« (は) パンケーキデー PANCAKE DAY | トップページ | (か) ガソリンスタンド PETROL STATION »

2007年2月22日 (木)

(ふ) ぶどう [葡萄] GRAPE

☆そのままお口にどうぞ。
Grape_festivalandcrimson_1  好き嫌いの少ないうちの連合いにも嫌いな食べ物がある。それはぶどう。その理由は、皮を剥いて種を出すのが面倒だからだそう。日本では、私が連合いとおちび用のぶどうの皮むきと種除きの担当だった。自分のを食べる暇もない。

 しかし、イギリスでは、そんな苦労は無用だ。イギリスのぶどうは、どれもそのまま食べることができるからである。洋画などでも、皮を剥かずにパクパクとぶどうを口に放り込むシーンを観たことのある人は多いのではないだろうか。あれは、欧米人がぶどうの皮を気にしないからではなく、ぶどう自体が皮の薄い品種だからだ。もちろん、種なし。
 

☆パリッとサクッとジューシー
Grape_size  この種のぶどうは、日本では、ヨーロッパ種と呼ばれるもののようだ。日本のぶどうに比べて、皮が薄いだけでなく、粒が大きい。デラウェアのような小さい粒のものは見かけない。そして一般に細長いのが特徴だ。
 白、赤ともに、冬季を中心にほぼ年中見かける、イギリスの定番のフルーツの一つである。

 リンゴルバーブ、いちごなど、イギリスでは、一般に果物は甘みではなく、酸味を主に味わうもののようだが、ぶどうだけはしっかり甘い。酸っぱいベリーには手をつけないうちのおちびも、ぶどうは大好き。

 イギリスにも、皮が厚いぶどうの種類もあるようだが、フルーツとして生で食べるぶどう(table grapes、テーブル・グレープ)は、どれも皮が薄く種のない、そのまま食べれるタイプのようだ。

 薄いがパリっと裂ける皮の中には、弾力のある瑞々しい果肉が詰まっている。甘さや香りとともに舌触りを楽しむ日本のぶどうとは多少味わい方が違うように思う。
 イギリスでは、果物を加熱する料理が多いのだが、ぶどうは生のまま食されるのが通常だ。料理されても、せいぜいそのままカナッペの上に乗せられるか、サラダに加えられる程度。
 

☆生食用は外国産
 絶えず店頭に積まれているものの、実はイギリス産の生のぶどう(テーブル・グレープ)は殆ど見かけない。イギリスでぶどうが生食されるようになったのは、それほど昔のことではないようだ。

Grape_varieties  今までに見かけて食べたぶどうは、白ぶどうのトンプソン(thompson (seedless))、フェスティバル(Festival)、プライム(prime)、シュガーワン(sugarone)、赤ぶどうのクリムゾン(Crimson)、フレイム(flame)、そして、黒紫の ミッドナイトビューティ(midnignt beauty)など。
 トンプソンやクリムゾンはアメリカ産だし、フェスティバルはブラジル産、そして意外に多いのが南アフリカ産のもの。

 これらの種類はいつも同時に全部が店頭に並んでいるわけではなく、一般に、赤白それぞれ1~2種ずつ陳列され、時期や仕入れ具合によって入れ替わっているようだ。
 「白ぶどう」、「赤ぶどう」とだけ表示されて、品種名が載っていないパックもよく見かける。
 

☆皮ごと食べる利点
Grape_thompsonandmidnightbeauty  ぶどうを皮ごと食べることができるというのは、いろいろメリットが多いように思う。手を汚さずに簡単に食べれるので、小さい子供の弁当やおやつに最適だし、生ごみが殆ど出ないし。

 そして、栄養の点から考えても皮ごと食べるほうがよいそうだ。
 一時期、ワインが体によいと流行ったが、それはワインに含まれる抗酸化物質のポリフェノールのためだ。ワインの原料であるぶどうにも当然ポリフェノールは含まれている。特に皮や種の部分に多いそうだ。皮ごと食べれるぶどうは、ポリフェノールを多く摂取できるという利点を持っているのである。
 

☆日本で主流でないのはなぜ?
Grape_primeand_flame_1  日本にも、種なしぶどうは多く出回っているが、皮ごと食べれるものはそれほど多くないように思う。それは、一説には、皮が薄くて腐りやすいので、高温多湿な日本では栽培が難しく、出荷に向かないためだとか。

 しかし、イギリスでは、国産ではなくブラジル産や南アフリカ産といった温暖、熱帯地域産のぶどうが出回っている。また、不思議なことに、こちらのぶどうのほうが日本のぶどうよりずっと持ちがいいような気がする。

 おそらくイギリスよりも栽培環境や食品流通環境の整った現代の日本なら、まるごと食べれるぶどうが簡単に手に入りそうな気がするのだが。品種や好みの問題なのだろうか。

←日本でも皮ごと食べれる「桃太郎ぶどう」が人気上昇中のようですね。(楽天市場)
 

☆イギリス産のぶどうはワイン用
 デザート用のぶどうが皆、外国産だからといって、イギリスでぶどうが栽培されていないわけではない。
 イギリス産のぶどうの殆どはぶどう酒、ワイン用だ。有名なシャルドネ(Chardonnay)やピノ・ノワール(Pinot Noir)はもちろんのこと、バッカス(Bacchus)やマデレン・アンジュヴァン(Madeleine Angevine)など、様々な数え切れないほどの種類のぶどうがワイン用に栽培されている。

 特に、イングランドとウェールズの南部では、ワイン用のぶどう作りが盛んで、イングリッシュワイン、ウェリッシュワインとして、国際的にも高く評価されつつあるようだ。しかし、残念なことに当のイギリス国内での知名度はまだまだ低いように思う。また、ワインについては別の記事でご紹介します。
 

 日本ではありえなかった程頻繁に、我が家でも食後のデザートにぶどうが登場するようになった。プチトマトの皮が嫌いな連合いもパクパク口に放り込み、一房、二房があっという間になくなる。
 皮を剥かなくていい、種を取り出さなくていいということはなんて楽なのだろう。
 そのうち、うちも感化されて、リンゴもそのまま齧るようになってしまうのだろうか。満足げにぶどうを頬張る傍らを見てふと思った。
 

☆ランキングに参加しています☆
気に入ってくださったら、 ←クリックしていただけるとうれしいです。

|

« (は) パンケーキデー PANCAKE DAY | トップページ | (か) ガソリンスタンド PETROL STATION »

★同じものでも国によって違います。」カテゴリの記事

・食材(野菜・果物)」カテゴリの記事

コメント

昨年くらいから、日本にも少しずつ皮ごとぶどうが
出回っているみたいで、うちではよく買っています。

お弁当にいれたりもしてます。

やはりこちらで手に入るものも、少し球よりは細長いです。

たまにふつうのぶどうを勢い余って皮ごと食べたりします。

便利なものがはいってきてもややこしいこともありますね。

投稿: ぱんちゃん | 2007年2月23日 (金) 19時25分

ぱんちゃん、コメントありがとうございます。

皮ごとぶどう(という名前で出回ってるのでしょうか?)、
いつの間にか、かなり普及しているんですね。

確かに、見分けがつかないと却ってややこしいですね。
私の場合は逆に、そのまま食べれるイギリスのぶどうを
ずっと皮を剥いていましたw

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2007年2月24日 (土) 06時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (は) パンケーキデー PANCAKE DAY | トップページ | (か) ガソリンスタンド PETROL STATION »