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2006年5月11日 (木)

(ら) ラウンドアバウト [環状交差点] ROUNDABOUT

 こちらの道路の交差点はちょっと変わっている。ヨーロッパでは多いそうだが、ラウンドアバウト(roundabout)というロータリーのような交差点である。大抵のものは信号が付いていない。日本語にすると環状交差点というのだろうか。信号機なしでも四方八方からやってくるを同時にスムーズに通過させることができる便利なシステムである。
  

Roundabout_cross_1 ☆ 皆で回ろうラウンドアバウト
 交差点にやってきたは一度ラウンドアバウトに入って時計回りに回りながら方向転換するようになっている。
 例えば図のように十字路に相当するラウンドアバウトの場合、左折したい時は1/4周回って最初の出口へ、直進したい時は半周回って2番目の出口へ、右折したい時は3/4周回って3番目の出口へ、そしてUターンしたい時は1周回って4番目の出口へ進むのである。
 他の3つの方向からやってきた車も、信号待ちのように待つことなく同時に通過することができる。

 図のような典型的な十字路のほか、三叉路や5つや6つに不均等に分かれたものも多く見かける。
 Roundabout_shopping_centre_1 また、ショッピングセンターの駐車場などにある内円が直径2mほどの小型のものから、自分が何処にいるのかわからなくなるほどの大型のものまである。交通量の多い場所では、中に信号が設置されていたり、複数車線になっている場合もある。
 

☆初心者ドライバーの味方
 を運転する者にとって、これの何がいいかのというと、基本的に信号機が付いていないので、信号待ちをすることがないのだ。例えば、数キロ先に行くのに、日本では、数百メートル置きの信号に運悪く毎回ひっかかって、10分、15分かかるということも多いが、こちらでは1度も信号に出くわすことなく、目的地にたどり着けたりする。

 また、道を間違えて、迂回をする場合でも、実に簡単。次に出くわすラウンドアバウトをぐるっと1周すればいいだけである。日本のUターン禁止の道路で、仕方なく脇道に入ったものの、その道でもUターンできず、挙句の果てに道に迷ってしまった経験を数多く持つ方向音痴の私にとっては、ラウンドアバウトの存在はとてもありがたい。Roundabout_subway_2
 

☆歩行者はどうするか? 
 はラウンドアバウトを通ればいいわけだが、歩行者はどうするのかというと、歩行者は通常はラウンドアバウト付近にある横断歩道を渡ることになる。
 この場合の歩行者道は、ベリーシャ交通標識(Belisha beacon)という歩行者優先の標識の付いた信号機のない横断歩道か、様々な機能の押しボタン式横断歩道であることが多い。

Roundabout_subway_real_2 車の交通量の多いラウンドアバウトの中には、歩行者用の地下歩道が設置されているものもある。地下歩道はラウンドアバウトの中心真下の小さな広場に通じており、そこから好きな方向へ進むことができるようになっている。
 

☆ラウンドアバウトの注意点---入る時
 Roundabout_sign_1 ラウンドアバウトは慣れるとかなり便利なのだが、いくつか留意する点がある。

 まず、ラウンドアバウト内は時計回りにしか走れない。そして、ラウンドアバウト内を走っているを優先させなければならない。
 中が混雑していたり、中を通行する車の速度が速いと、入るタイミングを逃してしまいそうになることがあるし、実際、タイミングを逃している高齢のドライバーをしばしば見かける。しかし、高速道路の入り口よりは格段に簡単である。入る際に、自分の右手から来る車と、左手を走っているかもしれない自転車に気を付ければ、特に問題はないように思う。

 中には、ラウンドアバウト内に複数車線がある場合や信号があって途中で止まらないといけない場合もあるのでそれも気を付けたほうがいいと思う。
 

☆ラウンドアバウトの注意点---出る時 
 また、ラウンドアバウト内に入ると右手は中心部で同じ景色なので、大きい交差点では方向を見失ってしまいやすい。特に不均等に分かれた交差点の場合、どこの出口が目的のものかわからなくなってしまうこともある。

 なので、車で遠出の際は、地図を調べると同時に予め「何番目の出口へ」進むかを調べておく必要がある。
 実際、道路のナビでは、「ラウンドアバウトで3番目の出口からXXX道へ進む (At the roundabout, take the third exit onto XXX Road)」といった具合に表示されている。
地図上でもラウンドアバウトはちゃんとドーナツ型に表示されていることが多くわかりやすい。
 

☆環境にも人にも優しいラウンドアバウト 
Roundabout_flower_1  実は、ラウンドアバウトは、電気が普及していない時代に馬車の交通整理をするために導入されたシステムだそうだ。急な方向転換や停止が難しい馬車にとっては最適のシステムだったのだろう。
 しかし、馬車が自動車に取って代わられた今でもラウンドアバウトはなかなかすばらしいシステムだと思う。むしろ、エコロジーを考慮しないといけない昨今にこそ必要なシステムなのかもしれない。

 まず、信号機のためにいちいち交差点に電気を引く必要がない。そして、信号の待ち時間がないため、混雑していなければすぐに交差点を通過できる。日本のようにアイドリングストップを呼びかけるまでもない。
 また、ラウンドアバウト中心部はたいてい植物が植えられており、環境にやさしい。道路わきや中央分離帯よりも大規模に緑を導入することができるような気がする。

 また、ラウンドアバウトは交差点事故を減らすのにも役立つと思う。
 日本の交差点では自分の左側からやってきた車を優先させる、左方優先だが、車に長い間乗っていないと、さて左だったかな、右だったかなと時々わからなくなってしまう。おまけに道路幅や優先道路かどうかによって優先が変わるため、事故も多く、もめることも多いと聞く。
 ラウンドアバウトのルールは「ラウンドアバウト内優先」とシンプルなので、憶えやすく、守りやすいように思う。実際、ラウンドアバウトは通常の交差点よりも事故率が低いらしい。

 日本は国土も狭く、交通量も多いので、導入はちょっとむずかしいのかもしれないが。
 

 ちなみに、ラウンドアバウト(roundabout)という言葉は、こちらではそのほかに、回り道、メリーゴーランドや公園などにある回転する球形のジャングルジムのようなものを意味するそうだ。どれも発音は、”ラ(ゥ)ンダバウト”という感じ。
 

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