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2006年12月25日 (月)

(ろ) ローストターキー [七面鳥の丸焼き] ROAST TURKEY

☆イギリスのクリスマスのごちそうといえば・・・
 イギリスのクリスマスのメインと言えば、七面鳥の丸焼き、ローストターキーだろう。

 七面鳥の丸焼きと聞けば、アメリカの感謝祭のディナーを思い浮かべてしまうけれど、ここイギリスでは、誰がなんと言おうとクリスマスディナー(実際にはランチ)である。
 イギリス七面鳥情報センター(!)によると、ローストターキーをクリスマスの食卓の中心に据える家庭は9割を占め、ローストターキーがないとクリスマスじゃないという人は、87%もいるのだとか。ローストビーフやガチョウや鶏をローストする人も増えているように思うが、毎年約1千万羽の七面鳥がクリスマスで消費されているそうだ。

 実はまだ一度も食したことがなかったのだが、郷に入れば郷に従えということで、うちも初年度のクリスマスイブはローストターキーのディナーを楽しむことにした。
 

☆焼いたものが売ってない?!
 イギリスのスーパーでは、普段から丸ごとのローストチキン(鶏の丸焼き)が店頭に並んでいる。そして、この国では七面鳥(ターキー)は鶏肉(チキン)と並んでメジャーな鳥肉である。だからきっとローストターキーもあるに違いないと思い、最初は出来合いのローストターキーを購入しようと思っていた。

 クリスマスも押し迫った12月の22日頃、下見に行ったが、どこも売っていない。ローストターキー用の生の七面鳥が販売されているだけ。
 レシピを調べたところ、焼くのに時間がかかるもののそれほど難しくないようなので、生の七面鳥を買って家で焼くことにした。
 

☆選り取り見取りの生の七面鳥
Roastturkey_unpacked_1  生の七面鳥といっても、冷凍物、冷蔵物、サイズの大小が店頭に並んでいる。ローストチキンですら焼いたことのない私達には、どれがよいのかさっぱりわからない。

 冷凍物は5ポンド(約千円)程度で買え、割安なのだが、2日前から冷蔵庫でじっくり解凍させる必要がある。面倒なので、結局、冷蔵物の小さいものを購入することにした。11.15ポンド(約2千2百円)。小さいとはいいつつ3.4Kgなので、焼くのに3時間弱かかるよう。ちなみに、平均的なものは5.5Kgだそうだ。
 

☆焼く前の作業---ギブレットの処理とスタッフィング
 レシピによると、臓物(giblet)を取り除いて中をきれいにする作業と、中に詰め物(スタッフィング、stuffing)をする作業が必要らしい。なんだかんだと時間がかかりそうなので、前日の23日の間にこれらの作業をすることにした。

Roastturkey_without_giblets  恐る恐る七面鳥の腹を覘くと、中はきれいさっぱり臓物が取り除かれていた。さらに驚くべきことに、ビニルパックに入った少量の詰め物用の臓物(おそらくレバー)が中にあった。面倒な内臓の処理がいらないとは大変気が利いている。しかし、臓物がそのままのものもあるそうなので、買うときには要注意だ。

 中に詰める詰め物(スタッフィング)は、この臓物、玉ねぎ1個、セロリ4本、にんじん1本、リンゴ1個をみじん切りにしてよく炒め、塩コショウ、タイム、ローリエを加えて、1個とパン粉1カップと混ぜ合わせたものである。
 私達は、自分で用意したが、スタッフィングや、スタッフィング用の粉が常時店頭に並んでいるので、これを利用するのも手かもしれない。スタッフィングが既につまった七面鳥も市販されているそうである。
 詰め終わった七面鳥はイブに備えて冷蔵庫で一晩お休みとなった。
 

☆七面鳥の焼き方---我が家の場合
Roastturkey_before  翌日、七面鳥をホイルで包み、170度のオーブンに入れた。イギリスではクリスマス前になると、通常の幅の倍ほどあるローストターキー用ホイルが売られる。分厚くすっぽり包めるため、肉汁が漏れることがなく、なかなか便利である。

 焼くこと3時間、七面鳥を取り出し、竹串をさしてチェックする。ホイルに溜まった肉汁を上からかけ、付け合せのパースニップとじゃがいもを七面鳥の脇において、いっしょにロースト15分。その後、ホイルをもう一度きっちり巻いた状態で蒸らすこと30分。通常ならこれで終了なのだが、なんとなく生っぽいところがあったので、うちはさらに1時間ローストした。 
 

☆お味は?---冷めてから味わうがよし?
Roastturkey_after  計1晩+4時間45分。焼き色がついていないので、多少不安があったのも事実だ。しかし、これだけ時間がかかったのだから美味しいに違いないと期待して食卓についた。
 一口食べて、「えっ?」。二口目も、「・・・」。 胸肉辺りはぱさぱさしており、モモ肉あたりは七面鳥のにおいがきつく、あまり美味しくなかったのだ。
 詰め物に香草をふんだんに入れたにも拘らず、肉に香りが全然移っていない。普段よく作っている鶏の手羽先焼きのほうがはっきり言って断然おいしい。私達の作り方が拙かったのだろうか。
 結局すぐに嫌になって食べるのをやめてしまった。「来年からはローストチキンを買って来ようね。」と連合いと何度も確認しあった。

 しかし、数時間経って、空腹に耐え切れず、すっかり冷めてしまったローストターキーを仕方なく口に放り込んだ。「ん?!おいしい!」。冷めて七面鳥のくさみが抑えられ、肉もひきしまり、香草の香りがほのかにする。そういえば、ローストビーフにしても冷えたものを味わう料理だった。ひょっとするとローストターキーもある程度冷まして食べるものなのだろうか。
 

 いくら美味しくなったとはいえ、骨込みだが3.4Kgの肉を消費できるはずもなく、殆どがフリーザーバッグに詰められ、翌日からの肉源となった。

Roast_turkey_chicken 換気扇をつけてもいつまでも漂った七面鳥の臭いにもやられたのか、連合いは当分ローストターキーは見たくないと言い放ち、手間隙かけて作ったローストターキーは、濃く味付けした煮物などの和風の料理の中で存在を主張することなく、ひっそりと食べられていった。

 (補足)クリスマス用の七面鳥を上手に焼きたい方は、こちらのBBCのガイドもご参照ください(英語)。おいしそうなローストターキーの写真もご覧になれます。
 

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コメント

写真のローストチキン、とっても美味しそうですね!
私も随分前に知人宅でローストターキーをご馳走になったことがありますが、非常に期待して食べたもののパサパサで味気なく、”なんでこれを毎年食べるの?”と思いました。七面鳥によくあうと言われているクランベリーソースがかかっていたけど、ソースぐらいではあまり効果がない気がしました。チキンの方がずっと美味しいと思うのですが、イギリスの方々はターキーの方が口に合うのでしょうか。それとも、日本のおせちや年越し蕎麦なんかと同じ感覚で、クリスマスといえば七面鳥なのでしょうか。

投稿: あさ | 2006年12月25日 (月) 21時22分

あささん、コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、今年のローストチキンのほうがず〜っと美味しかったです。
ローストターキーは、イギリス人にとっても、味というより豪華な行事メニューといった意味合いが多少強いのかもしれませんね。
同じ七面鳥でも、胸肉の切り身などは、一年中出回っているメジャーな食材で、調理の仕方によってはかなり美味しくなりますよ。

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2006年12月26日 (火) 00時50分

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