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2006年5月22日 (月)

(の) ノート NOTEBOOK

 ペーパーバックやハードカバーの本の大きさに比例しているのか、こちらのノートは日本のものに比べてかなりがっちりしている。いわゆる大学ノートは殆ど見かけない。

 イギリスのノートの特徴を簡単にいうと、分厚い、固い、大きい、重い、シンプル、でも持ち歩くのに使い勝手がよいということだと思う。


☆がっちり重いノート 
 まず、1冊の枚数が多い。通常、日本の大学ノートは30~50枚が普通だが、こちらのノートは100ページを越すものが一般的で、中には200ページ以上のものもある。厚さが1cmを超えるものはざらで、とても分厚いのが特徴だ。

 分厚い分だけ、綴じ方もしっかりしていて、背表紙は、ハードカバー(casebound)か、リング式(wirebound)。リング式も、ワイヤーが1重でらせん状になっているスパイラルリングではなく、強度の高くゆがみにくい、2重に成型されたツインリング式が一般的なようである。ツインリング式は、その他、ノートを開いたり、1周させたりしても、ページがずれることがなく、ワイヤーの端が物にひっかかりにくいという利点があるが、ワイヤーの分だけ重くなる。

 また、表紙も、日本の大学ノートのような軽くしなやかな紙表紙のものは殆ど見かけない。最近では、プラスティック系の薄い表紙や厚紙のものも普及し始めているが、文房具店では、依然、厚く固いハードカバーの表紙がついているものが大半を占めているようだ。

 枚数が多く、表紙・背表紙ががっちりしているだけで、充分に重くかさばるのだが、そのうえ、サイズは大きいA4が一般的。その半分のA5サイズもあるが、日本の大学ノートでよく使われるB5サイズは見かけない。
 小柄な日本人にはB5サイズが手ごろなのかもしれないが、こちらの人達にとってB5サイズは、手帳には大きく、ノートには小さいのかもしれない。ちなみに、日本のB5ノートは、イギリスでもロンドンにある無印商品(Muji)で入手することができます(英語)。

 分厚く、サイズも大きく、表紙も固くしっかりしているので、とても重い。ごく一般的なA4サイズのリング式ノートの重さは、大体500g。A5サイズでも枚数が多いとそれにかなり近くなる。

 値段も重圧的だ。単なるノートなのに、1冊5ポンド(約千円)以上もののざらである。安いのでも、2ポンド(約400円)ほど。重くてかさばるし、単価も高いので、学生達は、科目ごとにノートを替えることができるのだろうかなんて、心配になってしまうほどである。皆、ルーズリーフ(refill pad、loose leef)を使っているのだろうか。

Notebook_train_1  こちらの学校に通っているわけではないので、実際に学生達がどうやって使っているのかは、よくわからないのだが、電車の中で、ノートに記入している人達を見て、そのがっちりした作りに納得した。カバーが厚くて丈夫なため、机がいらないのである。ヒザの上や、かばんの上、ちょっとした出っ張りの上にノートをおいても、安定しやすい作りになっている。 
 

☆中身はシンプル  
  ノートの中身は実にシンプル。日本のノートだと、罫線(けいせん)の上下が色違いになっていたり、太くなっていたりして、目盛りがうってあるものや、上端に日付やページ数を書き込めるようになっているものの多いが、こちらのは、薄い線が均一に引いてあるだけである。
 日本のノートの罫線はA罫(7mm)、B罫(6mm)、C罫(5mm)とバリエーションがあるが、こちらのは、おそらくどれも 同じ間隔(8mm)のようである。もちろん、無地や方眼罫になっているものもある。

 
☆イギリスのノートメーカー---ジョン・ディッキンソン文房具社 
Notebook_john  イギリス最大手のノート(及び文房具)製造会社は、おそらく、ジョン・ディッキンソン文房具社(John Dickinson Stationary Ltd.)*だろう。
 1804年(文化元年!)にロンドンの文房具商として発足した会社で、2005年にフランスのハメリン・グループの傘下に入ったそうだ。
 *(注)2008年6月に社名が「ハメリン・ペーパーブランズ(Hamelin Paperbrands)」に改名されています。

 「ブラックンレッド(Black N' Red)」、「チャレンジ(Challenge)」や、「ケンブリッジ(Cambridge)」、「アイ・ディー(ID)」といったブランドのノートを出している。ジョン・ディッキンソン文房具社のHPはこちら(英語)。

 ブラックン・レッドは、真っ黒な表紙に真っ赤の背表紙がかっこいい。ハードカバーのものには紐のしおり(bookmark ribbon)がついており、リング式のものには、持ち運びしている間にノートが広がらないためのゴムバンドが付いている。

