵を使わないためだろう。粉をバターだけでまとめるので、バターの含有量が高い。なので、案外こってりした味わいだ。
 

☆指型に、ペチコートの裾型? ショートブレッドの種類
Shortbread_shape  形は、ショートブレッドフィンガー(shortbread finger)と呼ばれる、ところどころに穴があけられた短い棒状のものが一番有名だ。
 この形、日本の大塚製薬のカロリーメイトのブロックにそっくりだが、ショートブレッドをヒントにして、カロリーメイトが開発されたそうだから、納得である。

←カロリーメイト(楽天市場)

 次に有名なのが、大きな円を等分に割った扇形のもの。この形、ペチコート・テール(petticoat tails、ペチコートの裾)と呼ばれている。ペチコートとは、現代では女性のスカートの下にはく下着のこと。昔のイギリスでは、スカート状ドレスを指す言葉だったようだ。
 確かに、どれも扇型の弧の部分には、ひだ模様がついている。それにしても変な名前だなと思ったら、一応いわれがあるようだ。

 16世紀、スコットランド女王のメアリー・スチュアートがフランスからスコットランドに帰国した時のこと。連れて帰ったフランス人料理長がショートブレッドを大きな丸型にアレンジし、皆、ケーキのように取り分けて食べたそうだ。そのときに、フランス語で小さなケーキ(small cake)という意味の”Petit Gautelles(ぺチ・ゴーテレ??)”と呼ばれたそうだ。それが、徐々に、イギリス流の呼び方になり、ペチコート・テールとなったらしい。
 
Shortbread_variety フィンガーや、ペチコート・テールだけでなく、普通のクッキーのような丸型のものもよく目にする。これは普通にラウンド(round、丸型)と呼ばれている。

 味の種類は、プレーンが一般的だが、チョコレートつき、チョコチップ入りのものも見かける。中には、ジンシャーブレッドのようにショウガが入っているものもある。
 

☆庶民の味
 ショートブレッドは、土産物専門ではもちろんなく、一般的な菓子の一つ。アフタヌーンティーや朝のお茶の時間に食べたりされることも多いようだ。

Shortbread_tartan  ショートブレッドといえばウォーカーズというイメージが強いが、実際は、ディーンズ(Dean's)など他のメーカーのものも多く出回っており、、スーパーの自社ブランドのものも何種類も出ている。ディーンズ社のHPはこちら(英語)。 

 典型的なフィンガー型のものやペチコートテール型のパッケージはどれも、スコットランドを意識したのか、赤や緑のタータンチェック模様が描かれている。
 赤のものなどは、ウォーカーズに訴えられそうなほどそっくりに見えるのだが、いいのだろうか。

 パッケージはそっくりでも、スーパーブランドの安いものは、値段相応のことも多い。断然ウォーカーズなどのほうがショートブレッドらしく、バターの風味が濃厚で美味しいように思う。
 しかし、油っこいものが苦手なうちの連合いはスーパーブランドのショートブレッドのほうがあっさりしているので食べやすいと言っていた。
 

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コメント

実は今、ウォーカーズのショートブレッドを食べていますw
たまたま仕事で私がよく行く
輸入食料品店の近くに行ったので買ってみました。
ブログの写真とは少しパッケージが違いますが、
150gで378円のものでした。

甘さは思ったほどではなかったけれど、
なるほどこれはバターたっぷりですね。
勢いで買った行為が自分で若いなぁと思ったけれど、
1つめは美味しく食べれたものの、
2つ目は手が伸びませんでした。
体は若くないということでしょうか・・・。
けれども隣では奥さんはノンストップで食べていますw
私は連れ合いさん派、奥さんはろっきぃさん派ですね^^

投稿: KAZU | 2007年3月22日 (木) 21時40分

KAZUさん、コメントありがとうございます。

奥様、気に入られたようですね。
日本の職場にお土産に持って行った時も、若い女性が喜んでいました。

私は若いのは気持ちだけなので、美味しいと思いつつも
一度に数本が限界ですね〜。濃いコーヒーが飲みたくなります。

ケーキに生クリームをたっぷりかけて食べるこちらの人にとっては、
老いも若きも男性も女性も関係ないようですがw

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年3月23日 (金) 19時57分

ぺチ・ゴーテレからペチコート・テール、って若干強引ですね。

日本だったらパッケージがそんなに似てる場合、
不正競争防止法でアウトな可能性があると思います。

パッケージの柄は商標にはなりにくいですし
意匠も、若干の柄(ルイヴィトンのエピなど)は登録されているようですが、
タータンチェックは登録されにくいでしょうね。

つまり、商標権や、意匠権などの権利はとりにくい。
でも模倣品を排除するために、なんとか不正競争防止法で
保護される、程度の柄ではないでしょうか?

もちろん英国法はしらないんですが、
マネされるっていうことは、ブランド力が強い
っていうことなので、それはそれでよさそうな気もします。

有名芸能人のものまねはうけるけれど、
一般人のものまねはうけないのと一緒だと思います。

それにしても、うまそう~、、、です。

投稿: ぱんちゃん | 2007年3月24日 (土) 06時20分

ぱんちゃん、コメントありがとうございます。

そうですね。確かにチェック柄ぐらいでは訴訟になりにくいのかも
しれませんね。
また、後日ご紹介しますが、スーパーのブランドのものは
オリジナルの商品のパッケージや名称を真似たものが多いように思います。
その辺がどうなっているのかよくわからないのですが。

ペチ・ゴーテレは、カタカナではなく英語で読むと強引さが
多少解消されるかもしれませんね。あくまで推測ですがw

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年3月25日 (日) 17時59分

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