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2006年12月 4日 (月)

(か) カレイ [鰈、かれい] PLAICE

 うちの父は釣りが趣味だった。子供の頃の私は父が釣りに行く度にわくわくしたものだ。お目当てはなんといっても、鰈(カレイ)の刺身。釣ってきたばかりの新鮮なカレイをおろして、刺身にしてくれるのだ。ぷりぷりして大変おいしい。大量に釣ってきたカレイの残りは、母が煮付けにしてくれた。これも私の大好物だった。
 

☆「平らな魚」。日本では科(か)、イギリスでは目(もく)で区別する
 イギリスにカレイがあるかといえば、もちろんある。しかし、日本のものと種類が若干違うようだ。カレイを和英辞書で引くと、”flatfish(フラットフィッシュ、直訳すると「平らな魚」)”や”flounder(フラウンダー)”という言葉が出てくると思う。しかし、どちらも、カレイやヒラメなどの総称をさすものである。

Photo_9  日本では、左ヒラメの右カレイと言って、ヒラメとカレイを区別することがあるけれど、こちらでは一般的に、これらを同じ区分に分類しているようだ。その中で、”Dover sole(ドーバー・ソール)”や”winter flounder(ウィンター・フラウンダー)”や”Halibut(ハリバット)”、”Plaice(プレイス)”といった具合に個々の名前を呼んでいるようである。

 分類学上では、カレイもヒラメもシタビラメも同じカレイ目に分類される。その中で、カレイはカレイ亜目のカレイ科(Pleuronectidae)、ヒラメはカレイ亜目のヒラメ科(Paralichthyidae)、シタビラメはウシノシタ亜目に分類される。言ってみれば、この平らな魚達を、私達日本人は「科(か)」という分類で区別し、こちらの人たちは「目(もく)」で区別しているようなものだと思う。

 実は、カレイと言っても、100種類近くあるらしい。日本でよく食されているカレイは、おそらく、マガレイ、マコガレイ、イシガレイ、メイタガレイなどだと思う。こちらで普及しているカレイは、プレイス、ハリバット、ウィンター・フラウンダー、ドーバー・ソール、レモンソールなど。日本と同じ種類の魚はないようだが、近い種類のものは幾つかあるようだ。
 

☆日本のカレイに近いプレイス
Plaice  日本のカレイに一番近いと思われるのが、プレイスだろう。プレイスにもいろいろ種類があるらしいが、イギリスでいうところのプレイスは、主にヨーロッパ産のヨーロピアン・プレイス(European plaice (学名 Pleuronectes platessa) )のことのようである。
 プレイスは、日本のマガレイ(Littlemouth flounder、学名 Pseudopleuronectes herzensteini)、マコガレイ(Marbled flounder、学名 Pseudopleuronectes yokohamae)と同じツノガレイ属(Pleuronectes)に属している。

Plaice_inside  プレイスは普通にスーパーで手に入る。鮮魚コーナーにもあるし、パック入りの切り身やフライにされたものもある。日本のカレイは、表面がやや均一の泥色をしているが、プレイスの表面はかなり不気味である。赤い斑点が所々にある。切り身の白い部分を見て購入した私は、表側のこの斑点を見て一瞬たじろいでしまった。
 かなり食欲が削がれたものの、ともかく、食べてみることにした。日本のカレイと味を比較するために、食べなれた和食にすることにした。生食はできなさそうなので、とりあえず、煮付けに。

Plaice_dish  砂糖とみりんとしょうゆとショウガの薄切りを入れたものを煮立てて、カレイをいれ、弱火で数十分煮た。出来上がったカレイの煮付けは、中の白い面を上にしているせいか、おいしそうに見えた。実際、食べてみると、なかなかの味。日本で作る普通のカレイの煮付けの味がした。連れ合いもとても喜んで食べていた。
 プレイスは、こちらでは、フライにされるほか、牛乳で煮て、チーズソースをかけて食べられたりもするそうだ。タラなどのようにフィッシュ&チップスにも使われている。
 

☆その他のカレイの仲間
 その他、系統的に日本のカレイに近いのが、ウィンター・フラウンダー(winter flounder、学名 Pseudopleuronectes americanus)である。日本のマガレイ、マコガレイをツノガレイ属(Pleuronectes)ではなく、Pseudopleuronectes属という別の種類とする説があるが、ウィンター・フラウンダーは、この同じ属に分類されている。味のほうは、まだ試していないので、よくわからない。ウィンター・フラウンダーの直訳は、「冬カレイ」だが、単なる冬に出回っているカレイではなく、そういう名前なのだそうだ。サマー・フラウンダー(summer flounder、直訳すると「夏カレイ」)というのもあり、こちらはヒラメの仲間だそうだ。

 その他のイギリスで食されている「カレイ(科)」として、ハリバットがある。ハリバット(Pacific halibut 学名 Hippoglossus stenolepis)は日本のオヒョウに近い魚だそうだ。これも、フィッシュ&チップスに使われる。また、魔女(witch)と同じ綴りの同じ発音のウィッチというのもある。ヒレグロ属に属する。学名 Glyptocephalus cynoglossus。まだ、見かけたことがないが、舌平目のように料理するといいそうだ。
 

 刺身として食べれないのが残念だが、イギリスのカレイもなかなかのものである。
 

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コメント

ヒラメもカレイもカレイ亜目なんですね。

我が家では、瀬戸内海でとれた魚を、魚屋のおじさんが姫路で仕入れて、トラックで売りに来ます。

私が好きなのは、メイタガレイのからあげ。
片栗粉をつけて油であげたものです。

イギリスのものは斑点つきで気持ち悪いですね。
ころもをしっかりつけてあげてみたらおいしいかも。

しかし、よくあのグロテスクなのを買っておろしましたね~。

投稿: ぱんちゃん | 2006年12月 4日 (月) 19時52分

ぱんちゃん、コメントありがとうございます。

新鮮な魚は、おいしいですよね。

写真の斑点付きカレイのプレイスは、パックに入った切り身で、白い身が表になって売られていました。
開封してびっくりというわけですw
さすがに、斑点付きの丸ごと一匹だったら、尻込みしていたかもしれません。。

今度は、プレイスのから揚げに挑戦してみたいと思います。

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2006年12月 5日 (火) 03時09分

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