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2006年3月 9日 (木)

(は) パースニップ [白ニンジン] PARSNIP

Parsnip  スーパーに行くと、にんじんの近くに、白いにんじんのような野菜が置いてあるのをよく見かけた。あまりおいしそうには見えず、にんじんのオレンジ色は体にいいとされるβカロテンの色だと記憶していたので、わざわざ栄養価の少ないまずいにんじんを買うこともあるまいと思って、いつも素通りしていた。
 

☆単なる白ニンジンじゃない!
 しかし、この白にんじん、実は単なる色素のないにんじん(Carrot、キャロット)ではなかった。パースニップ(parsnip)という、こちら(欧米)では、かなり普及した野菜であることがわかった。和名は、アメリカボウフウだそうだ。日本ではまだ殆ど見かけないし、値段も1本 500円ほどとかなり高価なようだが、こちらイギリスでは、1本で 0.25ポンド(約50円)とかなりお手ごろである。

 にんじんと同じセリ科の野菜であり、形はにんじんによく似ているのだが、包丁を入れるとその違いがよくわかる。にんじんと違ってとても硬いのだ。香りもにんじんとだいぶん違う感じ。香りはごぼうに似ていると言われることがあるが、少しごぼうのものとは異なるような気がする。
 

☆パースニップを使ってみた
 まずは、にんじんやごぼうのように和食で使ってみた。まずは、味噌汁の具に。切った時に硬い手ごたえがあったので、長時間茹でたのだが、それがいけなかったようだ。出来上がった味噌汁には、甘く、煮崩れたパースニップのかけらが浮かんでいた。そう、パースニップは加熱されると、サツマイモのように甘く、カブのように軟らかくなるのだ。英語でカブのことをターニップ(turnip)というが、語形が似ているのがよくわかるような気がした。
失敗をもとに、さっと茹でて、サツマイモの味噌汁のように濃い目に味噌を溶いたところ、甘くておいしい味噌汁ができた。Parsnip_shoestring_1

 また、にんじんやセロリと一緒にきんぴらパースニップを作ったが、なかなか美味だった。ニンジンやセロリともまた違った、ゴボウに似たシャキッとした歯ざわりがおいしく、今では、我が家の定番メニューになっている。これも火を通し過ぎないのがコツである。

 パースニップのもう一つの特徴は、その独特の香りである。そのため、薄味の和食には合わないかもしれない。こちらの人はどのように食べているかというと、蒸したり、ローストして、肉のつけ合わせとして、食べている。特に、クリスマスディナーのローストターキーには欠かせないようだ。Parsnip_cripsp

 郷に入らば、というわけで、うちも、蒸したり、ローストして食べてみた。特有の甘い香りと、ジャガイモやサツマイモのようにホクホクとした食感にすっかり病みつきになってしまった。
 ジャガイモの代わりに、スパニッシュオムレツに入れても使える。揚げてもおいしい。イギリスの有名なサンドイッチ屋、プレタマンジェ(Pret A Manger)では、パースニップチップスが売っている。厚切りのポテトチップスと日本のおさつスナックを合わせたような感じ。ついつい手が出てしまう。
 

☆パースニップの栄養価
 ちなみに、栄養価は予想どおり、にんじんのようには、ビタミンAやβカロチンは期待できない。しかし、アメリカ国立ガン研究所がおこなった、がん予防が期待される約40種Parsnip_piramid類の食品をピラミッド型に挙げた、「デザイナーフーズ(designer foods)」計画では、、パースニップは、にんじんやセロリなどと共に、第一群、トップクラスに分類されている。ちなみにジャガイモは第三群である。

 
 独特の甘い香りがあるので、最初は取っつき難いかもしれないし、好き嫌いが分かれるかもしれないが、お見かけの際は、是非お試しあれ。

 ←パースニップの種はネットで入手できるようです(楽天市場)。

 
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