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2006年3月23日 (木)

(と) トースター TOASTER

 こちらで見かけるトースターは、どれもパンを立てて入れる、ポップアップトースターである。Toaster
 

☆イギリスのトースターブランド
  いろんな家電メーカーがポップアップトースターを出している。こちらイギリスの有名なトースターブランドといえば、 デュアリット(Dualit)、ラッセルホブス(Russell Hobbs)、モーフィ・リチャード(Morphy Richards)だろう。

 特に、デュアリットは、値段のほうは怖ろしく高く、150~200ポンド(約3~4万円)近くするものもざらなのだが、従来のポップアップトースターのデザインとは一線を画する形のものやカラフルなトースターを扱っている。最近ではオーブントースターも出している。デュアリット社のHPはこちら(英語)。いろんな商品を見ることができます。

 その他、イタリアのデロンギ(DeLonghi)、フランスのティファール(Tefal)など、様々な家電メーカーブランドがポップアップトースターを出している。これらのブランドの数は、イギリスを含む欧米におけるポップアップトースターの需要を物語っているような気がする。

Russel Hobbs ガラストースター 10617JP Kitchen Russel Hobbs ガラストースター 10617JP 

販売元:Russell Hobbs
Amazon.co.jpで詳細を確認する 

Dualit 2スロットトースター、クローム(楽天市場)

 値段はピンきりだが、通常のものは大体 10~40ポンド(約2~8千円)ほどで手に入る。使用感が値段に比例しているのかどうかはわからないが、少なくともうちのトースターの使い心地はなかなかいい。
 うちが買った冒頭の写真のトースターは、Breville (ブレビル)のもの。4枚まで焼けるもので、19ポンド(約4000円)。 基本的に、スイッチの他、焼き具合を調節するつまみと、再加熱、キャンセル、冷凍もの用の3つのボタンが付いているだけの、ごくシンプルなトースターである。Toaster_bun_warmer
 

☆どうして、ポップアップタイプなのだろう?
 実は、私は、お手軽にピザパンやチーズトーストが楽しめるオーブントースターのほうが好きで、こちらでも、日本にあるようなオーブントースターを探して、あちこちの店を回ったのだが、見つけることができなかった。

 うちのフラット(日本でいうマンション)には、大きなオーブンとグリルが備え付けられているので、ピザなどはこれで焼くことができる。また、トースター付属の簡易の焼き網を使えば、クロワッサンやベーグル程度のパンなら温めることができる。なので、今のところ不便は感じていない。

 しかし、どうしてこちらはポップアップトースターばかりなのだろう。何か理由があるのだろうか。
 

☆トースターにオーブン機能を必要としないイギリス事情
 私が子供の頃のトースターは、こちらと同じように、ポップアップトースターが主流だったように思う。その後、日本の狭い台所事情に合った、オーブンとトースターの2つの役割を果たすことのできるオーブントースターに移行していったようだ。

 オーブントースターは、ポップアップトースターと違って、ホコリや害虫が入りにくいという利点を持っていたし、オーブンとしても優秀だった。温度調節はできなかったが、火力が強く、素早くいろんなものを焼くことができた。我が家でも、トースト以外に、グラタンを焼いたり、餅を焼いたり、ホイル焼きを作ったり、とオーブントースターは大活躍だった。

 こちらイギリスでは、大抵どの家庭にも大きなオーブンがある。コンロと一体型になったものや、グリルが付いたものなど、家に備え付けになっている場合が多い。クリスマスには七面鳥の丸焼きを焼き、パーティの際には大人数のケーキやパイを焼くこの国の人達には、この大きなオーブンが必要なのだろう。日本で使われているような小さいオーブントースターやオーブン電子レンジでは物足りないのかもしれない。イギリスでポップアップトースターが普及している理由の一つは、おそらくこれなのだろう。
 

☆ポップアップトースターで焼いたパンはおいしいToaster_heater
 もう一つの普及の理由として、ポップアップトースターでトーストしたパンがおいしいことがあげられると思う。一般的においしいトーストとは、外はカリッと香ばしくキツネ色で、中はふわっと軟らかいもののようだ。
 ポップアップトースターは、電熱線とパンとの距離が近いため、強い火力で素早くパンの表面だけに火を通すことができる。日本のオーブントースターの火力もかなり強力だが、距離が遠い分、分が悪いような気がする。
 
 ポップアップトースターの難点として、4枚切りや5枚切りといった分厚いパンが焼けないということが日本でよく指摘される。しかし、こちらのスライス済みの食パンは皆、サンドイッチ用ほどの薄いものばかりなので、買ったものの入らないということはまずないようだ。逆に言うと、ポップアップトースターを使えば、これらの薄いパンでも、中まで火を通しすぎることがなく、おいしく食べられるため、厚切り食パンを必要としないのかもしれない。

 また、ひょっとしたら、日本人ほどホコリをあまり気にしないこの国の人達の性格や、ゴキブリなどの害虫の少ない気候も、この国のポップアップトースターの普及に関係しているのかもしれない。
 

☆日本でも見直されつつあるポップアップトースター
 現在の日本では、オーブン電子レンジの普及により、オーブントースターの役割は少しずつ減っているようだ。私も、渡英前の日本で、同じような名前や形、機能を持つものは狭いには2台もいらないと思って、オーブンレンジ1台で、トーストを含め、全てを済ませていたように思う。しかし、トースターに比べて、火力は弱く、両側から焼くことができないため、焼き上がりの味は数段劣るように感じた。今では改良されて良くなっているのかもしれないが。現在、トーストの味にこだわる日本の若者の間では、再び、ポップアップトースターが注目されているそうだ。
 

☆最終的には好みの問題?
 ポップアップトースターは、おいしいトーストが焼けるのも魅力だが、収納面でも案外優れているかもしれない。全側面がそれほど熱くならず、幅を取らないので、電子レンジの上や食卓に他のものと並べて置くことができ、それほどスペースを必要としないのである。食パンをトーストするという目的だけならば、ポップアップトースターで充分かもしれない。

 ただ、日本のオーブントースターの焼き上がり時の「チーン」という軽快な音に慣れていたせいか、パンが飛びだす時に鳴る「ガチャーン!」という激しい音には未だに慣れず、毎回びっくりしてしまう。

 オーブントースターとポップアップトースター。どちらも一長一短があり、優劣はつけらない。さて、あなたは、どちらがお好みだろうか。
 

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