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2006年5月15日 (月)

(む) 蒸し器 STEAMER

☆イギリスでは一般的な電気蒸し器 Steamer_ours
 連合いの誕生日祝いに蒸し器をプレゼントした。前々からほしがっていたからだ。実はこれ、コンロにかけるタイプではなく、単体で使える電気式。
 コンセントのあるところなら、どこでも使えるし、電子レンジやトースターのようにタイマーが付いているので、一度セットしてしまえば、タイマーが鳴るまで放っておいても大丈夫なのである。手軽で安全。

 このタイプの電気蒸し器は、日本では殆ど見かけないと思うが、イギリスでは特別なものではない。いつ頃からあるのかよくわからないが、スーパーや小さな家電製品店など、どこにでも置いてある。連れ合いも、渡英してスーパーで蒸し器を見かける度にほしくなっていったようだ。Steamer_compact

 うちの蒸し器は、フランスのティファール(Tefal)社が出している3段重ねのプラスティック製で、こちらではごく標準的なもの。値段はプレゼントなのであまり言いたくないが、通常10~40ポンド(約2~8千円)と非常にお手ごろ。
 3段使うと41cmとかなり高さがでるが、カゴを重ねて収納できるので、収納時の大きさは5合炊きの炊飯器程度(幅30cmX奥行き22cmX高さ27cm)。それほど邪魔にならないような気がする。

Steamer_parts また、カゴの底の網は取り外し可能で、加熱部と調節部の付いた本体以外はすべて食器洗い機にも対応している。
ティファール社の蒸し器はこちらのHPで見ることができます(英語)。 (残念ながら、現時点では日本のティファール社では電気蒸し器を販売していないようです。)
 

←日本でも他社のものが購入可能のようです。(楽天市場)
 

☆意外に多い蒸し器の使い道 
 私は別にいらないと思っていた。そもそも蒸し器なんて用途が狭いと思っていたし、「電子レンジの普及により、蒸し器の必要性がなくなってきた」という話を日本でもよく耳にしていたからだ。
 実際、日本にいる時は、茶碗蒸しやプリンは殆ど作らない(買って済ませる)、ご飯の温めなおし、じゃがいもを蒸すときは電子レンジで済ませる、という感じだった。蒸しパンですら電子レンジでできる。

 人へのプレゼントではあるものの、台所にあると使うようになってくる。使い始めると、こんな便利なものをなぜ今まで使わなかったのだろうと後悔するほどになった。Steamer_dish

 肝心の用途だが、決して狭くなく、料理を手軽においしく仕上げるにはうってつけの調理器具なんじゃないかと今では思っている。
 今までに、この蒸し器を使って、野菜やブロック肉の下ごしらえを常時しているほか、ピラフ、蒸しパン、茶碗蒸し、ひき肉の白菜包み、シュウマイ、肉まん、生春巻き、お餅、生八橋などを作った。ゆでも割れずにあっという間に出来上がる。
 

☆蒸し調理の利点---焦げない、素材を生かせる、同時調理可能、そしておいしい
 そもそも、「蒸す」という調理法は、他の「揚げる」、「焼く」、「炒める」、「煮る」、「電子レンジ調理」にはない利点を備えている。
 水蒸気を使って材料を加熱するため、100℃という一定の温度で加熱でき、放っておいても、揚げ物や焼き物、炒め物のように焦げることがない。他の品に気を取られて、炒め物や焼き物を焦がしがちなうっかり者の私達にとって、蒸し器はもう一品ほしい時の強力な助っ人である。

 また、茹でると、材料の成分が周りに染み出てしまったり、煮崩れてしまうことがあるけれど、蒸し器を使えば、形も崩れにくく、色よく仕上がる。素材の持ち味や栄養価も失われにくい。
 特に、茹でた野菜と蒸した野菜の味は歴然だった。適度にしっかりと歯ごたえがあり、甘く仕上がる。おいしいものだから、恥ずかしながら、調理の際につまみ食いして、あともう1個、あともう1個と言っている間になくなったこともあった。
 また、うちのとてもグルメなおちびも、蒸した甘いにんじんは大好物。茹でたり、電子レンジチンのにんじんには見向きもしないのだが、蒸しにんじんはまるで果物のように大喜びで食べている。

 また、味が混ざらないので、上の段で野菜をゆでて、真ん中の段でゆで卵を作って、下の段でお肉を調理なんてことも同時にできるのも、蒸し器のいいところだ。

  電子レンジも、蒸し器同様、素材の栄養を損ないにくいという利点や同時調理が可能という利点を持っているし、蒸し器にはない、調理時間が一瞬で後片付けが殆どいらないという利点もある。
 ご飯の温め直しなどはうちも電子レンジに任せているが、やはり電子レンジで調理した野菜や肉はおいしくない。それは、電子レンジを使うと、加熱ムラができてしまったり、加熱しずぎてしまうからだと思う。蒸し器では、水蒸気が隅々までいきわたるため、蒸し器いっぱいに材料を入れても均一で、一部は生だけど、一部はカチカチに火が通っているということはない。
 

☆欠点をカバーしておいしさアップ
  しかし、蒸すという調理法にもいろいろ欠点がある。
 素材の持ち味が失われにくいということは、同時に不要な成分や臭みを除きにくいということだし、焦げないということは、香ばしい焦げ目をつけることができないということである。また、炒め物や煮物のように味付けをすることができない。
 なので、うちは、肉の臭みを軽減するために、蒸す前に周りに塩や酒、ハーブをよく染み込ませたり、予め中まで味付けできるひき肉料理にしたり、蒸し器で下ごしらえをした肉や野菜を軽く炒めたり煮たりしている。
 蒸し器で下ごしらえした肉は、脂分が抜けてヘルシーな上、柔らかい。
 

☆蒸し器はイギリスの肥満問題を解決できるか? 
 現在のイギリスは、肥満人口の増加が深刻な問題になっており、ダイエットへの関心が非常に高い。脂肪分カットの食品も多く出回り始め、野菜を多くとり、油をなるべく使わない調理法があちこちで推奨されている。そして、蒸した野菜料理や魚料理のレシピも多く紹介されている。

 イギリス人は、ロースト(蒸焼き)された料理が大好きだし、こちらの有名な料理のプディングの多くは蒸して作られる。実際に購入している人を見たことはないが、いろんな蒸し器が出回っていることからして、需要は結構あるのだろう。
 みんな、抵抗なく蒸し器を取り入れて食生活を改善しつつあるのかもしれないとも思ったが、今のところ、パーティなどであっさりした蒸し料理を振舞ってもらったことはないし、レシピでも相変わらずこってりしたソースがかけられているようだ。
 この国で、蒸し器の効果が現れるのは遠い先のことかもしれない。
 

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