 「チャレンジ」は、「ブラックン・レッド」の色合いと対照的な美しい青い大理石模様の表紙。ハードカバーのものには紐のしおりがついている。
 「ケンブリッジ」は、イギリスで、オックスフォードに並んで有名な大学町と同じ名前がついているが、雰囲気的に日本のリングノートに一番近い感じがする。ちぎってA4の2つ穴のルーズリーフ(refill pad)としても使えるようになっている。
 「アイ・ディー」はもっとカラフルで、多機能。カードホルダーや取り外しできる定規兼しおりがついている。

☆イギリスのノートメーカー---ハメリン文房具社 
 日本では、ジョン・ディッキンソン文房具社の製品よりも、むしろ、ハメリン文房具社(Hamelin Stationary Ltd.)の製品のほうが有名かもしれない。
 ハメリン文房具社は、最近まで、オックスフォード文房具社(Oxford Stationary Ltd.)と呼ばれていた会社。「オックスフォード・オフィス」や「オックスフォード・インターナショナル」というブランドのノートが有名だと思う。1910年(明治43年)創業の老舗の文房具会社だが、現在はハメリン・グループに入っている。ハメリン文房具社のHPはこちら(英語)。

 「オックスフォード・オフィス」は、落ちついたデザインの原色の表紙で、取り外しできる定規兼しおりがついている。一方、「オックスフォード・インターナショナル」は、黄色に黒と赤の華やかなデザインで、用途別にポケットやしおりなどがついていて多機能である。そのほか、リング式大学ノートに比較的近い、「ビジュアロジック(visualogic)」や、子供用の学習ノート、「エデュケーション(education)」シリーズもある。エデュケーションシリーズのみを見たい方は、同社のこちらのサイトをどうぞ(英語)。

Oxford Europeanbook Spiral Ruled7mm Ref.002506  ←「オックスフォード・オフィス」(楽天市場)

Oxford NoteBook A4 Spiral Ruled  ←「オックスフォード・インターナショナル」(楽天市場)
 

  また、おそらくアノト方式(ANOTO)だと思うだが、デジタルペンに対応したノート、デジタルシリーズ(Digial)も出している。

 アノト方式のデジタルペンとは、見た目は普通のペンで、普通のペンとしても使える電子ペンなのだが、ペン先の横に小さなデジタルカメラが付いており、書いた文字や絵を記録することができる。最終的にペンをコンピューターに接続すれば、ノートに書いたことをそのままコンピューターに取り込むことができるという優れものである。
 ただ、このペンは、ノート上の小さなドット(アノトパターン)を位置情報として読み取るため、どんな紙でもOKなわけでなく、専用の紙が必要となる。

 デジタルシリーズは、それに対応しているというわけ。ノートの端の指定の欄に印を書いておけば、ノートに書いた文字をWordの文章やExcelの表に変換することができたり、図を挿入したり、処理を指定したりすることができる。同社のこちらのHPの”See The Demo”のタブから、使い方のデモを見ることができます(英語)。 
 

Notebook_pukka ☆その他のノートメーカー
  その他のイギリスのノートとして、プッカパッド社(Pukka Pads 2000 Ltd.)のものも多く見かける。プッカパッド社は創業1999年(平成11年)と新しい。
 表紙デザインがどれもポップな感じで、中に取り外し可能なポケット付き仕切りが付いているものや、イラスト表紙のもののあり、若者向けのノートに力を入れているようである。プッカパッド社のノートカタログサイトはこちら(英語)。

その他、アメリカのミード・ウェストヴァコ(Mead Westvaco)社のファイブ・スター(Five Star)や、イギリスの大きな文房具チェーン店のライマン(Ryman)の自社ブランドノートをよく見かける。
 もちろん、各スーパーも自社ブランドのノートを出している。安価で色鮮やかな無地の表紙のものも多い。
 
  
 一度、子供用にキャラクターノートを購入しようとしたことがある。日本のものは表紙だけでなく、中もキャラクターが施され、2色カラーや全色カラーのものも多い。しかしこちらのは、中身は普通のノートと全く同じ、薄い線が均一に引いてあるだけのものがかなり多い。実にシンプル。表紙さえ取り替えれば、どのキャラクターのノートにでもなりそうだ。
 

 ちなみに、”note(ノート)”という言葉は、「メモ」、「お知らせの手紙、案内状」「注意」、「(通貨の)紙幣」、「音符」などの様々な意味で使われている。日本語の「ノート」を意味したい時には、”notebook(ノートブック)”という言葉が適切だと思うが、こちらでも最近はパソコンの普及により、「ノート型パソコン」という意味にとられることもある。

ー最終更新日 23/Sep/2008ー

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