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2006年9月18日 (月)

(さ) さつまいも SWEET POTATO

Sweet_potato_1  「さつまいも」の英語は、ご存知の通り、”sweet potato(スイートポテト)”だが、そのまま鵜呑みにして、イギリスで、スーパーにある”sweet potatoes (スイートポテト)”と表示のある芋を何の気なしに買うと、日本のさつまいもとの違いに戸惑うかもしれない。
 

☆色が違う!
 イギリスのさつまいもには、何種類かあり、皆、普通のさつまいものような形をしているのだが、皮の色が違う。一番よく見かけるのが、薄赤色のもの。そして、日本の普通のさつまいものような赤紫色のものもある。
 薄赤色のものは、単に”sweet potatoes(さつまいも)”とだけ表示されて、山積みになっていることが多い。時々、一緒に赤紫色に近い色のものが混じっていたりする。値段は、1kgで1.2~1.5ポンド(約220~300円)。大きさにもよるが、大体1本0.25ポンド(約50円)ほどだろうか。

Sweet_potato_inside_1  これらのイギリスのさつまいもは、皮が薄赤色であれ、赤紫色であれ、皆、中身はオレンジ色。明らかに、日本のさつまいもとは違う感じだ。
 

☆イギリスのさつまいもはアメリカ生まれ
 調べてみたところ、これらは、どうやら、”Beauregard(ボーレガード)”や”Jewel(ジュエル)”という品種のようだ。どちらも、アメリカ原産。ボーレガードは 1987年(昭和62年)にルイジアナ州で、ジュエルは 1970年(昭和45年)にノースカロライナ州で作られたもので、ともに、1999年(平成11年)にイギリスに入ってきたそうだ。

 1月から8月まではアメリカ産のボーレガードが、8月から1月まではイスラエル産のジュエルが出回ることが多いようだが、日本でも、金時など特別なものを除いては、一般に流通している品種をまとめて「さつまいも」と呼び、皆あまり品種を意識していないように、イギリス人もこれらの品種を区別することはなく、「さつまいも」として認識しているようだ。
 ちなみに、アメリカでは、これらのさつまいものことを、”sweet potato(スイートポテト、さつまいも)ではなく、”yam(ヤム、やまいも)”と呼んだりするのだとか。
 

☆ビタミンもたっぷり
 中身のオレンジ色は、にんじんなどに含まれる色素であるカロテンの色。日本の普通のさつまいもはビタミンCが多いことが知られているが、このイギリスのさつまいもの場合は、ビタミンCに加えて、ビタミンAも豊富と、優れているのである。
 

☆ホクホクでなく、ねっとり
 こちらでは、潰してスープやディップにしたり、さつまいもチップスにして付け合せにしたりして、食されているようである。日本で「スイートポテト」と言えば、蒸したさつまいもを裏ごしして作る洋菓子を指すことが多いが、イギリスでは一般的でないのか、まだこの菓子を見かけたことがない。それは、おそらく、このイギリスのさつまいもの性質によるものだと思う。

 加熱して食べてみると、ねっとりしていて、ある程度甘く、それなりにおいしいのだが、ホクホク感が足りない。日本のさつまいもに比べて、だいぶん水分が多いような気がする。若干カボチャに近い感じ。日本のさつまいものように使うと期待はずれになることが多いように思う。

Sweet_potato_tenpura_1  それでも、お奨めしたいのが、さつまいもの天ぷらだ。日本のさつまいもの天ぷらとはまた一味違った適度にまったりしたおいしさを味わうことができる。また、次章でご紹介するさつまいも、クマラと一緒に並べると、彩りもよく、味のコントラストも楽しめる。
 また、マッシュスイートポテトやグラタンも、我が家ではなかなか好評だった。前者は、蒸し器で蒸して潰したものに、マヨネーズとクリームチーズを和えただけなのだが、このさつまいもの滑らかな食感と甘さが活きていたように思う。
 

☆日本のさつまいもの味、クマラ
Sweet_potato_kumara  日本のさつまいもに近いのは、”Kumara (クマラ)”という名のものである。ニュージーランド産。オリエンタル食材店でも同様のものを売っている。スーパーのは少し高めであるが、大抵パック入りで、大3本入って1.5~2ポンドほど(約3~4百円)。皮や中の色だけでなく、味も日本のさつまいもとほぼ同じで、ホクホクして甘くておいしい。

 恥ずかしながら、私は最近まで、この芋の名前を、「クマラ(Kumara)」ではなく、「クラマ(Kurama、鞍馬)」だとずっと勘違いしていた。サツマイモなのに「サツマ(satsuma、薩摩)」でなく「クラマ(Kurama、鞍馬)」という名になっているのは、サツマという商品は既に温州みかんの名称に使われているからだなんて、勝手に想像していたのだ。「クマラ」はニュージーランドのマオリ族の言語、マオリ語で、現地のサツマイモのことだそうだ。
 

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