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2006年10月26日 (木)

(あ) 亜麻仁 [アマニ、フラックスシード] LINSEED

☆亜麻(あま)=リネン≠麻?
 亜麻(あま)と聞いてピンとくる人は少ないのではないだろうか。私もクラシックや日本のポップスの『亜麻色の髪の乙女』ぐらいしか思い浮かばない。しかし、日本でも身近なところに、亜麻の製品がある。

 世界最古の織物といわれる リネン(linen)である。リネンは、シルク(silk、絹)やコットン(cotton、綿(めん))よりも、吸水性・発散性がいいため、日本では夏の衣料の布地としてしばしば用いられる。最近では、素朴で滑らかな風合いから、リネンのキッチンクロス(タオル)が人気のようだ。

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 こういったリネンの製品には、「リネン(麻)」と記されていることが多い。なので、私も 「リネン」=「麻(あさ)」だと思っていた。しかし、リネンは、イラクサ目(バラ目)アサ科の麻(アサ)の繊維ではなく、アマ目アマ科の亜麻(アマ)の茎からとった繊維である。布地の意味で使われる「麻(あさ)」とは、亜麻や黄麻、大麻、マニラ麻などの植物から取れる繊維を総称のことだそうだ。

 ここイギリスでもリネンは主要な織物の一つである。北アイルランドのリネンは有名で、その繊維業は北アイルランドの大きな収入源となっていた。1998年に設立した北アイルランド議会のシンボルは、青い亜麻の花である。
 

☆大きめのゴマのような亜麻の種、アマニ
Linseed_and_sesame タイトルの亜麻仁(あまに)とは、その亜麻の花が咲いた後に取れる種のこと。イギリスでは、”linseed(リンシード)”と呼ぶのが一般的なようだが、その他の英語圏では、”Flax seed(フラックス・シード)”と呼ばれているようだ。

 亜麻と聞いてもピンとこないぐらいだから、亜麻仁を知っている訳もなく、スーパーでゴマの隣に陳列されている”linseed(リンシード)”というものを見ても、何だかよくわからなかった。とりあえず、買い物カゴに入れておくかという程度で購入した。

 ゴマの隣にあったのだから、ゴマと同じように使えばいいのだと思って、まずは、炒め物にふりかけて味わってみることにした。
 こちらでは、ゴマは主にパンやお菓子に使われる。なので、市販のゴマは炒りゴマではなく、生ゴマだ。パンやケーキの生地に入れて一緒に焼いてしまうので、予め炒っておく必要がないからだ。
Linseed_magnify 
 私が買ったリンシード(亜麻仁)は、炒られたゴマのような色をしていたが、きっとゴマのように生なのだろうと思った。実際、何粒かつまんで食べてみたが、生ゴマのようにあまりおいしくない。

フライパンに入れて、十分ほど炒ってみた。すると、パチパチ爆(は)ぜる音とともに、香ばしいかおりが。炒りたてを数粒つまんで食べてみる。ゴマとはまた違った香ばしい味がした。確かに、パンの表面やシリアルなどに入っていそうな感じである。連合いの感想は、せんべいのような味がするというものだった。

Linseed_dish  亜麻仁の粒の大きさはゴマの倍ぐらいで、殻もゴマより固い。そのため、プチプチとした歯ごたえを楽しめる。炒め物にふりかけたところ、香ばしい味とともに、とてもいいアクセントになっていた。サラダのトッピングにしてもよさそうだ。ゴマほど特有の香りがせず、主張しないので、案外、何にでも合うかもしれない。

 こちらでは、パンやシリアルのほか、デザートにも使われるようだ。BBCが公開しているレシピの中には、その他の種(ゴマ、カボチャの種など)と一緒に砕いて、アイスクリームに入れるというものが紹介されていた。
 我が家では、早速、ゴマ同様にいつでも使える常備スパイスとすべく、大量に炒って保存した。
 
 
☆亜麻仁油
 亜麻仁は、ゴマのように絞って油をとることができる。そのため、油絵の絵の具の乾性油の材料としても使われていたようである。油絵の具に使われている亜麻仁は、殻が茶色いブラウン種で、日本ではペットフードに入っていることもあるそうだ。疲れた目を冷やして休めるためのアイピローの詰め物としても使われている。

 ブラウン種ももちろん食べることができるが、食用としては、今は、ゴールデン種(イエロー種)がポピュラーである。ゴールデン種は品種改良によって作られたもので、ブラウン種よりナッツのような香ばしい味がするというので人気だそうだ。私がスーパーで見かけたのも、ゴールデン種だった。
 種だけではなく、オイルも市販されている。こちらはリンオイルではなくて、フラックス・オイル(flaxoil)と呼ばれている。これも、風味付けにサラダやケーキに入れるといいようだ。
 

☆流行のオメガ3脂肪酸がたっぷり
 おいしいだけではなく、亜麻仁は、その栄養価の高さでも注目されている。特に、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれるということで、現代人の生活習慣病に効果があると期待されているそうだ。
 オメガ3脂肪酸とは、日本でもサプリメントとしてよく販売されていると思うが、食べれば賢くなると噂された、青魚に含まれる DHA(ドコサヘキサエン酸)や、EPA(エイコサペンタエン酸)、アルファ・リノレン酸などに共通する構造をもつ脂肪酸のことである。オメガ-3脂肪酸は、血液を固まりにくくする働きがあり、中性脂肪を下げる効果があると言われている。
そのほか、亜麻仁には、ゴマのようにリグナンや食物繊維が含まれている。ブラウン種もゴールデン種も栄養価には違いがないらしい。
 

 日本にどれだけ出回っているのか分からないのだが、料理のアクセントとして、サプリメントの代わりとして、一度試されてみてはいかがだろうか。

←日本でも購入可能のようですね。(楽天市場)
 

Linseed_colour  ちなみに、冒頭の「亜麻色の髪の乙女」の「亜麻色の髪(flaxen hair、フラックスン・ヘアー)」だが、実際に亜麻色というのは右図のような色。かなり想像よりも薄い色のような気がする。
 

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コメント

亜麻色、どんないろか気になっていたのでよーくわかりました。
ごまとかの拡大図も力作ですね。

今気になるのは「ハシバミ色」。ハシバミ色の瞳とかいうみたいなんだけど、どんな色なんだろう?

投稿: ぱんちゃん | 2006年10月26日 (木) 20時50分

ぱんちゃん、コメントありがとうございます。

お褒めの言葉、ありがとうございます。
また近々、別のマニアックな拡大図が登場しますので、ご期待(?)ください。

ハシバミ色、どんな色なんでしょうね。
セイヨウハシバミの実(ヘーゼルナッツ)は、こちらでも盛んに食べられていますが、あんな色なんでしょうか。

投稿: ろっきぃ(管理人) | 2006年10月29日 (日) 23時35分

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