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2006年9月21日 (木)

(い) 家 ACCOMMODATION

☆ハウスかフラットか?
 万国共通なのかもしれないが、人と知り合って、家の話になり、「(住んでいるのは)一軒屋?、それとも集合住宅?」と尋ねあうことがある。
 つい、「マンション(mansion)」と答えてしまって、外国人にびっくりされるというのはよくある話である。
 こちらイギリスでも、”mansion(マンション)”は「大邸宅」という意味。日本のマンションは、英語では、”apartment (アパートメント)”である。しかし、アパートメントという言葉は、あまりこちらでは使わない。

 日本では、一戸建てかマンションかという分類になると思うが、こちらでは、ハウス(house)かフラット(flat)かということになる。たまに、バンガロー(bungalow)というのもある。
 

☆つながった一戸建て? ハウス
House_semidetached  日本の一戸建てに相当するのは、ハウスである。ディタッチト・ハウス(detached house)ともいう。”detached(ディタッチト)”とは、「分離した、つながっていない」という意味。

 しかし、本当の一戸建て、ディタッチト・ハウスもあるが、多くは、二軒がつながった二戸建住宅(semi-detached house、セミ・ディタッチト)か、何軒もがつながった長屋建住宅(terraced house テラスハウス、または、rowhouse)である。

 セミ・ディタッチト(semi-detached、セミディタッチ)は、大体、二戸が左右対称になっていて、概観の煙突を共有していることが多いので、一見、本当の一戸建てであるディタッチトのように見える。

House_terraced_1  テラスハウス(terraced house)は、何軒もの家がつながっているものの、日本の長屋とはだいぶん感覚が違う。むしろ、水平ではなく垂直に区切られた庭付きマンションのようなものである。
 また、テラスハウスの中には、半地下というのだろうか、道路に面した玄関の階の下に、庭に面した階がある家がある。
 海外の観光客にとっては、このような半地下タイプの家は珍しいのか、住んでいる知人によると、気の毒にも、時々観光客が柵を越えて、家の地下部分を覗き込んで写真を撮っていくのだとか。

 イギリス国立統計局の報告(1998~2001年)によると、テラスハウスやセミディタッチトも含め、ハウスに住んでいる人は、全体の約80%だそうだ。
 

☆「マンション」、「アパート(メント)」ではなく、「フラット」
House_flat_1  日本のマンションに相当するものは、フラット(flat)である。これも厳密にいうとだいぶ違って、日本のマンションのように共通の表玄関をもつものから、一軒家を水平に分割して、出入り口と庭を別々に設けたものまで、様々である。
 高さも日本のように高くない。低いものでは、2階建て、高いものでもせいぜい5階建てぐらいではないだろうか。ロンドンの街中に行けば当然もっと高いものもあるが。
 

☆日常の住まいのバンガロー
 日本でバンガローと言えば、キャンプなどで宿泊する小屋のことだが、こちらのバンガローとは、日本の長屋のような平屋住宅のことである。
 

☆家は古いほど価値がある
House_plate イギリスの町並みはとても美しい。古い家ばかりで、好き勝手にドアに派手な色を塗っている家もあるのにもかかわらずである。きれいに見える理由は、緑が多いこともさながら、建物の高さや形が大体揃っていることにあるようだ。家のバリエーションはあるものの、通りで統一されていることが多い。狭い通りには同じようなテラスハウスが多いので、時々、道に迷ってしまうことがある。
 
 町並みが揃っているのは、新築の家を建てることが制限されているからである。建物の概観を変えるような改築をする場合は、行政の許可を取らなくてはならないのだ。外壁はレンガが多く、そのため、レンガ職人(bricklayer)という職業が普及している。古くなったら建て直すのではなく、部分的に修復していくのである。

House_thatched だから、築20年、30年は新しいうちで、100年、200年という家も数多くある。家の建て替え年数(耐久年数)は、日本では大体30年ほどだが、イギリスでは約75年と言われている。
 私の住んでいる街でも、1870年(明治3年)なんて、建築年号のプレートのついたビクトリア朝時代の家はざらで、わらぶきの屋根の家(thatched house)すらある。

 そして、興味深いことに、イギリスでは、日本のように年数が経つとともに家の価値が落ちるということはない。たいてい買った値段で売ることができるのである。むしろ、古ければ古いほど価値があると考える人も多い。
 

☆部屋の広さの表し方
 部屋の広さを表すときに、日本では、3LDKや1Kなどといった表し方をするが、こちらでは、ハウスでもフラットでも、3ベッドルーム(bedroom)、1ベッドルームといった言い方をする。寝室として使わなくてもベッドルームである。全体的な広さは、平均して、日本よりちょっと広いぐらいではないだろうか。アメリカやカナダから来た人は、その狭さにかなりがっかりしていた。
 

☆「イギリス人にとって家は城である」
 イギリス人にとっては、狭くとも家はとても重要で、「イギリス人にとって家は城である(An Englishman's home is his castle)」という諺があるぐらいである。皆、プライベートな家での時間を尊重している。

 連合いの職場はフレックスタイム制(自由勤務時間制)で、イギリス人のボスなどは大変朝が遅いのだが、実は、朝早くに起きて、家で用事をしてから来ているらしい。家や庭の手入れをしてから出勤する人も多いとか。
 家を大事にするだけあって、持ち家率も比較的高く、日本は60%ほどだが、イギリスでは約70%である。
 

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