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2006年11月 9日 (木)

(せ) 洗濯洗剤 WASHING DETERGENT

☆バイオ?ノンバイオ? カラフルな洗濯洗剤
 日本でもイギリスでも、日常生活の基本的な部分はほぼ同じなので、あまり迷ったり困ったりすることがないのだが、たまに、立ち止まってしまう時がある。

Washing_detergent_variety  最初に洗濯洗剤をスーパーに買いに行った時もそうだった。もちろん、日本と同じように、イギリスでも、普通の合成洗濯洗剤にあたるのアルカリ洗剤と、オシャレ着洗い用の中性洗剤が店頭に並んでいる。

 問題は、アルカリ洗剤の種類である。イギリスでは、バイオ(Bio)、ノンバイオ(Non-Bio)、そして、カラーケア(colour care)と大きく3つに分かれているのである。カラーケアは色物用の洗剤のことだ。蛍光剤がはいっておらず、色落ちがしにくい。

 店頭で私を悩ませたのは、「バイオ」と「ノンバイオ」の違いだった。
 一般的にバイオとは、「生命」や「生物」という意味の接頭語。遺伝子組み換えなどのバイオテクノロジーを用いて作られたものに対してよく使われる言葉だが、この洗濯洗剤の場合の「バイオ」が何をさすのか、イギリス人にとっては当たり前の表示のようで、パッケージの裏にも説明がかかれていない。

Washing_detergent_nonbio  イギリスでは、粉状洗剤の色は白が多いのだが、液状洗剤はどれもかなり濃い色をしている。洗濯洗剤も例外ではなく、濃い緑色や濃い紫色、ピンク色、水色など、色鮮やかだ。どれもパッケージの色ではなく、中身の色。よく見てみると、大体、どこのメーカーも、カラーケアは紫色、バイオは緑色、そして、ノンバイオは白色のようだ。また、ノンバイオのパッケージは赤ん坊や、赤ん坊の服、ぬいぐるみなどの写真が載っていることが多いようだ。

 うちの家族、特に私は肌が弱いので、洗剤選びにはいつも慎重だ。日本でも、溶け残りが刺激になりやすい粉状を止めて液状のものを購入していた。イギリスの洗剤は日本のものよりもきついイメージがあったので、選ぶなら、液状の肌に優しいもの、生地にも優しいものを選択したかった。そんな私が選んで使い始めたのは、白色のノンバイオの液状洗剤。
 

☆バイオとノンバイオの違いは、酵素の有無
 会社によっては、ノンバイオではなく、センシティブ(sensitive=敏感肌用)としたり、肌に優しいノンバイオを強調しているところもある。
 しかし、実際、バイオとノンバイオの違いは、実は、酵素が入っているか入っていないかの違いだそうだ。そういえば、日本の洗濯洗剤にも「バイオ酵素」がうんぬんと書いてあったような。
 日本の場合、例えば、花王のアタックやライオンのトップのように、洗濯洗剤に酵素が入っていることが売りになっていることが多いように思うが、イギリスの場合は、単なる一つの選択肢で、あえてノンバイオを選ぶ人も多い。

 もちろん、酵素が入っているほうが汚れ落ちがいい。バイオは濃い緑色をしているが、その色が服につくことは当然ない。特に肌に問題がなければ、バイオが便利でいいのかもしれない。
 

☆イギリスの洗濯洗剤ブランド
 イギリスで有名な洗濯洗剤のブランドは、パーシル(Persil)、フェアリー(Fairy)、日本でもお馴染みのP&Gのアリエール(Ariel)、ボールド(Bold)など。スーパーブランドのものもある。
 パーシルは 1909年(明治41年)からあるイギリスの老舗の洗剤メーカーだ。パーシル(Persil)という不思議な名前は、最初の洗剤の成分のperborate(過ホウ酸塩)とsilicate(ケイ酸塩)からきたのだそうだ。パーシルは洗剤の製造だけでなく、クリーニングサービスもおこなっている。パーシルの商品紹介ページはこちら(英語)。

