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2006年11月 6日 (月)

(こ) 米 RICE

☆ご飯好きも安心
 連合いは米が大好き。米がないと生きていけないタイプである。ランチもおにぎり持参で、おかずは二の次。夕食もパンはダメでご飯でないと食べた気がしないと言う。
 そして、パスタ、うどん、焼きそばなどの麺類はもちろん、炒飯の時ですら、それをおかずに白米を食べる。もちろん、私も米好き。

 そんなわけだから、イギリスに住んでいるにも拘らず、我が家では毎日4合の米を炊き、1ヶ月に少なくとも1回は10キロの米袋を買いに行っている。
 日本にいる知人や親戚からは、さぞかし大変だろうと言われるのだが、実はあまり日本と変わらない。一般のスーパーでも売っているし、近くのオリエンタル食品店に行けば、そう悪くないカルフォルニア米「錦」を10kg 14ポンドほど(約2千800円)で入手することができるからである。
 

☆メジャーは長粒米
Rice_variety  意外なことに、イギリスでも米は普及している。ただし、こちらで一般的なのは、主にインディカ米(Indica rice)。いわゆるタイ米である。こちらでは、”long grain rice(ロング・グレイン・ライス)”と呼ばれている。単に”white rice”と呼ぶ場合もある。インドのバズマティ米(basmati rice)がよく出回っている。インドや東南の移民が多いせいか、カレーをかけて食べたり、サラダに使われることが通常である。

 日本ではパサパサしているという理由で敬遠されがちだが、さらっとしたこちらのカレーにはこの米がよく合うような気がする。日本人の私には、サラダボールに他の具材とともに散らばった米粒は、なんとなく行儀悪いもののように思ってしまうのだが。
 

☆イタリア米や日本米
 その次に多いのが、いわゆるジャバニカ種、中粒米。インディカ米(タイ米)とジャポニカ種(日本米)の中間種で、大きく、ねばりがある。こちらで出回っているのは主にイタリア産の”Risotto rice(リゾット米)”やスペイン産の”Paella rice(パエリア米)”など。その名のとおり、リゾットやパエリアに使われる。
 
 日本米(ジャポニカ種、Japonica rice、または Sinica rice)は、”sushi rice(寿司用の米)”や”pudding rice(ライスプディング用の米)”として売られている。イギリスでは、これらの目的以外では、あまり日本米のような短粒米種は好まれていないようだ。主食用ではないので、スーパーに置いてあるものは、1パックがたったの500g (二合半ほど)だったりする。
 

☆お手軽なインスタントも
Rice_withherb  これらの米は、精米されてパックに入って売っているのが通常だが、中には調理済みの真空パックに入ったものも店頭に並んでいる。隣に、カレーの瓶が並んでいることも多い。カレーライスを手軽にどうぞというわけである。
 また、パスタのクスクスのように、野菜や肉、そして水を加えて加熱するだけのハーブなどで味付けされた半インスタントの米製品も売られている。
 

☆玄米やもち米、黒米まで
Rice_bg  そして、なんと、玄米やもち米ですら、簡単に手に入る。
 玄米は、”brown rice(ブラウンライス)”と呼ばれ、スーパーに陳列されている。イタリア米で少し大きめ。
 玄米を炊くときは、通常、長い間水に浸して、長時間炊かないといけないのだが、”easy cook”という、普通の米と同様に炊くことができるものまである。日本の玄米に比べると大きくて多少硬いようなので、日本では、白米:玄米を2:1にしていたのを、こちらでは、3:1か4:1にして使っている。プチプチした歯ざわりがおいしい。

Rice_iro  もち米はオリエンタル食品店で、”Glutenous rice(グルーテナス・ライス)”という名で売られている。インディカ米のもち米種のようで、形は細長いのだが、炊くとしっかりモチモチ。充分においしい。難点は、ヌカが多く細いので、米粒を壊さないよう優しく、しかししっかりととぐ必要があることだろうか。
 イギリス人はこのモチモチが嫌いな人が多いので、他人には振舞ったことがないが、連合いがたまに作るおこわは、材料はすべて現地調達なのだけど、中身はまさに日本の味。

Rice_wildrice  そして、本当は米ではないワイルドライス(wild rice)もスーパーで入手できる。炊きたては白いご飯の中に黒い細長いものが蠢いているように見え、ちょっと不気味だが、サラダにするとワイルドライス部分の食感がなんともいい感じだ。
 

☆イギリス人にとっての米とは?---日本人との食べ方の違い
 もちろん、イギリス人は、米を主食として食べることはない。日本でよくおこなわれる、別々に盛られたおかずとご飯(主食)を口の中で同時に味わうという「口内調味」という食べ方は、こちらではマナーが悪いとされる。だからといって、白米だけで食べられることもない。味がないと感じるようである。

 しかし、世界の料理を取り入れ、日本の食文化がここまで進んだのは、この米の食べ方が大きく貢献していると思う。マーボー豆腐を食べた後、マカロニサラダに箸をのばし、味噌汁をすすることができるのは、どの料理とも調和する米を間に挟んでいるからである。パンやジャガイモではこうはいかない。

 そして、これがあればご飯を何杯でも食べることができるという「ご飯の友」のなんと多くバラエティに富んでいること。漬物、納豆、海苔、明太子、、ふりかけ、塩昆布、ザーサイ、キムチ、カレー、ステーキ肉などなど。イギリスで一般的な燻製の魚(ニシンやサバ)だって、日本人にかかれば、充分にご飯の友として活躍できるだろう。
 文化の違いとはいえ、日本流の米の食べ方をしないのはちょっともったいない感じがする。
 

☆イギリス人にとっての米とは?---ヘルシー、グルテンフリー
 とはいえ、米は現在のイギリスにとってもなくてはならない存在になりつつある。
米を使った寿司はヘルシーという理由で、ダイエットブームとともに流行っている。こちらの人に一度手巻き寿司を披露したところ、すっかり気に入って、今では家で時折手巻きをするのが習慣になっている人もいる。

 そして、最近、増えてきた小麦粉アレルギーも米の消費を伸ばしているように思う。小麦粉などに含まれる植物性たんぱく質であるグルテンに反応して、アトピー性皮膚炎や、喘息、アナフィラキシーといった症状を起こすのである。イギリスでは、今や様々な製品にグルテンの有無が記載されている。
 そして、小麦粉に代わるグルテンフリーの製品として、米粉が使われている。グルテンフリーの米粉のパスタやクッキーなども出ている。せんべいのうたい文句もファットフリー(脂肪分0)とグルテンフリーだ。
 

 健康にいいということだけでなく、米のおいしさをわかって食べている生粋のイギリス人はどれだけいるのだろうか。ともあれ、日本からはるか十数時間離れた西欧で、毎日、米を食べれる幸せに感謝である。
 

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