 P&Gは1837年(天保8年)に設立されたアメリカの会社だが、設立者は、イギリス人のウィリアム・ プロクター(William Procter)とアイルランド人のジェームス・ ギャンブル(James Gamble)。2人の苗字をとって、P&G(Procter and Gamble)と名づけられたそうだ。フェアリーは、P&Gのノンバイオを売りとするブランドである。フェアリーのHPはこちら(英語)。

 
☆計量のいらないタブレットやリキタブ
 これらのブランドが出している洗濯洗剤の形状には、粉状(powder)、液状(Liquid)があるほか、タブレット(tablet)やリキタブ(liquitab)というものがある。

 タブレットは、粉状の洗剤を溶けやすい形で凝縮したもので、見かけは、日本の固形入浴剤のような感じ。1回分の粉が凝縮されているので、計量の手間が省けるというお手軽なもの。

Washing_detergent_liqitab  その液状洗剤バージョンがリキタブ(liquitab)だ。リキジェルカプセル(Liquigel capsule)とも呼ばれている。ビニル様の透明の小さな密閉容器に、1回分の液状洗剤が封入されており、タブレットと同様に、洗濯機に放り込むだけでOKの品だ。
 写真のバイオのものだけでなく、最近ではノンバイオのリキタブや柔軟剤のリキタブも出回っている。
 また、パーシルでは、タブレットとリキタブが合体したジェルタブレット(gel tablet)という製品まで出している。

 どこのメーカーだったか忘れたが、これらのタブレットやリキタブを使えば、洗濯洗剤の使い方や分量がわからなくても簡単に洗濯できるということをアピールしたCMが放映されていた。
 肩のあいたセクシーなドレスで外出しようとする母を心配した若い息子が、母の汚れたカーディガンを見よう見真似で洗濯して、出際の母の肩に優しくかけてあげるというもの。庭にいる隣の住人が感心するというおまけまでついていて、いかにもイギリスの理想の風景という感じだ。
 

☆リキタブの不思議
Washing_detergent_liquitab  リキタブで不思議なのは、液体部分を包む透明の膜だ。これは、水溶性高分子のPVA(ポリビニルアルコール)素材だそうだ。
 PVAは重合度やけん化度によって性質が異なるのだが、日本でもフィルムや接着剤、界面活性剤(洗剤)に使われる一般的なものである。洗濯糊に使われたりもする安全なものだ。水(湯)に溶けやすいため、洗濯機に袋のまま投入しても、すぐに溶けて、跡も残らない。

 ただ、いくつか注意点がある。袋が破れてしまうので濡れた手で触ってはいけないし、湿気の多いところに放置できない。そして直接ドラムに入れることが推奨されている。また、水溶性とはいえ、冷たい水やぬるい水には溶けにくい。
 イギリスの洗濯機の殆どは湯で洗うドラム式のようなので問題はないが、特に冬場、日本の洗濯機で洗うと溶け残ってしまうような気がする。
 

Washing_detergent_guide☆水の硬さ別洗濯ガイド
 その他の日本との違いは、洗濯ガイドだ。こちらの洗濯洗剤には、汚れ具合と洗濯機の容量だけでなく、水の硬度(硬水か軟水か)に応じた洗剤の使用量が表示されている。洗濯洗剤の各ブランドのサイトは、わかりやすいガイドが示されている。例えば、アリエールのバイオの場合はこちら(英語)。

 
☆我が家の洗濯、もとい選択

 我が家では、あれこれ試したものの、結局、液体のノンバイオに落ち着いた。時々、酸素系の漂白剤を混ぜて、60℃の湯で洗って使っている。汚れ落ちもよく、肌にも優しい感じがする。

 たまにバイオを使うこともあるが、個人的には、なんとなく、ノンバイオのほうが肌にあうような気がする。バイオに添加されている匂いがきつい傾向にあるためかもしれない。

 でも、実は、連合いはずっと知らずにオシャレ着洗い洗剤を柔軟剤として使っていたツワモノ。肌が弱くて洗濯洗剤にうるさいはずの私も、しばらく気付かずに、そうやって洗濯された服に袖を通したり、タオルで顔を拭いていたりした。それでなんともなかったのだから、案外どんな洗剤でも大丈夫なのかもしれない。
 

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